今回取り上げるのは「氷雨」です。
と言っても、1982年にヒットした佳山明生さんや日野美歌さんの
歌唱ではなく、異質なシンガーがカバーしたものです。
そのシンガーとは、ブラジル出身のヘヴィメタル・シンガー、
アンドレ・マトス。
ヴァイパーやアングラといったバンドで活躍しましたが、
2019年に突然死去してしまいました。
アンドレ・マトス名義での3枚目のアルバム「ザ・ターン・オヴ・ザ・ライツ」。
2012年にリリースされたアルバム。
本編CDとカバー曲4曲が入ってるCDはスペシャルエディションとしてリリースされ、
そのDisc2のラストが「氷雨」です。

外国ミュージシャンが日本の曲を歌ったりカバーするのは決して珍しくはないですが、
ゴリゴリのヘヴィメタル・シンガーが演歌をカバーするのは、
僕が知る限りではこれが初めてじゃなかったかなぁ?
作詞&作曲:とまりれん。
以前アンドレが来日した際に、カラオケボックスに行って日本の友達に
『日本の伝統的な歌を歌って欲しい』と言ったら、
その友達が「氷雨」を歌ってくれて、泣きそうになるくらい感動したから
レコーディングしたのだとか。
佳山さんや日野さんのバージョンを聞き慣れている身としては、
やはりちょっとした違和感というか、クスリと笑ってしまう部分もありますが、
頑張ったほうじゃないですかね。
「たどたどしく」はあるけど、大きく発音を外してはないと思います。