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摩訶レコード:左官職人こね太郎

今回紹介するのは曲名もので、新沼謙治さんの「左官職人こね太郎」です。
僕もこの曲名を最初に目にした時、2分くらい笑いが止まりませんでした。
こね太郎」って。

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2004年にリリースしたシングルCD「飛行機雲」のカップリング曲なのですが、
やはり曲名とその内容のユニークさがジワジワと浸透して、
2005年リリースの全曲集のサブタイトルにもなっています。

歌詞も新沼さんご自身が手掛けています。
何でも歌手になる前は実際に左官職人をされていたのだとか。
実体験によるものだったんですね。
新沼さんといえば「」や「バドミントン」が有名ですが、
ここでも多才ぶりを見せつけています。

曲調は音頭っぽい仕上がりです。
合いの手に入る女性の『練って練って練って練って・・・』の声が
可愛らしくてとても楽しい。
『今日も仕事の始まりだ、腰に手ぬぐいぶらさげて』
『練って、練って、また練って、こねて、こねて、またこねりゃ』と、
歌っている新沼さんも楽しそう。
一番で、左官が『しゃかん』と聞こえるのは、新沼さん、わざとなのかな?

そんな感じで一番二番は音頭調で楽しく明るい雰囲気なのですが、
なんと三番で突如転調します。
どことなくマイナー調な演歌風になり、歌詞のほうも
『継ぎ接ぎだらけの貸し布団、寝言歯ぎしり高いびき、これじゃ朝まで身が持たぬ』
と、劣悪な作業環境を扱ったものになるのです。
やはり新沼さんとしては、土木作業現場の労働環境面の改善を
歌に乗せて訴えかけたかったのかなぁ・・・

とはいえ、再度音頭調に戻って終了。
いやぁ、なかなかの名曲ですよ、これ。
老若男女楽しめると思うのです。
こういう曲こそ、レコード会社は力入れて売り出すべきだと思うのです。
ちなみにCDには、三番の演歌調の部分が削られている「音頭編」もありますので、
夏まつりのBGMとかに使ってもいいのではないでしょうかね。

で、私の馬鹿レコードbotとは全く関係は無いのですが、
新沼謙治 歌詞bot」なるアカウントが存在しているという事を知りました。
あははは。
いやぁ、色んな方がいらっしゃるもんです。(お前が言うな、って)