ザ・ウェイフェアリング・ストレンジャーズの「チェ・ゲバラ」。
1969年のリリース。
ジャケ裏の解説によると、日本で唯一のカントリーとフォークを
専門に制作するレコード会社、グリーン・シティー・レコードが
ビクターワールドグループの販売網で発売するシングル盤の
第一弾、だそうです。
グループ自体はメンバーは当時大学生だったようで、面白いのは
明確なリーダーがおらず、おのおのが
リーダー、キャプテン、組長、ボス、と
名乗っている所でしょうか。
曲名である「チェ・ゲバラ」は、キューバを革命によって
社会主義国に立て直したカストロの右腕として、
ゲリラ戦法によってキューバの革命を成功させた立役者。
なぜか一時期、顔写真がプリントされたTシャツが流行しましたね。
あまりの流行に、「ど根性ガエル」と揶揄されたりもして・・・
作詞:ひらいわたかし、作曲:渡辺宙明。
渡辺宙明さんといえば、特撮物の作曲編曲で有名な方。
ウイキペディアによると、歌詞と歌詞の隙間を埋めるかのような
独特の擬音(「バンバラバンバンバン〜」「ダダッダー!」「バンババン〜」
「ガンガガン」「ザンザンザザン〜」「イェイイェイイェ〜イワ〜オ!」など)
を取り入れたスキャットが挿入されるのも宙明サウンドの特徴の一つである、
とのこと。
ただ、まだこの曲ではその宙明サウンドは発揮されていないかな。
雄々しく死んだと人は云う
犬のようにとも云う
世界中がそのときに
お前に振り向いた
チェ! チェ! チェ!
チェ!チェ!チェ!というコーラスが印象的。
確かにカントリー&フォークという感じの曲調。
一番だけはスローなのですが、二番からはアップテンポになります。
演奏が凄く格好いいですね。
そんな演奏が、短くフェードアウトで終わる点が残念でした。