今回は先日亡くなられた志賀勝さんの「女」という曲を取り上げます。
このブログで志賀さんの曲を取り上げるのは、
僕的にジャケが邦楽部門ベスト10に入る程に素敵な「酒」以来2回目。
1984年のリリース。
志賀さんがリリースされてる曲の、漢字一文字シリーズの中の一曲。
ジャケ写は「酒」ほどのインパクトは無いものの、正面から歩いてきたら
ソーシャルディスタンスの倍の距離で離れるであろう志賀さんのお姿。
作詞作曲:賀川幸生さん、編曲:池多孝春さん。
なぜかベートーベンの「運命」の一節が流れる冒頭。
そして志賀さんの台詞。
久しぶりでんな 志賀勝や!
男はなぁ 女がいるからこそ ええ格好し
女は男がいるからこそ どうにもならん顔でも
化粧ぬたくって 綺麗に見せようとする
これが男と女の ほんまの気持ちと 違いまっか!
歌は3番まであるのですが、毎回途中で志賀さんの台詞が入ります。
その語りは真面目なものではなく、若干のおちゃらけ気味。
わざと可愛らしい声を使ったりで、コミカルさを出そうとしていますね。
めちゃんこ 綺麗やないけど
お前は気のいい ええ女や
涙もろいし 情には厚いし 優しいし
ほんまに 日本一のええ女や
いやいや 何を言うやら なすびのふんどし
世界一やがな~
「めちゃんこ」って。
アラレちゃんかよ、って。
あと、「なすびのふんどし」って何?
曲調はムードモロ演歌。
志賀さんの歌唱力も高いですね。
歌パートでは渋さを存分に出して歌っています。
そしてラストでも台詞。
これが大どんでん返しでひっくり返るのです。
ちょっと待てよ
よう考えたら
わし
女おらへんかったわ!
もうね、大好き。