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摩訶レコード:窓の外はガッツ石松

今回は猛毒の「窓の外はガッツ石松」を紹介します。

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猛毒は、パンク、ラウド、アヴァンギャルド、サイケ、ミクスチャー・・・
様々な要素を持った過激なロックバンド。

 

僕が猛毒のCDを手にしたのは確か1998年頃だと思います。
読んでたメタル雑誌BURRN!誌の最後の頁で編集者の1人が
お気に入りプレイリストの中の1曲で「窓の外のガッツ石松/猛毒」
って紹介してて、その時は『なんだそれ?』って思って。
それから何ヶ月してから仕事の帰りにタワーレコード寄ったら
猛毒のCDがあって、『あぁ、あの時の』って思い出しまして。

 

郷ひろみさんが若人あきらさんの生首を持ったジャケも気を惹きましたが、
曲目リストにも大変興味を持ちまして、
既にその頃には”摩訶”なレコード・CDには目覚めていた僕でしたが、
『もしかしてこれは俺が聴いた事のないタイプなんじゃねぇか?』と。

 

2枚組なので値段も張りましたが買って帰って聴いてみました。
お世辞にも上手いとは言えない(というか下手)ボーカルと
お粗末な学園祭レベルの演奏に逆に驚いたのですが、
それよりも勢いと過激さにド肝を抜かれたのです。

 

肝心の「窓の外はガッツ石松」も収録されています。
これはもう『ここまでディスるか?』ってくらいの過激な歌詞。
この数年後にはなわさんが「ガッツ石松伝説」をリリースしますが、
アレは比べて可愛らしいものです。

 

曲はガッツさんの『俺はやった 俺はやったんだ!』という声の
サンプリング繰り返しから始まり、その後にもガッツさんの歌う
「男ならやってみな」が流れます。


平仮名読めるか? (読めない)
カタカナ読めるか? (読めない)
足し算出来るか? (出来ない)
引き算出来るか? (出来ない)

KING of B.A.K.A.

平仮名書けるか? (書けない)
カタカナ書けるか? (書けない)
掛け算知ってるか? (知らない)
割り算なんかしらねーだろ? (このタコ!)

KING of B.A.K.A.
ガガワ! ガガワ! ガガワ! ガガワ!

ワンターザン!ツーターザン! サンターザン!ヨンターザン!

窓の外は 窓の外は
ガッツ い、し、ま、つ!

鈴木有二! 鈴木有二! 鈴木有二! 鈴木有二!

He Is Great!


この「ガガワ」とは、ガッツさんがテレビ番組だかの運動会に出た際の
選手宣誓で、『宣誓!我々は(われわれは)』を、『我々は(ががわ)』と
読み間違えたという、ビートたけしオールナイトニッポンでのネタ。
「ワンターザン」も、「One Thousand」を「ワン ターザン」って読んだって
ネタじゃなかったなぁ。
鈴木有二はガッツさんの本名ですね。

そしてしっかり曲中と最後にはガッツさんの語りも入ってるという。


この曲の他にもガッツさんを扱った曲はこのアルバムには2曲入っています。
ガッツさんの独白による、「カンバック~ガッツ石松・・・再び!!」
という曲もありますが、これ、このアルバムの為にガッツさんに
取材をお願いしたのかなぁ?まさかね。

 

アルバムには、ガッツさん以外の有名人をもターゲットにしている曲が多く、
ここぞとばかりにディスっているものばかり。
その人選も僕的には微妙で絶妙というか見事で感心しますね。

 

猛毒のアルバム、さすがに全アルバムが再発される事もなく、
ほとんどが中古市場で高値なんですよね。
それが残念です。