今回紹介するのは洋モノ。
MANOWAR(マノウォー)というアメリカのヘヴィメタルバンドの曲です。
このマノウォー、ある意味ではヘヴィメタルの象徴とも言えるバンドで、
『偽物のメタルに死を』と言い切る程、自分らこそがヘヴィメタル、いう
自負を持っています。
特にヨーロッパ諸国での人気は凄まじいです。
マノウォーのファンは、自らをMANOWARRIOR(マノウォリアー)と呼びます。
彼らの演奏する楽曲は、スピーディーかつ重く激しく男臭く大仰で、
映画で喩えるならブレイブハートやグラディエーターのような雰囲気。
メンバーは黒澤映画が大好きで三船敏郎を尊敬していたり、
前回の来日時には上野のヘビ屋に行ってマムシの血を乾杯して飲んだりという
豪傑な話もあります。
さらに世界一でかい音を出すバンドとしてギネスにも載っているほどです。
また、リリースしているアルバムのジャケットのほとんどが、
露出度の高い衣装を着て剣を持っている筋肉隆々のメンバーの
写真か絵であったりします。
こんな感じ。
そんなバンドが、2009年に「THUNDER IN THE SKY」という
2枚組CDをリリースしました。
そのDISK-1にFATHERという曲があるのですが、
DISK-2にはそのFATHERを16ヶ国バージョンで歌ったものが収められており、
中に日本語の歌詞バージョンもあって、それが今回紹介する
「父(father)」という曲です。
前置きの”マノウォー”というバンドのイメージを頭の中に入れてから聞くと、
そのギャップに驚きひっくり返る仕上がりになっています。
やんわり、ほのぼのって感じ。
歌詞は、元々の英語の歌詞を翻訳サイトか何かで日本語翻訳したものを
そのまま歌ったようなカタコトな不自然さ。
歌い手のエリック・アダムスは決して下手なシンガーではありません。
メタルの他にオペラの舞台にも立つほど、歌唱力に定評のある人なのですが、
慣れていない日本語の歌詞に戸惑いがちなのか、音痴にも聞こえたり、
ちょっとした可愛らしさも感じます。
(とはいえ、後半ではさすがの歌い上げっぷりになっています)
でも”馬鹿レコード”って言っちゃうと、バンドのリーダーである
ジョーイ・ディマイオから、ベースで頭をブン殴られそうな気もします・・・
僕はまだこのバンドを実際にライブで観た事が無いんですよね。
ライブではこの曲はやるのでしょうか?
是非、大合唱してみたいものです。
『ボクワ アナタノー イーチーブブーン!』