摩訶レコードブログ

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山本恭司ライブ 9/25

昨日は新潟県新発田市で行われた山本恭司さんのソロライブに行ってきました。

山本恭司さんは、70年代はBOW WOW、80年代はVOW WOW、
90年代以降はWILD FLAG、それ以降はBOW WOWを復活させたり、
矢沢永吉さんのバックでツアーに同行しての紅白に出たり、ソロでアルバム出したり、
親友で俳優の佐野史郎さんと活動したり、と、
昨年プロデビュー40周年を迎えた、日本はもちろん世界的に有名なギタリストです。

そんな恭司さんが今回初めて、今の僕の勤務地である新発田市
ライブを行うという事で、仕事終わりですっ飛んで行きました。
僕は恭司さんのライブに行くのは今回で7回目です。

ライブは22時頃まであるらしいので、ライブ前の腹ごしらえ。
新発田市役所近くのシンガポールという食堂で、
「オッチャホイ」という料理を食べました。

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オッチャホイ」。
全国的にはいまいち名前は浸透していないようですが、一応は新発田市の名物グルメ。
きしめんのような麺をモヤシとキャベツとニラと卵で炒めたもの。
塩味の焼うどんという感じですが、麺がきしめんなのが特徴的。
僕としては、新宿アルタの裏にある沖縄料理の「やんばる」というお店の
沖縄風焼きそばの味にちょっと似てる、と思います。
あれよりスパイシーで、麺はモチモチしていますね。
前出の佐野史郎さんもお気に入りのようで、
恭司さんが新発田に行くという事を聞きつけ、
新発田に行くなら、これ食え!』と勧めて、恭司さんも召し上がったそうです。
新発田市にお出かけの際は、是非一度ご賞味あれ~。(滝沢カレン風に)

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ライブですが、「SHOWBEN 小僧」というライブカフェで行われました。

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最近の恭司さんのソロライブは2部構成になっていて、1部がアコースティックギター
2部がエレキギターを使用しての演奏と歌となっています。

僕は早めに着いたので、かなり前のほうの席を確保でき、
おかげで恭司さんの手元がばっちり見えました。
ただピックで弦を弾く訳ではなく、アコギではネックをベントしたり、
エレキではアームやボリュームやスイッチや足元のエフェクトを細かく操作したり、
ピックアップのフロント側とリア側で引く位置を使い分けたり、
時にピックではなく指で弾いたり、と、
様々な音色を出す事での多彩な感情表現に終始圧倒されていました。
また、手だけではなく、全身を使ってプレイしているなぁとも感じました。
身体をくねらせたり、伸ばしたり、捻ったり。
踊っているというか、”舞っている”という表現がしっくりくるかな。
弾いている姿に色気がありますね~。

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(↑写真撮影可タイムにて)
お客さんのノリが良かったので、恭司さんご自身も満足されていたようです。
恭司さんのライブは週末が多いのですが、この日は週の初めの月曜日なのに
凄い盛り上がりだったので、かなり嬉しかったのではないでしょうか。
『来年も必ず来る』とおっしゃられていました。

CDの販売があり、購入するとライブ後にサインを書いてくれます。
恭司さんが最近リリースした「Voice Of The Wind」というCDを購入。

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その御礼といっては何ですが、恭司さんがVOWネタ類がお好きだと知っていたので、
「思い出のバカレコード大全」を贈本。
移動中にでもご拝読して頂ければ幸いかと思います。

ちなみにライブ後に新潟ツアーの最終日(糸魚川→長岡→新発田)という事での
アフターショーと言うか打ち上げ的なものがあり、
お客さんもドリンク&おつまみ代1000円で参加できるものがあったのですが、
僕はどうもあーいうものが苦手だったり(いい大人のくせして人見知りです)、
車で来たのでお酒が飲めないし(どうせなら飲む時はとことん飲みたい派)、
ここ1年くらい22時を過ぎるとやたら睡魔が襲ってくるので、
参加せずに帰宅したのでした。

 

摩訶レコード:俺はKYワカマツだ 檄

今回紹介するのは、1980年代の新日本プロレス

悪役マネージャーとして活躍していた若松市政さんの

「俺はKYワカマツだ 檄」です。

 

