FLATBACKER（フラットバッカー）の「戦争 -アクシデント-」
というアルバムです。
これを摩訶レコードにするのはどうか？とも思いましたが、そもそも
おかしな曲や変な曲や珍曲だけを摩訶レコードと呼ぶ、
というコンセプトでは無いのでいいかな、と。
北海道出身の日本のメタルバンド。
1985年リリースのファーストアルバム。
当時のメタルバンドにはあまり見られない服装や
鋭角的なサウンドもさることながら、
曲名や歌詞が当時のメタルバンドの中でも特筆すべき過激さで、
パンクバンドに近かったですね。
思えばBOOWYも初期はパンク色が濃いバンドだったので、
『このバンドもそうなのかなぁ？』程度に思っていました。
その歌詞ですが、一例を挙げると
お前にゃ 腐った夜がお似合い
檻の中の いかした豚さ
ゲロを吐き出すなら 死んだほうがマシだぜ
何処を見渡しても 逃げ口など無いんだ
腐った女にすがり ほら探すんだ
欲望のはけ口
繁殖 ぐうたら 木偶の坊
鼻を突く悪臭 息苦しい
GAS GAS 毒ぜめ
などなど。
当時のジャパメタ（日本メタル）では異色だったな、と。
中でも当時話題になり、メタラーの記憶に現在でも残るのが、
一曲目の「HARD BLOW」。
YOU A BLOCK HEAD たまらない
節操の無い 馬鹿づらが
YOU A BLOCK HEAD たてつづけ
メスブタ追いかけ 性！性！性！性！性！
この後のBメロ歌詞は特に印象的で、敢えてここでは書きませんが、
「半沢直樹」での黒崎検査官を思い起こさせる
突然のオネェ口調での歌唱となるのです。
当時はネタ扱いもされましたが・・・
この曲、なんか映画「帝一の國」で使用されたみたいですね。
観てないので知らなかった。
FLATBACKERにはこれ以降、様々な出来事が起こります。
ウイキペディアをご覧頂ければ大概は判りますが、
当時を知る僕としては、『FLATBACKERとして続いていれば、
今頃どんな存在になっていたのかなぁ？』と
色々考えてしまいますね。
