摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:警察犬(おれ)は臭いの捜査官

今回紹介するのは、西方裕之さんという方の
「警察犬(おれ)は臭いの捜査官」という曲です。
ちょっと前にNHK阿部寛さん主演の
「スニッファー嗅覚捜査官」ってドラマがあったなぁ。
関係無いですが。

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僕の世代的には警察犬というと、木之内みどりさんの主演でのドラマ、
「刑事犬カール」を思い出します。
主題歌はみどりさんご自身が歌っていらっしゃったと記憶しています。
あれは主人公の目線から見たカール、という歌詞でしたが、
この曲は一人称=俺=警察犬という事で、
夏目漱石の「吾輩は猫である」的な
犬目線からの歌詞となっています。
ちなみに歌詞中に俺(警察犬)の名前は出てきません。

生まれながらに 使命を抱き
進むこの道 一筋に
善と悪とを 嗅ぎ分ける
それに生きがい 賭けてきた
警察犬(おれ)は 臭いの 捜査官

台詞回しというか歌詞回しがいいですね。

たったひとつの 命を捨てて
生まれ変わった 不死身の体
鉄の悪魔を 叩いて砕く
キャシャーンがやらねば 誰がやる

アニメ「新造人間キャシャーン」のナレーションみたい。

歌詞からすると、えらく責任感というか自分(犬)の仕事に
プライドを持っているなぁと感じました。
曲調が演歌チックなので、そういう面でも僕としてはこの警察犬は
若手の犬というよりは、いぶし銀のベテラン犬という印象を受けました。

歌い手の西方裕之さん、調べてみたら過去に
「ありがとうオグリキャップ」という
ブームに乗っかれ的な曲をリリースした"前科"がありますね

このCD、僕も欲しくて探しているのですが、
九州の久留米の「丸星ラーメン」というお店で販売されている、
というネットでの情報が多いです。
この店のみでの販売なのかなぁ?
そんな事ないと思うのですが。

摩訶レコード:大輔・哲太のRock'n Roll

今回紹介するのは「大輔・哲太のRock'n Roll」というレコードで、
歌手は嶋大輔&杉本哲太+1、です。

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ヤンキー2人が
行きつけの喫茶店に新しく入ったマブい(死語)女の子にお互いに片思い。
『普段はブレンドコーヒーのくせに見栄を張って
ブルーマウンテンを注文してただろ』とか、
『彼女が運んできた飲み物のグラスを
頬ずりした後に内ポケットにしまっただろ』とか、
お互いにお互いをツッコミ合っていたんだけど、
ある日彼女が男と腕組んで歩いていたのを見かけてしまい、
結局2人とも失恋しましたとさ、って歌詞。
これを軽快なロックンロールに乗せて大輔さん&哲太さんが歌います。

まったくビョーキだぜ』というフレーズがたびたび出てきます。
映画監督の山本晋也さんが流行させた『ほとんどビョーキ』から
拝借したと思うのですが、
このビョーキという言葉、変態とかイカれてるとかマジキチ、
という意味で使われていました。
確かに女の触れたグラスに頬ずりする行為は明らかに変態だし、
それをに内ポケットにしまうのはマジキチを越えて窃盗犯ですね。

で、僕がこのレコードを馬鹿レコードとして推してる部分は
違和感を感じる歌手名に尽きます。

嶋大輔さん
杉本哲太さん
+1さん

+1さん・・・+1さん?
+1
記号表記なの?
プリンスの♂と♀を組み合わせたシンボルみたいな?

+1

 

いやいやいや、ちゃんと名前出してあげればいいじゃない。

 

このレコード、+1さんの念願のデビューレコード。
晴れ舞台というか記念碑的な作品なのに名前を出して貰えてない。
+1って。

 

確かにこのレコードでは歌い手じゃなくギタリストとしての参加だけどさぁ。
+1って。

 

そんな扱いするのなら、いっそのことグループ名にして
○○○ーズとかにすれば良かっただろうに。アイパーズとか。
+1って。

 

ダウンタウンガキの使いやあらへんで!」で山崎方正が
放送第2回目から毎回出ているのに、新聞等の番組欄で
「出演:ダウンタウン、ココリコ、他」ってなってるのと
同様の扱いじゃないですか。
+1って。

 

H-Jungle with t の withT の先駆けみたいなもんじゃない?』、
と言われるかもですが
さすがに扱いというか格が違いすぎます。
+1って。

 

多分、レコードデビューにあたって、家族や友人なんかに
言って回ったと思うんですよ。

やったぜ!俺、レコードデビューする事になったぜ!
おめでとう!やったな!
苦労した甲斐があったな!
レコード絶対買うよ!
ありがとう!みんな!(目が潤んでる)

