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摩訶レコード:御伽噺の男と女

今回は南川たかし&藤あゆみの「御伽噺の男と女」という曲を取り上げます。

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1988年のリリースのデュエットもの。
南川たかしさんに関しては、情報が何も掴めませんでした。
藤あゆみさんですが、1989年に「ヨ・ビ・ス・テ」という曲でデビューした
という情報があり、レーベルもキングレコードなので恐らく同じ人物かと。

 

若作りした南川さんと、『結構年いってる?』とさえ思われる藤さん
並んで座って、南川さんが藤さんの肩に手を置いているジャケットが
妙な雰囲気を醸し出して、僕的にはいい感じです。
この「いい感じ」が、歌詞を読むとしっくり来るのですが。

 

作詞:さがらさけし、作曲:ジョニー片岡、編曲:内山慎吾。

曲調はサックスから始まるムードポップス。
「御伽噺の~男と女~」 という女性コーラスから歌は始まります。


(男)
洒落たロックの ビートにのせて
ゆれる黒髪 君は16
(女)
派出な上着も いかしているわ
あなた本当に 悪い先生
(男)
授業を終えて 1人で帰る君
チョット淋し気な暗い瞳が
なぜか気がかりで
(女)
肩をたたかれ 熱く震えた
(男女)
あれが最初の 二人の出会い


淋しそうな女子高生を男子教師が見つけて
つけて行ったらディスコ(現在のクラブ)で踊っていて、
『何やってるんだ?』って注意した、って事でしょうか?
その割には、男性教師が「派出な上着」ってのは気になります。
ひょっとして、実は男性教師もそのクラブの常連だったとか?


(女)
こんな場所へは 来るんじゃないと
わざと叱って ずるい先生
(男)
薄い化粧は 見ぬふりしても
爪をピンクに 塗るのはおよし
(女)
生徒を越えた気持ちでふるまって
もっと困らせてあげたいあなた
私、悪い娘ね
(男)
せめて逢うのは 土曜の夜と
(男女)
決めておこうよ 2人の為に


「わざと叱って」という歌詞も気になります。
この男性教師は、ひとしきり楽しんだ後に
『こんな事もうやめなさい』と、風俗で説教するタイプなのか?と。
ところが男性教師は16歳の小娘の魅力に勝てずに、
2人はズルズルと毎週土曜の夜に逢うことにしたというね。
いいのかよ!淫行教師!

 

B面が「YUKIOごめんね」という曲で、
これは藤さんがお1人で歌っているアイドル歌謡的な曲。

 

ユキオという名前の男性が恋人でいながら、
他の男性に本気になってしまった女性の歌。

この曲単体では、そこまで面白くはないとは思いますが、

「御伽噺~」の事を踏まえて聴くと、
本気になってしまったユキオとは別の男=御伽噺の男性教師、
というように思えてしまうのです。