今回紹介するのは、BIMBO(ビンボー)というインドネシアのグループで
「拝啓レーガン&アンドロポフ様」というレコードです。
本国では結構有名なのでしょう。
ウイキペディアで調べたら、70年代にデビューしていて、
何回かメンバーチェンジやグループ名を変え、
今も現役で活動しているようです。
イントロは大仰。
なんか谷村新司さんの「昴」を思い起こします。
80年代の冷戦時代のアメリカとソ連の2大巨頭である
レーガン大統領とアンドロポフ書記長に向けて手紙を書いて出す、
というものなのですが、
カタコトであったり、やたら丁寧というか遜った日本語の歌詞で、
聞いているうちに混乱してしまう内容になっています。
『拝啓、レーガン閣下、アンドロポフ閣下。
あなた方お2人は世界で一番素晴らしい長老様。
あなた方お2人の慧眼は世界の果てまで見通せます。
いえ、もっとはるか遠く宇宙まで。
バイオニック、ス-パーマンも、ものの数ではありません。』
なぜか閣下呼ばわりで、さらには長老様とまで言う媚び具合。
2人とも年だけど、長老とまで呼ぶほどの年齢じゃないよなぁ。
能力の高さの比較対象としてスーパーマンは理解できるけど、
バイオニック(ジェミー)を出してくるあたり
おいおいマニアックすぎるだろ、と思ったりして。
『第3次世界大戦が起こる前にあらかじめ知らせてください。
人々が一緒に記念の写真を撮れるように。』
戦争前にみんなで集まって一緒に記念写真撮りたい、って事なのでしょうか?
これから戦争するのに、えらい和気藹々してるじゃねぇか、と。
『お2人が争うのは本当に嫌なのです。』
なるほど、これは反戦メッセージソングなのか、と思いました。
今の世なら「拝啓トランプ&金正恩様」って事になるのでしょうね。。。
最後は手紙らしく、
『これまでのご無礼の段、お許しを。
敬具。
ビンボーより。』
と、締めています。
この曲は本来は英語の歌詞の曲のようで、このレコードのB面に収録されています。