で、発売日にレコード店に行って、ジャケット手に取ってみたら

+1

 

もうね、その場で棒立ちですよ。

いやぁ、切ないなぁ!
切ない!!
違う意味で目が潤むって。


ちなみに+1さんは芝一彦さんという方で、後に矢吹薫さんとしてめでたく
ソロデビューしました。
現在はライブハウスでの音楽活動や音楽事務所の社長をしているそうです。
よかったですね。

摩訶レコード:拝啓レーガン&アンドロポフ様

今回紹介するのは、BIMBO(ビンボー)というインドネシアのグループで
「拝啓レーガン&アンドロポフ様」というレコードです。

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本国では結構有名なのでしょう。
ウイキペディアで調べたら、70年代にデビューしていて、
何回かメンバーチェンジやグループ名を変え、
今も現役で活動しているようです。

イントロは大仰。
なんか谷村新司さんの「昴」を思い起こします。

80年代の冷戦時代のアメリカとソ連の2大巨頭である
レーガン大統領とアンドロポフ書記長に向けて手紙を書いて出す
というものなのですが、
カタコトであったり、やたら丁寧というか遜った日本語の歌詞で、
聞いているうちに混乱してしまう内容になっています。

拝啓、レーガン閣下、アンドロポフ閣下。
あなた方お2人は世界で一番素晴らしい長老様。
あなた方お2人の慧眼は世界の果てまで見通せます。
いえ、もっとはるか遠く宇宙まで。
バイオニック、ス-パーマンも、ものの数ではありません。

なぜか閣下呼ばわりで、さらには長老様とまで言う媚び具合。
2人とも年だけど、長老とまで呼ぶほどの年齢じゃないよなぁ。
能力の高さの比較対象としてスーパーマンは理解できるけど、
バイオニック(ジェミー)を出してくるあたり
おいおいマニアックすぎるだろ、と思ったりして。

第3次世界大戦が起こる前にあらかじめ知らせてください。
人々が一緒に記念の写真を撮れるように。

戦争前にみんなで集まって一緒に記念写真撮りたい、って事なのでしょうか?
これから戦争するのに、えらい和気藹々してるじゃねぇか、と。

お2人が争うのは本当に嫌なのです。

なるほど、これは反戦メッセージソングなのか、と思いました。
今の世なら「拝啓トランプ&金正恩」って事になるのでしょうね。。。

最後は手紙らしく、

これまでのご無礼の段、お許しを。
敬具。
ビンボーより。

と、締めています。

この曲は本来は英語の歌詞の曲のようで、このレコードのB面に収録されています。

 

山本恭司ライブ 9/25

昨日は新潟県新発田市で行われた山本恭司さんのソロライブに行ってきました。

山本恭司さんは、70年代はBOW WOW、80年代はVOW WOW、
90年代以降はWILD FLAG、それ以降はBOW WOWを復活させたり、
矢沢永吉さんのバックでツアーに同行しての紅白に出たり、ソロでアルバム出したり、
親友で俳優の佐野史郎さんと活動したり、と、
昨年プロデビュー40周年を迎えた、日本はもちろん世界的に有名なギタリストです。

そんな恭司さんが今回初めて、今の僕の勤務地である新発田市
ライブを行うという事で、仕事終わりですっ飛んで行きました。
僕は恭司さんのライブに行くのは今回で7回目です。

ライブは22時頃まであるらしいので、ライブ前の腹ごしらえ。
新発田市役所近くのシンガポールという食堂で、
「オッチャホイ」という料理を食べました。

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オッチャホイ」。
全国的にはいまいち名前は浸透していないようですが、一応は新発田市の名物グルメ。
きしめんのような麺をモヤシとキャベツとニラと卵で炒めたもの。
塩味の焼うどんという感じですが、麺がきしめんなのが特徴的。
僕としては、新宿アルタの裏にある沖縄料理の「やんばる」というお店の
沖縄風焼きそばの味にちょっと似てる、と思います。
あれよりスパイシーで、麺はモチモチしていますね。
前出の佐野史郎さんもお気に入りのようで、
恭司さんが新発田に行くという事を聞きつけ、
新発田に行くなら、これ食え!』と勧めて、恭司さんも召し上がったそうです。
新発田市にお出かけの際は、是非一度ご賞味あれ~。(滝沢カレン風に)

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ライブですが、「SHOWBEN 小僧」というライブカフェで行われました。

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最近の恭司さんのソロライブは2部構成になっていて、1部がアコースティックギター
2部がエレキギターを使用しての演奏と歌となっています。

