摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:きみの朝

今回は、購入したレコードの中で本来の目的だった曲ではなく、
おまけで聴いた曲のほうが気に入ってしまった、というもの。
渋谷岩子さんの「きみの朝」です。

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渋谷さんに関する情報はネット検索しても見つかりませんでした。
岩子って名前は本名だとはなかなか思えませんね。

 

1979年のリリース。
A面は「奥方宣言」という曲で、さだまさしさんの代表曲でもある
「関白宣言」のアンサーソングとなっています。
結婚するにあたって女性が男性に対して行う宣言を曲にしたもの。
曲調もそうだし、歌い方やバックに下手なバイオリンの音?がする点も
さださんを細かく意識しているのだと思われます。
もちろんレコードジャケットも。

 

で、B面が「きみの朝」。
リリース年と同年に岸田智史さんがヒットさせた「きみの朝」のカバー、と
表記上はなっています。
ちなみに岸田さんはシンガーソングライターでもあるし、ドラマでは
「1年B組新八先生」の主人公である新田八郎太役もやっていました。

 

普通にカバーしてるのかと聴いてみたら、ひっくり返りました。
うがい。
スズメの鳴き声から始まり、ニワトリの雄たけび、牛乳配達の自転車、
目覚まし時計のベル、の効果音。
ようやく「きみの朝」の演奏が始まるものの、歯を磨く音が続き、
サビの「モーニン、モーニン」にハミングしてうがいのガラガラ音。
うがい水を「ペッ!」と吐き出す音で終了。
これだけ。

 

「きみの朝」って事で、よくある朝の風景の描写をしたって事なのでしょう。

 

最初に聴いた時は、流石に他人のうがいの音声には嫌悪感を抱きましたが、
何回か聴いたら慣れてきて、そのうち微妙に癖になってきました。
僕は変態でしょうか。

 

しかし、なぜ普通にカバーしなかったのでしょうかね?

摩訶レコード:葬いは俺が出す

今回紹介するのは、サニー千葉こと千葉真一さんの「葬いは俺が出す」です。

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ジャケット写真がチョーカッコイイ!

 

1972年のリリース。
同じ年に公開された千葉さん主演の映画である
「狼やくざ 葬いは俺が出す」の主題歌であります。

 

作詞:及川恒平さん、作曲:小室等さん、編曲:寺島尚彦さん。

 

僕的には、元々歌詞なしの曲なんだけど千葉さんが歌う事になって、
後になってから歌詞を付けた曲なのでは?という感想を持ちました。
所謂「歌メロ」というものがあまり感じられないんですよねー。

 

なんとなく歌い方が杉良太郎さんに似てると思うのは僕だけ?
(杉さんが千葉さんに似てる、という見方もありますが)

 

B面の「母を亡くした禿鷹よ」は、序盤は演歌調だけど
途中からテンポが変わってロック調になるという、
なかなかの良曲。
(作詞:太田浩児さん、作編曲:桜庭伸幸さん)

 

サービスです。2曲ともどうぞ。

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摩訶レコード:女

今回は先日亡くなられた志賀勝さんの「女」という曲を取り上げます。
このブログで志賀さんの曲を取り上げるのは、
僕的にジャケが邦楽部門ベスト10に入る程に素敵な「酒」以来2回目。

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1984年のリリース。

志賀さんがリリースされてる曲の、漢字一文字シリーズの中の一曲。

 

ジャケ写は「酒」ほどのインパクトは無いものの、正面から歩いてきたら
ソーシャルディスタンスの倍の距離で離れるであろう志賀さんのお姿。

 

作詞作曲:賀川幸生さん、編曲:池多孝春さん。

 

なぜかベートーベンの「運命」の一節が流れる冒頭。
そして志賀さんの台詞。

 

久しぶりでんな 志賀勝や!
男はなぁ 女がいるからこそ ええ格好し
女は男がいるからこそ どうにもならん顔でも
化粧ぬたくって 綺麗に見せようとする
これが男と女の ほんまの気持ちと 違いまっか!

 

歌は3番まであるのですが、毎回途中で志賀さんの台詞が入ります。
その語りは真面目なものではなく、若干のおちゃらけ気味。
わざと可愛らしい声を使ったりで、コミカルさを出そうとしていますね。

 

めちゃんこ 綺麗やないけど
お前は気のいい ええ女や
涙もろいし 情には厚いし 優しいし
ほんまに 日本一のええ女や
いやいや 何を言うやら なすびのふんどし
世界一やがな~

 

「めちゃんこ」って。
アラレちゃんかよ、って。
あと、「なすびのふんどし」って何?

 

曲調はムードモロ演歌。
志賀さんの歌唱力も高いですね。
歌パートでは渋さを存分に出して歌っています。

 

そしてラストでも台詞。
これが大どんでん返しでひっくり返るのです。

 

ちょっと待てよ
よう考えたら
わし
女おらへんかったわ!

