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摩訶レコード:OH!新鮮娘

今回は、新井薫子さんの「OH!新鮮娘」という曲を紹介します。

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堀越高校卒業で1982年デビュー。
所謂「花の82年組」。アイドル大豊作の年。
中森明菜さんや小泉今日子さんらと同期です。

ところが正統派のアイドルが故に多くの個性的な強敵の中に埋もれ、目立てず。
シングル4曲目で、麻丘めぐみさんの「私の彼は左きき」をカバーするものの
これもヒットには恵まれませんでした。

しかし続く5曲目の「大和撫子“春”咲きます」で、急遽路線変更をします。
これが1983年の2月。
同じ大和撫子というワードが付く小泉今日子さんの
ヤマトナデシコ七変化」よりもリリースは早いんですよ。
彼女の中で確実に何かが変わった、という感覚。
続くシングルでの覚醒の片鱗を垣間見る事ができ、期待に胸が膨らみます。

そして6曲目のシングルこそが「OH!新鮮娘」。
髪を切り変なパーマをかけて心機一転、という印象。
新井さん、いよいよ解脱あるいは達観!という感じがします。

作詞が岩里祐穂さん。作曲が岩里未央さん。
ご姉妹かな?
編曲が見岳章さん。

曲調はジューシーフルーツ的なシンセポップという感じを受けます。

歌詞が独特な世界観というか、『何を言わんとしてるのか?』という
謎歌詞で、僕のような凡人には理解不能


私は あなたの 新鮮娘!

七夕、蝉時雨、噂の夏です
海辺じゃ おひさまも 橙色です
う、う、浮気な
あ、あ、あなたを
きょ、きょ、今日こそ
アッ!と言わせるぞ!

感激してね 大波小波に 今、衝撃的ダイビング
注目してね ピカピカボディー
そうよ 私はあなたの新鮮娘!

毎夜・毎朝 あなたのために
生まれ変わるの
新鮮!新鮮!新鮮!
新鮮!新鮮!新鮮!


新井さんの歌い方も特徴的で、やたらブリっ子というか甘ったるく、
さらに『敢えてヘタクソに歌ってるの?』と疑問符さえ出てくる歌唱方法です。
でも、この系譜は現代の一部アニソンあたりに受け継がれてるのかなぁ?と。


しかしこの曲、歌う程に徐々にですが確実に新井さんの身体を蝕んでいたようで
パンチドランカーならぬシングドランカーって具合なのか、
『燃えたよ、燃え尽きた・・・真っ白にな・・・』状態になってしまったようで、
(これは僕の勝手な想像です)
新井さん、この後しばらく活動を休止します。
結果、これが新井薫子名義での最後のシングルとなってしまいました。

1997年から活動再開。現在はKAORUCO、カオルコ等の名義で活動しているようですね。