僕は早めに着いたので、かなり前のほうの席を確保でき、
おかげで恭司さんの手元がばっちり見えました。
ただピックで弦を弾く訳ではなく、アコギではネックをベントしたり、
エレキではアームやボリュームやスイッチや足元のエフェクトを細かく操作したり、
ピックアップのフロント側とリア側で引く位置を使い分けたり、
時にピックではなく指で弾いたり、と、
様々な音色を出す事での多彩な感情表現に終始圧倒されていました。
また、手だけではなく、全身を使ってプレイしているなぁとも感じました。
身体をくねらせたり、伸ばしたり、捻ったり。
踊っているというか、”舞っている”という表現がしっくりくるかな。
弾いている姿に色気がありますね~。

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(↑写真撮影可タイムにて)
お客さんのノリが良かったので、恭司さんご自身も満足されていたようです。
恭司さんのライブは週末が多いのですが、この日は週の初めの月曜日なのに
凄い盛り上がりだったので、かなり嬉しかったのではないでしょうか。
『来年も必ず来る』とおっしゃられていました。

CDの販売があり、購入するとライブ後にサインを書いてくれます。
恭司さんが最近リリースした「Voice Of The Wind」というCDを購入。

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その御礼といっては何ですが、恭司さんがVOWネタ類がお好きだと知っていたので、
「思い出のバカレコード大全」を贈本。
移動中にでもご拝読して頂ければ幸いかと思います。

ちなみにライブ後に新潟ツアーの最終日(糸魚川→長岡→新発田)という事での
アフターショーと言うか打ち上げ的なものがあり、
お客さんもドリンク&おつまみ代1000円で参加できるものがあったのですが、
僕はどうもあーいうものが苦手だったり(いい大人のくせして人見知りです)、
車で来たのでお酒が飲めないし(どうせなら飲む時はとことん飲みたい派)、
ここ1年くらい22時を過ぎるとやたら睡魔が襲ってくるので、
参加せずに帰宅したのでした。

 

摩訶レコード:俺はKYワカマツだ 檄

今回紹介するのは、1980年代の新日本プロレス

悪役マネージャーとして活躍していた若松市政さんの

「俺はKYワカマツだ 檄」です。

 

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プロレス関係のレコードにはなぜか常識の範疇では語れない作品が多く、

このレコードも例外でありません。

というか、僕的に5本の指に入る作品かと思います。

歌い手、曲名、ジャケット、内容、どれも非の打ち所がありません。

 

僕は若松さんの登場をリアルタイムで体験した世代ですが、

悪役マネージャーとしてはかなり異色な存在でしたね。

山高帽にオモチャのようなグラサンで白や赤の民族衣装のような服で

鞭と拡声器持って試合中も大声でガナっているのですから、

レスラー以上に目立ったキャラクターでした。

 

そんな悪役マネージャーがレコードを出すというのは

当時では(現在も)画期的かつ革新的でした。

それは若松さんの言動がコミカルで愛嬌があり、

(ご本人はそのつもりは全く無いだろうけど)

それまでの悪役のイメージを覆した愛される存在であったから

という理由があると思います。

 

曲調はビートの効いた打ち込み音楽っぽいもの。

演奏はアフリカというグループなのですが、

実は有名ミュージシャンの集まりという説もあります。

 

歌詞(と言えるのか)ですが、歌詞カードがありません。

元々付いていないようです。

しゃがれ声で大声でガナっているので何を言ってるのかはっきり判りませんが、

一部を抜き出してみると

 

このいじめっ子どもが!

どいつもこいつもケツの穴の小さい雑魚ばかりだ!

ぞろぞろ群ればかり作りやがって!

一人じゃ何もできないのか!

女の腐ったような格好しやがって、それでも貴様、日本男児か!?

若者よ!ボーイズビーアンビシャスの精神だ!

てめぇら、何を信じて生きているんだ?金か?女か?

俺様みたいなご立派な大人になりたくねぇのか!?

ご立派!ご立派!ご立派!ワハハハハ!

 

という具合で、社会や若者をdisって自分をageる

「檄」という名のアジテーションであり説教のような内容。

リリ-スが、尾崎豊の「卒業」がリリースされた年の同じ1985年。

若松さんなりの社会へ向けたメッセージソング(歌じゃないけど)

なのでしょう。

さらに、その頃はまだラップは日本で浸透していなかったので

登場するのが早すぎたJ-RAP」と言う方もいます。

 

B面は、若松さん自らが率いたマシーン軍団の応援曲で、

「ストロングマシーン We are No.1」。

カエレ!カエレ!の観客からの帰れコールの実況音から始まります。

これも演奏は打ち込み。

 

ストロングマシーン! We are ナンバーワーン!

