摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:アメリカン・カンカン

ロックス、と言われてロックファンが思い浮かべるのは
エアロスミスの傑作アルバム「ロックス」でしょう。
そのアルバム名からグループ名を取ったのかは不明ですが、
1978年~1980年頃に、恐らく日本国内のみで活動していた
ロックスという女性ロックグループがいました。
ちなみに綴りはROX。
「アメリカン・カンカン」というレコードを出していました。

 

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一番左の女性のボーズがなんか笑える。

 

女性だけの5人組です。
このちょっと前に人気だったザ・ランナウェイズを意識というか、
柳の下のドジョウを狙ったのではないでしょうかね。
あるいは女性版ベイ・シティ・ローラーズで売り出したかったのかも。

作詞が阿久悠さんで作曲が都倉俊一さんという、
”アレコード”のリスナーならニヤリとしてしまうであろう布陣。

デデデデ デッデデ、という単調なリフのミドルテンポな序盤から
コーラスが入るサビの部分で盛り上がるという曲調。
バンドやり始めた初心者がすぐにコピーできる曲だと思います。
ザ・ナックのマイ・シャローナ的かも?

歌詞のほうは、

ヘーイ! 強く抱いてごらん
ヘーイ! 熱くなれるよ
アメリカン・カンカン ガール ×2
あんたァァァァ!

って具合のアバズレ調の日本語の歌詞。
ボーカルさんの歌い方はそれこそスティーヴン・タイラーのような感じ。
ルックスはターミネーターのサラ・コナーに似ていた気がします。

まぁ、歌詞にしても曲にしても、失礼ながら「やっつけ」感を強く感じます。

確か、ピンクレディーがメインの「ピンク百発百中」という番組に
何回か出演していたと思います。
都倉さんがピンクレディーの曲を作曲してたから、その繋がりなのでしょうか。
そうそう、あのRCサクセションもブレイクする前に
何回かこの番組に出演して「ステップ!」を歌ってましたよ。

バンド自体、さっぱり売れませんでしたねー。
演奏力はそんなに酷くなかったと思うのです。
日本語の歌詞の曲を外国のミュージシャンが歌うってのに抵抗あったのかなぁ。

中学の頃、ふざけて友達の渡辺君と所謂組織票で、この曲を校内放送の人気投票に
一枚一枚字体を変えて何十枚か投票したら4位くらいに選ばれて、
給食の時間、周りのみんなが『なにこの曲?』って怪訝な顔してる中、
2人でニヤニヤしていたのを思い出します。

多分セカンドシングル(オーケーボーイ?)とフルアルバムを
リリースしていると思うのですが、なかなか情報がありませんね。
バンド解散後、メンバーの誰か(ボーカル?)が、
リック・デリンジャーと結婚したらしいです。