摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:アメリカン・カンカン

ロックス、と言われてロックファンが思い浮かべるのは
エアロスミスの傑作アルバム「ロックス」でしょう。
そのアルバム名からグループ名を取ったのかは不明ですが、
1978年~1980年頃に、恐らく日本国内のみで活動していた
ロックスという女性ロックグループがいました。
ちなみに綴りはROX。
「アメリカン・カンカン」というレコードを出していました。

 

f:id:Baka_Records:20171206194236j:plain

一番左の女性のボーズがなんか笑える。

 

女性だけの5人組です。
このちょっと前に人気だったザ・ランナウェイズを意識というか、
柳の下のドジョウを狙ったのではないでしょうかね。
あるいは女性版ベイ・シティ・ローラーズで売り出したかったのかも。

作詞が阿久悠さんで作曲が都倉俊一さんという、
”アレコード”のリスナーならニヤリとしてしまうであろう布陣。

デデデデ デッデデ、という単調なリフのミドルテンポな序盤から
コーラスが入るサビの部分で盛り上がるという曲調。
バンドやり始めた初心者がすぐにコピーできる曲だと思います。
ザ・ナックのマイ・シャローナ的かも?

歌詞のほうは、

ヘーイ! 強く抱いてごらん
ヘーイ! 熱くなれるよ
アメリカン・カンカン ガール ×2
あんたァァァァ!

って具合のアバズレ調の日本語の歌詞。
ボーカルさんの歌い方はそれこそスティーヴン・タイラーのような感じ。
ルックスはターミネーターのサラ・コナーに似ていた気がします。

まぁ、歌詞にしても曲にしても、失礼ながら「やっつけ」感を強く感じます。

確か、ピンクレディーがメインの「ピンク百発百中」という番組に
何回か出演していたと思います。
都倉さんがピンクレディーの曲を作曲してたから、その繋がりなのでしょうか。
そうそう、あのRCサクセションもブレイクする前に
何回かこの番組に出演して「ステップ!」を歌ってましたよ。

バンド自体、さっぱり売れませんでしたねー。
演奏力はそんなに酷くなかったと思うのです。
日本語の歌詞の曲を外国のミュージシャンが歌うってのに抵抗あったのかなぁ。

中学の頃、ふざけて友達の渡辺君と所謂組織票で、この曲を校内放送の人気投票に
一枚一枚字体を変えて何十枚か投票したら4位くらいに選ばれて、
給食の時間、周りのみんなが『なにこの曲?』って怪訝な顔してる中、
2人でニヤニヤしていたのを思い出します。

多分セカンドシングル(オーケーボーイ?)とフルアルバムを
リリースしていると思うのですが、なかなか情報がありませんね。
バンド解散後、メンバーの誰か(ボーカル?)が、
リック・デリンジャーと結婚したらしいです。

ブログ開始から半年経ったそうです。

このブログも初めてから半年経ったそうで、
読者になって頂けている方、
★をクリックして頂けている方、
とにかく、読んで下さる方、
みなさん、ありがとうございます。

 

さて、まだbotでは書いておらず、
このブログでまずは発表しておきますが、

 

馬鹿レコードbot、たぶん改名します。

 

いつ頃するかはまだ決めていませんが、
3ヶ月以内にはするつもりです。

 

やはり「馬鹿レコードbot」の「馬鹿」って部分に
引っ掛かる方々がいらっしゃるようで、
(特に初見の方とか)
決して軽蔑したり罵倒するbotではない事を訴えた所で
理解して頂けないような感があります。

 

だいたい、軽蔑したり罵倒するようなものなら、
エアコンが多少効いてるとはいえ6~7月の蒸し暑い
中古レコード屋の店内で、いやーな汗ダラダラ流し、
腰痛めながらも、2時間も必死で
「この1枚!」を求めてエサ箱漁ってなんかいません。

 

すでに案は幾つかあります。
僕自身は結構気に入ってたりします。

 

と言って、ハードル上げる気はさらさら無いので
期待はせずに待っていて下さいね。

 

摩訶レコード:気

僕さぁ、ボクサー。』って訳で、前回の渡嘉敷勝男さんに続き
今回も元ボクサーもので、
ガッツ石松さんの「気」というCDを紹介します。

f:id:Baka_Records:20171130212742j:plain

WBC世界ライト級チャンピオン獲得25周年記念。

ガッツさんは何枚かレコード、CDをリリースしていますが、
ここまでガッツさんの顔面どアップのジャケットは他に無かったんじゃないかな?

リリースされたのが1999年。
まだまだCDそのものが売れまくってた時期ですよ。
いやぁ、僕はどういう気持ちでこのCD買ったんだっけなぁ・・・(遠い目)
確か、はなわさんも「伝説の男」はリリースしていない頃で、
第二次ガッツ石松ブームは訪れていなかったと記憶しています。

曲調は勇壮な感じの演歌。
ガッツさんの歌唱力は推して知るべし。
まぁ、スナックでのカラオケレベルって具合ですかね。
途中に台詞が入ります。

悲しければ泣けよ
嬉しければ跳び上がって喜べよ
怒っては食うのを忘れろよ!
自分の感じるままに生きろよ
それが本当の人間だよ!

