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摩訶レコード:故郷チバリヨ

今回は、先日東京に行った際に入手したレコード。
琉とけしという方の「故郷チバリヨ」という曲を取り上げます。

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故郷(ふるさと)チバリヨ。
チバリヨ、というのは沖縄ことばで、『がんばれ』という意味。

リリースは1981年。
歌っているのは、琉(りゅう)とけし、という方です。

 

「琉」という苗字も勿論ですが、「とけし」という名前は強烈で、
一度聞いたら忘れられない名前ですね。「ザ・沖縄」って感じ。
この名前、また最後のほうで触れる事にします。

 

ちなみにルックスのほうもなかなか。
真っ赤なTシャツに白のベルトの白のパンタロン
見えていませんが靴も白のエナメル靴。
光沢のあるコバルトブルーのジャンパー。
硬めな髪質に太眉の濃い顔。
若干さかなクンさんに似てるように思えます。(さかなクンさんは東京生まれ)

 

琉さん、沖縄出身。高校卒業後に集団就職で上京し。
スーパーやパブレストランで働きながら歌の勉強に打ち込み、
若い根っこの会の会長に出会った事でデビューのきっかけに
なったそうです。

 

作詞が加藤日出男さん、作曲が高野たけしさん、編曲が川上英一さん。
コーラスを、若い根っこの会コーラスグループが務めています。

 

今年も夾竹桃(きょうちくとう)の 花が咲きました
からだひとつを 元手に出たからにゃ
チバリヨ チバリヨ がんばれよ
いい女(ひと)見つけ たまには母ちゃん呼んどくれ
たより見ました故郷(ふるさと) おふくろさんよ

シーサー瓦の軒をくぐり 嫁が行く
幼馴染じゃないもの 秘めていた
チバリヨ チバリヨ がんばれよ
爽やかだけに 涙の溢れる恋日記
おさげなつかし故郷(ふるさと) 達者でおくれ

 


歌詞の内容がいま一つ掴み切れない事もありますが、
何よりも沖縄ことばがやたら少なく、ほぼ標準語な歌詞なのが逆に違和感ありあり。
沖縄ことばが『チバリヨ』だけだもんなぁ。
ハイサイおじさん」並みの訳の判らないものを期待してたんだけど。。。

 

曲調もこれまた「沖縄」要素が希薄。
かろうじて三線(さんしん:沖縄三味線)が鳴るだけの演歌です。
新沼謙治さんが歌ったら似合いそうな曲調かな。

 

さて、琉とけしさんですが、本名ではありませんでした。
「渡慶次 賀春」が本名で、「とけし よしはる」だそうです。
なんと、渡慶次=とけし、だったのです。
という事は、琉が名前で、とけしが苗字?
外人っぽくしたのでしょうかね?
謎です。沖縄って凄い。