摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:あの娘が作った塩むすび

今回紹介するのは、藤正樹さんの「あの娘が作った塩むすび」です。

f:id:Baka_Records:20180313190303j:plain

 

藤さんはスター誕生出身の演歌歌手。
15歳でホリプロから「演歌のハイセイコー」のキャッチフレーズでデビュー。
紫色のつめ襟学生服と坊主頭という、まだ少年のあどけなさの残るルックスが、
何となくノスタルジックを感じさせました。

作詞は西沢爽さん。作曲が遠藤実さん。

聴く以前に、曲名から歌詞を勝手に妄想すると、

中学卒業後に集団就職で青森から東京に行く事になった主人公の少年。
旅立ちの日に駅のホームで、少年に恋心を抱く少女から
『き、汽車の中で開けてけろ』と、包みを渡される。
『す、すまねぇな。・・・お、おら、おめぇの事が、す』と、その瞬間に発車のベル。
お互いに告白できず終い。
汽車は動き出しホームを離れ、涙を流してそれをずっと見送る少女。
しばらくしての車内で、少年は少女から貰った包みを思い出す。
開けてみると、おむすびが。
故郷と、そしてあの娘との思い出を噛み締めながら、おむすびを頬張る少年。
ちくしょう、ちょっぴり塩味が効いてるよ・・・

ってな感じ。

はい、実際まぁそんな歌詞でした。

昭和のドラマや漫画等をあまり知らない方にはピンと来ないかもですが、
要するに、曲名だけで風景歌詞が瞬時にパーッと脳内に広がる一品で、
瑞々しく溢れ出す程のカッペ臭さと相まって、もう見事と言えるのです。