今回は、全キャン連スーパースペシャルバンドの
「3つのキャンディー」です。
全キャン連、とは、全国キャンディーズ連盟の略。
70年代後半に活躍した3人組アイドルグループの
キャンディーズのファン団体です。
キャンディーズは1978年4月に解散するのですが、
ファンが彼女達の為に何か出来ることはないか?と考え、
彼女達を応援する為の1つとして企画され、
解散まで数カ月を残した前年の12月のクリスマスに行われた
クリスマスパーティーのステージでキャンディーズに捧げられ、
アングラのレコードとして発売。
その後、東芝より正式にレコード発売されたのだそうです。
ですので、アングラ盤と東芝盤の2種類のジャケットが
存在しているようですね。
僕が持っているのはアングラ盤でしょう。
東芝盤はこちら。似顔絵ひどいよ・・・
僕も小学6年生の頃キャンディーズのファンでした。
僕はランちゃん(伊藤蘭)のファンで、友達の大塚君(仮名)は
スーちゃん(田中好子)のファンだったと思います。
ピンクレディーファンの小林君(仮名)がいて、
いつも2対1で言い争いしていたような記憶があります。
「全キャン連スーパースペシャルバンド」の母体は、
当時大学生のアマチュアバンドですが、
そのリーダーである田中孝一さんが作詞作曲し、歌っています。
曲調は、ややフォークソング寄りのポップスって感じがしますね。
歌詞も3人のメンバーをキャンディーに喩えたもので、
田中さんの歌声も甘く優しい感じです。
今気付いたのですが、B面の「ああ、キャンディーズ」のほうが
どちらかといえば摩訶レコードかな?と。
クレジットでは「キャンディーズカンパニー合唱団」という、
これもファンと思われる男性の方々が歌っているのですが、
中途半端に勇ましい応援歌のようなもので、
高校野球で勝った学校がグラウンドで歌う校歌の雰囲気です。
キャンディーズ以降、様々なアイドル・アイドルグループが
解散・引退をしましたが、去って行くアイドルに対して
このような形での贈り物をしたファンは、他に僕の記憶にありません。
アイドルのファンがとても熱かった時代の産物、と言える
レコードだと思いますね。