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摩訶レコード:ああ女難

今回は、大御所である伊東四朗さんの「ああ女難」です。

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伊東さんが「デンセンマンの電線音頭」以外の
レコードをリリースされていた事を、つい最近知りました。

 

伊東さんも出演されていたMBS(TBS系)のドラマ、1982年の
「ちょっと噂の女たちー黒田軟骨の女難ー」の主題歌だった
「こんな男の子守歌」のB面の曲です。

「こんな男~」のほうも、ペーソスのある歌詞で良いのですが、
摩訶レコードブログとしては「ああ女難」をチョイス。

 

作詞作曲:川内康範さん、編曲:吉永豊さん。

川内さん(故人)は、森進一さんとの「おふくろさん」騒動や
長すぎる耳毛、などで有名ですね。

 

ちょっと逸れますが、僕は川内さんの書く歌詞が割と好きで、
時折見せる狂気・バイオレンス性には大変に興味があります。
有名な曲の作詞としては、「死ね死ね団のテーマ」なんかが
ありますね。
このブログでも以前取り上げた、城卓也さんの
「なぐり飛ばして別れようか」も川内さんの作詞です。

https://baka-records.hatenablog.com/entry/2017/07/03/213930

何でも、「喧嘩康範」の異名を取るほどだったらしく、
筋を必ず通す、妥協は一切しない性格だったとの事。
また、1984年のグリコ・森永事件では、週刊誌上(週刊読売)で
かい人21面相」を名乗る犯人に対して
「私財1億2000万円を提供するから、この事件から手をひけ」と
呼びかけたそうです。
売名とも思えないので、すげぇなぁ、って思いますね。

 

70年代の特撮ヒーロー&アニメのようなアップテンポなイントロ。
スペイシーなシンセサイザーも入っています。
突然転調し、ピアノひとつをバックに朗々と歌う伊東さん。

 


ドドッとどもれば 人を斬る
ドドッと歌えば 人が散る
呼びもせぬのに寄ってくる
やばい運命の女たち
逃げても逃げても 追ってくる
もてる悲しさ ああ女難

 


このまま清聴なのかと思いきや、2番の途中でアップテンポになり、
またまた3番では清聴になるという摩訶不思議な曲。

怖い顔の伊東さんが「女難」を歌うから、面白いのかなと思いますね。