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プロレス関係のレコードにはなぜか常識の範疇では語れない作品が多く、

このレコードも例外でありません。

というか、僕的に5本の指に入る作品かと思います。

歌い手、曲名、ジャケット、内容、どれも非の打ち所がありません。

 

僕は若松さんの登場をリアルタイムで体験した世代ですが、

悪役マネージャーとしてはかなり異色な存在でしたね。

山高帽にオモチャのようなグラサンで白や赤の民族衣装のような服で

鞭と拡声器持って試合中も大声でガナっているのですから、

レスラー以上に目立ったキャラクターでした。

 

そんな悪役マネージャーがレコードを出すというのは

当時では(現在も)画期的かつ革新的でした。

それは若松さんの言動がコミカルで愛嬌があり、

(ご本人はそのつもりは全く無いだろうけど)

それまでの悪役のイメージを覆した愛される存在であったから

という理由があると思います。

 

曲調はビートの効いた打ち込み音楽っぽいもの。

演奏はアフリカというグループなのですが、

実は有名ミュージシャンの集まりという説もあります。

 

歌詞(と言えるのか)ですが、歌詞カードがありません。

元々付いていないようです。

しゃがれ声で大声でガナっているので何を言ってるのかはっきり判りませんが、

一部を抜き出してみると

 

このいじめっ子どもが!

どいつもこいつもケツの穴の小さい雑魚ばかりだ!

ぞろぞろ群ればかり作りやがって!

一人じゃ何もできないのか!

女の腐ったような格好しやがって、それでも貴様、日本男児か!?

若者よ!ボーイズビーアンビシャスの精神だ!

てめぇら、何を信じて生きているんだ?金か?女か?

俺様みたいなご立派な大人になりたくねぇのか!?

ご立派!ご立派!ご立派!ワハハハハ!

 

という具合で、社会や若者をdisって自分をageる

「檄」という名のアジテーションであり説教のような内容。

リリ-スが、尾崎豊の「卒業」がリリースされた年の同じ1985年。

若松さんなりの社会へ向けたメッセージソング(歌じゃないけど)

なのでしょう。

さらに、その頃はまだラップは日本で浸透していなかったので

登場するのが早すぎたJ-RAP」と言う方もいます。

 

B面は、若松さん自らが率いたマシーン軍団の応援曲で、

「ストロングマシーン We are No.1」。

カエレ!カエレ!の観客からの帰れコールの実況音から始まります。

これも演奏は打ち込み。

 

ストロングマシーン! We are ナンバーワーン!

ストロングマシーン! We are ナンバーワーン!

ゴー!マシーン!ゴー!

ゴー!マシーン!ゴー!

 

これを若松さんがただただ連呼し、後ろでは知らない外人が

ラップで何やら歌っているというシロモノ。

若松さん、最初は威勢がいいけど、後半になると気のせいか

テンションが落ち気味。

さすがに3分以上に渡る大声での連呼には疲れたんだろうなぁ、と。。。

摩訶レコード:昭和の西郷どん

前回に続き、今回も恐らく素人物です。
西郷隆丸という方の「昭和の西郷どん」です。
そういえば、来年のNHK大河ドラマ西郷隆盛を描いた
「西郷どん(せごどん)」なんですよね。

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MSAレコードというレーベルからリリースされていますが、
検索しても引っ掛かりません。

この「西郷隆丸」なる人物。
果たして本名なのか、
実際に西郷隆盛の子孫なのか、
連れている犬は飼い犬なのか、
一切不明です。
ちょっとメタボな気の良さそうなオッサンの
犬を連れた西郷隆盛のコスプレとしか思えないのですが。

これだけだと、せいぜいジャケ買いの範疇ですが
実際に曲を聞いてみて、『あら?案外良く出来てますねぇ』と。

曲調は演歌というより音頭に近いです。
お囃子というかコーラスに何人かの女性が参加していますし、
恐らくですが電子ドラムを使っていると思われます。
あと、民謡の鹿児島おはら節のフレーズがお遊び感覚で入っていますね。

