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摩訶レコード:お前にマラリア

今回紹介するのは、このブログでは2度目の登場となります、
沖田浩之さんの「お前にマラリア」です。

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お前にお熱で狂おしい=マラリア、って事だと思うのですが、
その表現として病名しかも感染症である熱病を用いるという、
曲名を付けた方(恐らく後述の作詞家の売野さん)の
語彙力の凄まじさたるや、尊敬に値します。
古館伊知郎さんがアンドレ・ザ・ジャイアントを表現した
「人間山脈」や「現代のガリバー旅行記」並のインパクトあるものですよ。

曲名だけでもう即買いの一品なのですが、
改めてジャケットを見てみると
これまた色々とツッコミ甲斐があります。
このEPが発売されたのはバブル真っ只中の1983年5月なのですが、
なぜか色彩豊かではないピンクと白と黒という、たったの3色。
バネみたいなのと、バカボンのほっぺたのうず巻きみたいなのと、
アメリカのアニメに出てくるチーズみたいなのは何だ?
「HIRO」と「OMAE NI MALARIA」という文字。
その中でノリノリで踊る沖田さんの表情。
なんか口すぼめて『フゥー!』って叫んでるみたい。

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全体的に醸し出される微妙な違和感。
無理にでも「ポップアート」とでも言えばいいのでしょうか?

作曲は鈴木キサブローさん。
曲調はニューロマンティック風でもありネオロカビリー風でもあり、
ダンサブルでロックテイストのある割と激しめなもの。
所々でムチで叩いたような「ピシャーン!」という謎の効果音が入ります。

作詞は売野雅勇さん。
80年代にヒット曲をガンガン作ってた方です。
うーん、残念ながら僕としてはタイトルが強烈だけに、
正直、期待以上の歌詞ではないかな、と。
とはいえ、

お前にマラリア
アツアツ マラリア
クラクラフラフラ熱病みたいに I Love You
お前にマラリア
アツアツ マラリア
昼でも夜でも赤道直下の I Love You

お前にマラリア
アツアツ マラリア
ギラギラグラグラ心が溶け出す I Love You
お前にマラリア
アツアツ マラリア
秋でも冬でも摂氏100度の I Love You

という覚えやすいサビの歌詞は流石だなぁ、と思います。

ちなみに盤面には「お前にマラリヤ」って書いてあるのですが。

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チェックミスか?
あははは、しっかりしろ!