 


もうね、大好き。

 

摩訶レコード:ヤスジのオラオラ節

今回は赤塚不二夫さんと並ぶ日本ギャグ漫画界の巨匠と言われる方、
谷岡ヤスジさんの「ヤスジのオラオラ節」を取り上げます。

 

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1971年のリリース。
赤塚さんもそうでしたが、漫画家御本人が歌ってレコードを出すって、
当時も現在も珍しいのかな?
僕が思いつくのは他に、はらたいらさん、楳図かずおさん、富永一朗さんくらいです。
他に知っていたら教えてください。

 

僕も谷岡さんの漫画は読んでましたよ。
週刊ヤングジャンプでの「ド忠犬ハジ公」という漫画でした。

 

ジャケ絵が谷岡さん漫画の代表的キャラクター「ムジ鳥」が描かれたもので、
その色使いが若干キース・ヘリング的でもあると僕は思っており、
ジャケ買いという面でも非常にポイントが高い一枚であります。

 

てっきり谷岡さん御本人の作詞かと思いきや、違いました。
作詞:浅井英雄さん、作曲:野沢ミツオさん、作編曲:鈴木邦彦さん、です。

 

作詞が谷岡さんだと思った理由は、その滅茶苦茶さ。
谷岡漫画で良く使われる言葉を羅列させたナンセンスなもので、
歌詞カードにはその谷岡ワードの解説もわざわざ載せています。

 

オドリャー!=お前は
ワンラーッ!=お前達は
ドバドバ=鼻血の噴出する音
ウソコケー=うそ言え
シランチューノカ=知らないというのか
ジャルキアンノカッ=やる気あるのか
ジャルキナイモンネッ=やる気ないもんね
など。

 

A面B面ともに同じタイトルで同じ曲調で、歌詞がちょっと異なるだけ。
プロレスファンまたはロックファンなら「あっ!」と思うような曲調で、
昭和を代表するプロレスラーのブルーザー・ブロディの入場曲でもあり、
これまた伝説的ロックバンドのレッド・ツェッペリンの「移民の歌」を彷彿させます。
正直、『パクった?』とも思いました。

 


ヒルに近いアサーッ!
アヘアヘアヘアヘ 先生だまして 青山行けば
パンタロンの可愛い子チャンが チカチカウインク するもんネ
ドバドバブー 鼻血がブー
ドバドバドバドバ 鼻血がブー
パンタロンの可愛い子チャンが チカチカするんだもん
「ワンラ バカミタイ」
「オドリャー シランチューノカッ!」

 

アサに近いヨルーッ!
ホヒホヒホヒホヒ あのコをだまして 六本木行けば
ファンの可愛い子チャンが ドヒャドヒャドヒャドヒャ 来るもんネ
ドバドバブー 鼻血がブー
ドバドバドバドバ 鼻血がブー
ファンの可愛い子チャンが ドヒャドヒャ来るんだもん
「ウソコケーッ! クソして寝ろ ワリャーッ!」
「ハーイ そうするもんねッ」
「ドーカン」

 


とてもシラフでは書けない歌詞だと思うのです。

摩訶レコード:爺のしゃんこりん

前回は新潟県の一部地域でのみ放送禁止であろう曲を取り上げましたが、
今回は日本全国で確実に放送禁止な曲を紹介します。

爺斉藤(ジーさいとう)という方の「爺のしゃんこりん」です。

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阿修羅原や馳浩(いずれも元プロレスラー)に若干似てる顔立ち。
検索してみたけど何枚かのレコード・CDをリリースしている以外の
情報は得られませんでした。

 

1984年のリリース。
作詞:萬佐世子さん、作曲:押尾司さん、編曲:馬並金太さん、となっています。
作詞が萬さん(マン?)、編曲が馬並さん(ウマナミ)
なかなか徹底してるなぁ、と感心しました。

 

「しゃんこりん」という言葉の意味も不明です。
どこかの方言なのかな?

聞いて頂ければ判りますが、久々の「ゲス」なエロソングでした。
このブログでは以前、サバトというバンドの「蛤秘宝館」を紹介しましたが、
アレ以来だと思っています。

 

歌詞を一部抜粋


汽車の窓から チンポコ出して
汽車賃出したと 大いばり

家の娘は 牛より強い
村の若い衆 みな乗せた

船長船長と いばるな船長
お前の母ちゃん マンチョーだよ

チンポチンポと いばるなチンポ
オソソチンポの 植木鉢

マラの丸干し オソソの開き
日和はずれて 生臭い

親がマ●コして わしこしらえて
わしがマ●コすりゃ 意見する

 

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さらに驚いた事にB面がカラオケ!
あははは、どこで誰が歌うんだよ! 

摩訶レコード:チョンボ小唄

今回は松山恵子さんの「チョンボ小唄」という曲を取り上げます。

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「おケイちゃん」という愛称で親しまれていたらしいですね。
松山さんご自身でも自分の事を『オケイちゃんはね』と言っていたのだとか。
美空ひばりさんや島倉千代子さん等と同年代のスター歌手だったようですが、
僕はあまり存じ上げませんでした。

 

ウイキペディアによると松山さんは150枚以上のシングルレコードをリリース
されていたようですが、このシングルEPは載っていませんでした。

 

1975年のリリースらしいです。

作詞:志賀大介さん、作曲編曲:市川昭介さん。

 

チョンボ」という事で、てっきり麻雀に関係したような歌?と思いましたが、
全く関係ない歌詞でした。

 

コミカルな感じの歌詞で、正統的な小唄と感じます。
お囃子の声が案外大きいぞ、と。
「ヒックリケェッテ ヒックリケェッテ アッチョンボ アツチョンボが印象的。

 

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ちなみに僕が小学生低学年だった頃、住んでいた新潟県魚沼市の一部では
方言でチョンボ=男性器、だったのですが、現在でもそうなのかな?
そうなると、地域限定での放送禁止曲になってしまうかもしれません。

Youtubeやってます

何名かの方はもうお気づきかと思いますが、
徐々にYoutubeに幾つかの動画(というか音源)をアップしています。

 

過去にブログで紹介したものとか、それこそアレのボツになったものとか、
アカウント削除されないように気を付けながら
アップしていければなあ、と思っています。

 

Youtubeで稼ぐ気は無いですし、何回再生しても
僕の懐が暖かくなるという事はありませんので、
このご時世、STAY HOMEして楽しんでみてください。

 

アカウントは maca reco となっています。