歌詞のほうですが、

わたしの車で よかったら
お乗りください お客さん
旅に花咲く 幸せを
無事に運んで 今日も行く
俺(おい)どんな 昭和の 西郷(さいごう)どん

という歌詞の内容からして、隆丸さんのご職業はタクシー運転手なのでしょう。
とはいえ、それがどうなって「昭和の西郷どん」なのか?は最後まで判らず。

たまに演歌系のレコードに付いているのですが、このレコードにも
『この曲で踊ってくれ』と言わんばかりの踊りの振付説明書がありました。
結構複雑というか覚え難そう。

あと、付録的なものとして名刺というかカードのようなものが付いていて、
なんと裏面には隆丸さんのご自宅と勤務先の住所・電話番号が記載されています。
すげぇなぁ。
時代だなぁ。

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合成まる判りです。
動く銅像(唄う西郷どん)」の意味が判りません。

摩訶レコード:悲恋岬

今回紹介するのは、和田たかしという方の「悲恋岬」です。

「思い出のバカレコード大全」で、なぜか僕が発掘した事になっていますが、
確かに検索しても何も引っ掛かりません。
僕が所有しているくらいですから、確かにレコードは存在します。
プリンスレコード」という会社からリリースされています。

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いつ頃のリリースか判りませんが、価格は700円となっています。

ジャケットからして凄いですね。
オーラがビンビン発散されている強烈なビジュアル。

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プードルヘアに薄い色目の入った大きめの銀縁メガネで微笑む和田さん。
髪、蝶ネクタイ、ジャケットが、全て赤一色というコーディネートの潔さ
見え難いかもですが、内シャツにも妙な柄が入っています。
プリンスレコードのプリンス(王子)って感じ。。。
ダウンタウンの浜田さんが若い頃にやったコントのキャラクターに
こんな人がいたような記憶もあるんだよなぁ。

最近オークションでサイン入りのを落札できたのですが、
それ発見した瞬間、あまちゃんでアキがユイからサイン貰った時の
(サイン)あるんだ・・・』って台詞を思い浮かべました。 

「悲恋岬」の文字フォントも悲しげで良いですね。

曲はというと、入江みち子という方のカバー曲ではありません。
ムード演歌という感じ。
歌詞ですが、

思い出させる 悲恋の岬
胸の痛さに 耐えかねて
涙潤むよ 灯台明かり
燃えて 燃えて切ない 我が想い
星に占う
星に占う 恋心

和田さんの歌唱ですが、声質は案外高めで、下手ではないけど上手くもない。
声を伸ばす部分では不安定さも感じますね。

「プリンスレコード」は、検索してみたらFacebookに存在していました。
住所も渋谷で、事業内容も見てみると、
「歌手として本格的売り出しを目指す人へ!ご自分の歌をCDにしてみませんか?」
と、それっぽい感じ。
という訳で、恐らくこのレコードは「素人物」「インディーズ」と呼んでいい
自主制作盤なのでしょう。

摩訶レコード:雨の権之助坂

今回紹介するのは、ビートきよしさんの「雨の権之助坂」。

 

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きよしさんと言えば、80年代の漫才ブームの際には、
やめなさい!
よしなさい!
いい加減にしろ!
の3パターンのツッコミだけで、100人に一人の天才芸人ビートたけしさんとのコンビ、
ツービートでの相棒を務め上げたという、現在で言う所の
「じゃないほう芸人」の筆頭格とも呼べる人。

たけしさんがシニカル・アイロニカルな芸風なのに対し、
きよしさんのは、当たり障りのない古風とも言うべき芸風だと思いますし、
つまらないダジャレを言ったりして場を白けさせる事でも、
これまた現在で言う所の「すべり芸」の先駆者なのかもしれません。
たけしさんのオールナイトニッポンでも散々馬鹿にされていたきよしさんのギャグで、
天国の小噺しようか? あのよ~!
キリストは神様なんだって? イエス
ブルースリーが天国行っちゃったんだって? ウチュー!!
は、その最たるものだと思います。

 

さて、そんなきよしさん。
『あ~いぼぅ(相棒)にでぇきて、このオ~レにでぇきない訳がなぁいだろぉ』
とでも思ったのか、予想以上に多くのレコードを出されていました
しかもその多くが上級バカレコードと呼んで差支えないもの・・・

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「兼子教授のバラード」のジャケット撮影では、カメラマンの方に
『きよしさん、そのままで!じっとして!動かないで!』と言われ、このポーズのまま
ずっと静止していたんだろうなぁ、と想像するだけで痛々しさを感じてしまいます。

