今回紹介するのは、同じ1968年に同じ曲を2つのグループがリリースした、
というもので、「ケメ子のうた(歌・唄)」という曲です。
表記した場合こそ違いますが、同じ曲と言って良いでしょう。
ザ・ダーツというグループがリリースしたのが「ケメ子の歌」。
ザ・ジャイアンツというグループがリリースしたのが「ケメ子の唄」。
両方ともにヒットしており、ザ・ダーツ盤のほうがオリコン2位。
ザジャイアンツ盤のほうはオリコン6位だったそうです。
ザ・ジャイアンツ盤は当初から「本命盤」として売り出していたのに対して、
ザ・ダーツ盤は後になってジャケットに「オリジナル盤」と表示されています。
(リリースはザ・ジャイアンツ盤のほうが1週間くらい早い)
リリース当時は作者は不詳とされていたのですが、
後に作詞作曲は馬場祥弘さんと判明。
採譜・補作がハマクラこと浜口庫之助さん。
曲に関しては、メロディーこそ基本的には同じなのですが、
詞の細部やアレンジが双方で大きく異なっています。
ザ・ダーツ盤が浜口庫之助さん、ザ・ジャイアンツ盤は寺岡真三さんです。
いざ双方を聴いてみた感じでは、
ザ・ダーツ盤のほうは、なんとなく悲しめな感じを受けますね。
台詞から始まります。
逆にザ・ジャイアンツ盤のほうは、より多くの部分で
ザ・フォーククルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」で有名な、
早回しボーカルという手法を使っているせいか、
明るいコミックソング的な感じを受けます。
あと、双方で4番の歌詞だけが異なっています。
ちなみに「ケメ子」を巡る物語には続きがあるのですが、
それは次回にでも紹介しましょう。
っていうか、そもそもケメ子って誰なんだよ、って話なのですが。