あけましておめでとうございます！
今年も宜しくお願いいたしますね～。
僕のような、”摩訶”な7インチレコードを集めている者にとって、
A面とB面のどちらもが摩訶な内容のレコードって
なかなか出遭えないものなのですが、
今回紹介するレコードはA面B面共に摩訶な内容のレコードだと
思っています。
青山啓さんの「OH,NUDE／セックス氏の休日」です。
1970年のリリース。
青山さんは、ザ・カーナビーツというグループサウンズのバンドの
ボーカルでしたが、脱退（クビという話も）し、ソロ歌手になり、
このレコードでデビューを果たします。
A面B面ともに作詞が浜口庫之助さん、作曲が馬飼野俊一さん。
青山さんの所属事務所が浜口庫之助リズムミュージックショップなので、
当然そうなるでしょう。
まずA面の「OH,NUDE」。
メランコリックでゴスペル寄りポップスの曲調に乗せての歌詞。
これが大仰であり荘厳でありという感じで、まるで教会での
讃美歌のような美しさ。
ですが、真面目に歌うからこそ”摩訶”という具合で、何回も聞いていると
ジワジワと身体に染み込んでゆくのです。
神の彫刻 OH,NUDE
光まぶしい OH,NUDE
NUDEの前にひざまずき
心を込めて祈る
神よ NUDEに祝福を
与え給え
OH,NUDE NUDE
OH,NUDE NUDE
OH,NUDE
そしてB面の「セックス氏の休日」。
こちらはA面よりは明るめ＆軽めな曲調。
オー、ミスターセックス ミスターセックス
セックス氏は日曜日の朝早く
目をさまし 起き上がり 森に出かける
森には朝露がおりていて
草も木もしっとりとふるえてる
オー、ミスターセックス ミスターセックス
ミスターセックス
セックス氏はどんどん歩いてゆく
森の奥の青い湖へ
歌詞が実際のセックス行為にも思え、
ダブルミーニングとも思えますね。
曲間には謎の『ワカヒク ワカヒク ワカヒク ワカヒク』という
男性によるお囃子みたいなものが入ってきます。
これ、さすがに放送禁止だろうなーと思っていたのですが、
数年前に我が新潟県のBSN放送の朝のラジオ番組で
オンエアされた事があるそうです。
この曲をかけたアナウンサー(DJ)、どこぞに飛ばされる事もなく、
今もBSNの看板アナウンサーです。