で、「雨の権之助坂」。
これはソロシングルとしては1作目なのかな?
『たけしさんがロックだから、きよしさんはやっぱり演歌ですよ!』
とでもレコード会社から言われたのでしょうか、
演歌というより男性コーラスグループの曲にありそうな曲ですね。
例えば内山田洋とクールファイヴあたりが歌っていたら、
結構ヒットしてた?とも思えます。
しかし、レコードジャケットの衣装が漫才の時の衣装そのままですが、
棒立ち姿も相まってあまり違和感を感じません。

 

たけしさんのオールナイトニッポンで初期の頃に、
お情けのような形で何回かオンエアされていました。
きよしさんがリリースした曲の中に限れば一番売れた曲ではないでしょうかね。

思い出のバカレコード大全

先に告知させて頂いた通り、オークラ出版より、
「思い出のバカレコード大全」という書籍が発売になっています。
僕も書店で一冊、Amazonで二冊の計三冊を購入し、
実際に手に取って見ています。

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自分が手がけたものが固体してこの世の中に存在し、
今後も半永久的に残ると思うと、
大袈裟ですが、『この世に生まれた証を残せた』、と
感慨深いです。
(とはいえ、本名の寄稿ではないのですが)

さて、本の内容ですが、寄稿したうちの一人として言いますので、
何か自画自賛のようにも思えて、こっ恥ずかしいのですが、

いやぁ、いいですよ、これ!

こういう本が欲しかった!』という内容になっていると思います。

紹介されてるバカレコードは僕のbotでも紹介してあるものもあるし、
僕が知らなかったものもあるので、新しい発見もあって
凄く嬉しいですね。

ネットショップ、全国書店で発売中です。
本体¥1600円+税。

ちなみに何千部、何万部と売れたとしても、当たり前ですが
僕には印税は一円も入ってきませんので、
安心してお買い求め下さいね。

摩訶レコード:競馬人生

今回紹介するのは、NHK紅白歌合戦に出場歴もある
大月みやこさんの「競馬人生」です。

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大月さんご自身が競馬ファンかどうかはさておいて、
競馬予想紙を手にしてる大月さん、結構サマになっていますね。
今でこそ競馬場や場外馬券売り場には普通に若い女性が訪れていますが、
この頃はまだ若い女性には敬遠されていた時代でしょうから、
その意味では当時としては思い切ったジャケ写なのかもしれません。

ジャケットの「ケイシュウNEWS」は、「競馬の神様」と呼ばれた
大川慶次郎さんが予想を寄稿していた記憶があります。
ちなみに僕は片野TMのポエムを読むのが楽しみだったので、
勝馬」を結構買っていました。

作詞がなんと小島太さん。
「フトシ」でお馴染みの、元騎手で現調教師の小島太さんであります。
僕は世代的にも、サクラチトセオーサクラバクシンオーあたりが
記憶に残っています。
(バクシンオーのスプリンターズSでは助けられた記憶が)

その歌詞ですが、「競馬人生」という事で、競馬(ギャンブル)にのめり込んで、
人生破綻した歌なのかなぁ?とも思いましたが、
さすがにそうではありませんでした。
人生(というか恋愛事情)を競馬に見立てたもの、と思います。

馬い話に すぐ乗せられて
いつも怪我する お人好し
あなた見てると ジョッキージョッキーするわ
だからわたしが この手綱
強く引いたり ゆるめたり

勝つと思うな 思えば負けよ
歌の文句が 身に染みる
取られ取られて 最終レース
写真判定で また取られ
軽い財布に 重い足

洒落というか韻を踏んでる部分もありますね。
ジョッキージョッキーするわ、は、いささか強引かとも思いますが。

競馬ファンの僕としては歌詞的に、『もっと深い所に踏み込んで欲しかった』。
とはいえ、これ以上競馬用語を入れてしまえば
一般の聴き手には伝わりにくいのでしょうね。

曲中に、ハイセーコーがNHK杯を勝った時の実況も入っていることから、
当時のハイセーコーブームに乗っかれ、という感じで
企画されたレコードなのかなぁ、とも思え、
『さすが昭和だなぁ』と感心しますね。