今回取り上げるのは、1980年代前半に活躍したアイドルグループ、
きゃんきゃんの「なに?お巡りさんが・・・」です。
「な」の文字だけやたらでかい
3人組のグループで、名前からしてどうやらキャンディーズの路線を狙っての、
言わばフォロワーだったようです。
当初はキャンキャンという表記だったのですが、メンバーの一人である
山本博美さんの人気が上がるにつれ、きゃんきゃんに変更したとの事。
ちなみに山本さん、俳優の京本政樹夫人であり、小池徹平さんの親戚。
この「なに?お巡りさんが・・・」は、グループでの最後のシングルで
1983年のリリース。
作詞が阿久悠さん、作曲と編曲が川口真さんとなっています。
さて、この曲名と作詞家の阿久悠さんとでピンと来た方、あるいは
違和感を持った方は、相棒の杉下右京ばりの洞察力があるかも。
阿久悠さんといえば、ピンクレディーの楽曲の歌詞を手掛けた方。
ピンクレディーでお巡りさんといえば、「ペッパー警部」。
要は、キャンディーズのフォロワーに対して、
ピンクレディーの「ペッパー警部」の二番煎じ的な曲を歌わせるという
力技に出たのです。
待て 待て 待てと呼び止められて
なに? お巡りさんが・・・
なんて首を傾げていたなら
いきなり 手錠が ガチャリ
どういうことなの 理不尽でしょう
私が何をしたというのよ
説明してよとセマって行ったら
露出制限オーバーだって
男を迷わす魅惑の女と
接近注意のシールを貼られました
名誉なことと思います
夏・・・ミニとビキニと・・・ ×2
なに?お巡りさんが・・・
ペッパー警部では「もしもし、君達帰りなさい」と注意されただけでしたが、
この曲ではなんと手錠をかけられてしまっています。
罪状が露出制限オーバー!
あはは、公然わいせつ罪ってこと!?
二番の歌詞でも、キスしたら感度制限オーバーとか、もう訳判りません。
曲の面では、これまたイントロにピンクレディーの「UFO」的な部分が感じられたり、
アイドルテクノらしい電子音があったりと、なかなか面白いです。