摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:母ちゃんにしかられた

今回紹介するのは、「母ちゃんにしかられた」という曲で、
歌っているのは三矢恵子とチャッピーズです。

f:id:Baka_Records:20180509210931j:plain

 

三矢さんがどのような方なのかは詳しく存じ上げませんが、
演歌歌手のようですね。
やきとりソング」なるレコードも出してますね。

チャッピーズは4人の女の子達からなるグループでしょうか。

このレコードがリリースされたのは1972年の12月。
岩城健治さん作詞、水上勉さん作曲となっています。

曲調は、”しかられた”と謳っているものの、
しんみりとしたものではなく、明るめな感じの歌謡曲ですね。


パパタンメロメロ ママタンカリカ
ヘンチュン チュンチュン
メロメロメロメロ ワワワワ ワァ

このような謎フレーズから歌は始まります。


酒飲んで 酔っ払って くだ巻いて 帰ったら
母ちゃんにしかられた
母ちゃんは強いぞ 母ちゃんは怖い
母ちゃんが角出した
それでも母ちゃんは 冷めた味噌汁温めて
一緒に食べてくれたのさ
酒飲んで 酔っ払って くだ巻いて 帰ったら
母ちゃんにしかられた

 

以上が一番の歌詞。
三矢さんの歌い方は、どことなく”ぶっきらぼう”というか、
例えば「酒飲んで 酔っ払って」の部分なんかは、
『さぁけのんで よぉっぱらって』って感じで、
わざと男性(父親)の気分になって歌っているように感じます。


マンガを読んでも テレビを見ても
父ちゃんは怒らない
母ちゃんは美人で かっこいいけど
とっても厳しいんだ
勉強しなければ 偉い人にはなれないって
ウルトラマンも見せないんだよ
学校さぼってガメラをみたら
ママゴンにしかられた

 

これが二番の歌詞で、チャッピーズが歌っています。
ウルトラマンガメラが出てくるあたりは、
やはり時代を反映していますね。


三番は、一番の歌詞をちょっと変えて、三矢さんとチャッピーズが
一緒に歌っています。

最後に、チャッピーズの一人の

アッ 父ちゃんがしかられてる
僕 もう 寝よう

という台詞で締めます。

 

50~60年代だと、まだまだ家庭の中では父親が絶対的な権力の持ち主で、
父親に文句言ったりする事ってまだまだそうそう許されなかったと想像します。
そういう事では、母親が家庭の中で権力を徐々に持ち始めた70年代の
日本の一般的な家庭の風景が目に浮かぶような一曲だと思いますね。