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摩訶レコード:花の女子大数え唄

「三大 夏が稼ぎ時な人々」といえば、ベンチャーズ、チューブ、稲川淳二ですが、
今回はその稲川淳二さんがリリースした「花の女子大数え唄」を取り上げます。

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正式な歌手名は「稲川淳二一座&クッキーズ」。
1984年のリリース。


その頃の稲川さんはまだ、「怪談の語り手」という金脈を発見しておらず、
貧乏そうで気の弱いリアクション芸人として熱湯風呂に入ったりしていました。
口癖も『怖いなー、怖いなー』ではなく、『悲惨だなー、悲惨だなー』でした。

 

一座&クッキーズというのは、男性が稲川さん含めた4名、女性は3名。
稲川さん以外の男性3名は、お笑い芸人&役者さんっぽいです。
女性3名はタレントなのか不明ですが、当時の現役女子大生。

 

作詞が高田ひろおさん、作編曲が森田公一さんとなっています。
森田さんって、トップギャランと一緒に「青春時代」をヒットさせた方でしょうか?

 

歌詞も曲調も、曲名通りに数え唄となっています。
さすがに80年代風というか、やや賑やかな感じ。
宴会ソングっぽい感じもします。
稲川さんの歌唱はそんなに酷くはありません。
男性陣は合いの手を入れ、女性陣は一部で稲川さんの代わりにメインで歌います。
女性陣のパートで曲調が変わりますが、あぁ森田公一さんっぽいな、と感じました。


一つとせ
昼はセクシーな アルバイト
家へ帰れば お嬢さん
それは神田のナントカ女子大
そりゃ可愛いね

二つとせ
ふたまたかけた 恋をして
いけシャーシャーと 暮します
それは目白のナントカ女子大
そりゃやり手だね

三つとせ
見合い写真は くずかごに
鼻であしらい またどうぞ
それは広尾のナントカ女子大
そりゃブリッコね


こんな具合に女子大が10個出てきて、
最後は
終わりとせ
おっとり娘は 卒業後
オフィスラブで ご活躍
花の東京のナントカ女子大
そりゃ愉快だね そりゃ愉快だね
で、終わります。

 

要するに、東京の様々な女子大を皮肉ってるコミックソングなのですが、
実際の大学名が出て来ないのは大学側からのクレームを恐れたからでしょう。