摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:はじめての朝/バイバイ鷗さん/ああ雪中行軍隊

今回は、以前紹介した柳田大介のレコードのような子供もの。
(参考:摩訶レコード:風よおふくろに/ファイナルテニス - 摩訶レコードブログ
みよし さとみ、という女の子のEPレコードです。

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検索しても情報が得られませんでした。
リリース年も不明。
自主制作盤かと思いきや、東芝EMIからのリリース。

 

みよしさん、恐らく7~8歳くらいの小学校低学年の女児。
リボンや洋服から察するには裕福な家庭の子に思えます。
ビーバーのような前歯が印象的。

 

このレコードは3曲が収録されており、A面2曲でB面1曲となっています。
45回転ではなく33と1/3回転。
価格も1000円という割高さ。

 

みよしさんの歌唱力ですが、
80年代や90年代前半なら「天才ちびっこ」と言われたかもですが、
さくらまやさんらが活躍している平成~令和の現在では、
僕的には「そこそこ」という印象。


全曲聞いた感想。
『年端のいかない子供に歌わせんなや!』です。
小学校低学年の女児に歌わせるには、どの曲もハードな内容で、
それぞれが異なった種類のハードさ、と言えるのでは。


●はじめての朝
作詞作曲:石坂まさお 編曲:小田勇

曲調はブルースを基調とした演歌といった感じでしょうか。
往年の西川峰子さんあたりが歌ったら似合いそう。
で、「はじめての朝」というタイトルからして、歌詞が大問題。

 

貴方にやさしく 見られただけで
私の心はドキドキなのよ
女の子だもの あなたの部屋で
はじめての朝 むかえたい
あゝこの命 あなたのものだから

 


あはははは。
やべぇだろ!

女の子だもの あなたの部屋で
はじめての朝 むかえたい

 


アグネース!はやく来てくれー!!

こんなの 年端のいかない子供に歌わせんなや!

 


●バイバイ鷗(かもめ)さん
作詞:根本正 作曲:石坂まさお 編曲:小田勇

曲調はアップテンポなポップス歌謡ですかね。
みよしさんの歌唱が少々舌っ足らずな気もします。
横浜のバーかスナックで一人で飲んでる女性が、
別れた男性を思いながらナンパをスルーする、というような歌詞。

 

これまた こんなの

年端のいかない子供に歌わせんなや!

 


●ああ雪中行軍隊
作詞:しまだはじめ 作曲:鉄砲光三郎 編曲:小田勇

高倉健さんや北大路欣也さんが出演された映画「八甲田山」で知られる、
八甲田山雪中遭難事件をテーマにした曲、でしょうね。

 

作曲が鉄砲光三郎さんだからなのか、河内音頭を基調とした軽い曲調。
意外。しかもリズミカル。
八甲田山」で思い浮かべる重厚さや悲惨さがまるで感じられない。

 

途中で曲がいきなりストップ。
曲中劇になり、みよしさんの台詞回しとなるが、これが軽い!明るい!


「前方に断崖があります。もうこれ以上の前進は困難でありまーす!」

「眠るな!眠ると死ぬぞ!雪濠を掘れ!軍歌を歌え!軍歌を歌うんだ!」


みよしさんによる軍歌が始まるのですが、どこかの爺さん連中がコーラスで乱入。
その爺さん連中の歌声も軽い。
お爺ちゃんと孫といった感じ。
これじゃ行軍というより散歩か遠足だよ・・・

 

トータルで8分近い一大絵巻き。
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」よりも長いですよ、ええ。


もうね

年端のいかない子供に歌わせんなや!

 


この曲だけYoutubeにアップしました。
どうぞ。

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