ストロングマシーン! We are ナンバーワーン!

ゴー!マシーン!ゴー!

ゴー!マシーン!ゴー!

 

これを若松さんがただただ連呼し、後ろでは知らない外人が

ラップで何やら歌っているというシロモノ。

若松さん、最初は威勢がいいけど、後半になると気のせいか

テンションが落ち気味。

さすがに3分以上に渡る大声での連呼には疲れたんだろうなぁ、と。。。

摩訶レコード:昭和の西郷どん

前回に続き、今回も恐らく素人物です。
西郷隆丸という方の「昭和の西郷どん」です。
そういえば、来年のNHK大河ドラマ西郷隆盛を描いた
「西郷どん(せごどん)」なんですよね。

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MSAレコードというレーベルからリリースされていますが、
検索しても引っ掛かりません。

この「西郷隆丸」なる人物。
果たして本名なのか、
実際に西郷隆盛の子孫なのか、
連れている犬は飼い犬なのか、
一切不明です。
ちょっとメタボな気の良さそうなオッサンの
犬を連れた西郷隆盛のコスプレとしか思えないのですが。

これだけだと、せいぜいジャケ買いの範疇ですが
実際に曲を聞いてみて、『あら?案外良く出来てますねぇ』と。

曲調は演歌というより音頭に近いです。
お囃子というかコーラスに何人かの女性が参加していますし、
恐らくですが電子ドラムを使っていると思われます。
あと、民謡の鹿児島おはら節のフレーズがお遊び感覚で入っていますね。

歌詞のほうですが、

わたしの車で よかったら
お乗りください お客さん
旅に花咲く 幸せを
無事に運んで 今日も行く
俺(おい)どんな 昭和の 西郷(さいごう)どん

という歌詞の内容からして、隆丸さんのご職業はタクシー運転手なのでしょう。
とはいえ、それがどうなって「昭和の西郷どん」なのか?は最後まで判らず。

たまに演歌系のレコードに付いているのですが、このレコードにも
『この曲で踊ってくれ』と言わんばかりの踊りの振付説明書がありました。
結構複雑というか覚え難そう。

あと、付録的なものとして名刺というかカードのようなものが付いていて、
なんと裏面には隆丸さんのご自宅と勤務先の住所・電話番号が記載されています。
すげぇなぁ。
時代だなぁ。

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合成まる判りです。
動く銅像(唄う西郷どん)」の意味が判りません。

摩訶レコード:悲恋岬

今回紹介するのは、和田たかしという方の「悲恋岬」です。

「思い出のバカレコード大全」で、なぜか僕が発掘した事になっていますが、
確かに検索しても何も引っ掛かりません。
僕が所有しているくらいですから、確かにレコードは存在します。
プリンスレコード」という会社からリリースされています。

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いつ頃のリリースか判りませんが、価格は700円となっています。

ジャケットからして凄いですね。
オーラがビンビン発散されている強烈なビジュアル。

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プードルヘアに薄い色目の入った大きめの銀縁メガネで微笑む和田さん。
髪、蝶ネクタイ、ジャケットが、全て赤一色というコーディネートの潔さ
見え難いかもですが、内シャツにも妙な柄が入っています。
プリンスレコードのプリンス(王子)って感じ。。。
ダウンタウンの浜田さんが若い頃にやったコントのキャラクターに
こんな人がいたような記憶もあるんだよなぁ。

最近オークションでサイン入りのを落札できたのですが、
それ発見した瞬間、あまちゃんでアキがユイからサイン貰った時の
(サイン)あるんだ・・・』って台詞を思い浮かべました。 

「悲恋岬」の文字フォントも悲しげで良いですね。

曲はというと、入江みち子という方のカバー曲ではありません。
ムード演歌という感じ。
歌詞ですが、

思い出させる 悲恋の岬
胸の痛さに 耐えかねて
涙潤むよ 灯台明かり
燃えて 燃えて切ない 我が想い
星に占う
星に占う 恋心

和田さんの歌唱ですが、声質は案外高めで、下手ではないけど上手くもない。
声を伸ばす部分では不安定さも感じますね。

「プリンスレコード」は、検索してみたらFacebookに存在していました。
住所も渋谷で、事業内容も見てみると、
「歌手として本格的売り出しを目指す人へ!ご自分の歌をCDにしてみませんか?」
と、それっぽい感じ。
という訳で、恐らくこのレコードは「素人物」「インディーズ」と呼んでいい
自主制作盤なのでしょう。