いやぁ、オーガニックな生き様のガッツさんらしい

カップリングの「父への感謝状」って曲を歌っている
鈴木有紀(佑希)さんって女性は誰じゃらホイ?って気になったけど、
猛毒の「窓の外はガッツ石松」って曲でガッツさんの本名が鈴木有二って事を
知ってたからすぐにピンと来た。
娘さんです。
虎の威を借る、ではなく、ゴ○○、いや、父の威を借る、って所でしょうか。

摩訶レコード:走れメロス

読んだ事がある、ないに関わらず、太宰治の「走れメロス」という作品名を
聞いた事が無い、という人は少ないと思います。 

ですが、その「走れメロス」が歌として存在しているという事を
知っている方は多くはないでしょう。


作詞はなかにし礼さん、作曲は浜圭介さん、編曲は竜崎孝路さん。

そして歌っている方が意外中の意外。

元プロボクサーで世界チャンピオンでもあった、
トカちゃん”こと渡嘉敷勝男さんです。

f:id:Baka_Records:20171127230825j:plain

ベルトでけぇ。

 

渡嘉敷さんといえば、日本のプロボクシング史上最悪の事件と言われる
毒入りオレンジジュース事件」の後の防衛戦で勝って、
リング上での勝利者インタビューで発言した
これがほんとのボクシングでしゅ!』というのを

同じクラスのトモユキ君やカズエイ君とモノマネしてたなぁ。。。

どうでもいい事ですが。

 

曲調は80年代前半のアップテンポな渡辺徹さん風の青春歌謡。

渡嘉敷さんの歌声は下手という程ではないと思います。

 

歌詞を一部抜粋しますが、

 

三日も眠らずに 走るのだ 走るのだ

着物を脱ぎ捨てて 走るのだ 走るのだ

喉から血を吐いて 走るのだ 走るのだ

 

というように、物語後半の街へ急ぐ描写が良く表されたものです。


「男泣き乾杯」というシングルレコードのB面。
なぜこの組み合わせで、なぜこの題材なのか?理解できません。

摩訶レコード:ハッキヨイ!大相撲 ひよの山かぞえ歌

横綱日馬富士による貴ノ岩への暴行事件が連日報道され、
大いに揺れ動いている相撲界ですが、
ちょっと前にその相撲界の親方衆によって
和気藹々と歌われた楽曲がありました。
おやかたオールスターズの「ハッキヨイ!大相撲 ひよの山かぞえ歌」です。

f:id:Baka_Records:20171121201708j:plain

参加している親方は10人だそうで、
二所ノ関親方(元関脇・金剛)
錣山親方(元関脇・寺尾)
高砂親方(元大関朝潮)
錦戸親方(元関脇・水戸泉)
尾車親方(元大関・琴風)
安治川親方(元前頭1・敷島)
玉ノ井親方(元大関栃東)
佐ノ山親方(元大関千代大海)
常盤山親方(元小結・隆三杉)
三保ヶ関親方(元大関・増位山)
です。
貴乃花親方や、その貴乃花親方に謝罪しに行ったものの
ガン無視された日馬富士の師匠である
伊勢ヶ濱親方(元横綱旭富士)は参加してませんね。
あの映像、プロレスチックで面白かったなぁ。。。

ゆる~い感じの曲調。
お相撲さんは歌が上手い方が多いですが、
親方衆、みなさんお上手ですね。

歌詞のほうですが、”かぞえ歌”ってくらいですから
『ひとつ ○○~、ふたつ ○○~』って具合。

ひとつ 一人で言えるかな
おはよう ありがとう ごめんなさい

ななつ 仲間を大事にしよう
みんながいるから 君がいる

やっつ やる気になりゃできる
強い相手にも ビビらない

あははは。
7つ目と8つ目は、今回の暴行事件と結びつけて色々想像すると、
なかなか意味深というか、ニヤニヤしてしまう歌詞ですね。

デジタルミュージックで配信されていて、Amazonで購入できます。
CDでも2012年のリリース当時には両国国技館で限定販売されていたとの事です。
時津風部屋力士暴行死事件の実刑判決が下ったのが2011年。
イメージ回復を狙ったのでしょうかね。

摩訶レコード:宇宙猿人ゴリなのだ

今回紹介するのは特撮もので、70年代に放送された
宇宙猿人ゴリスペクトルマンより、
宇宙猿人ゴリなのだ」です。

f:id:Baka_Records:20171117203358j:plain

ゴリなのだ』、って。
バカボンのパパかよ!

何種類かのレコードジャケットで出てるようですが、
僕が持ってるのは実写のものです。
イラストもののジャケットもチープで良いのですけどね。

f:id:Baka_Records:20171117203429j:plain

 

まずスペクトルマンですが、僕は主題歌こそ"そら"で歌えますが、
実際にはほとんど見ていなかったようで、
うっすらとしか記憶がありません。

理由として、見た目が格好良くないという事。
ボディスーツは金色なのですが、なんかくすんでいるし、
鎧(?)やパンツのようなものが茶色。
ヒーローが茶色て!
体型もなんかずんぐりしててシュッとしてないし。

一番の謎が変身方法の設定。
人間の姿からスペクトルマンに変身する時に、
ネビュラという星にいちいち『変身願います!』って
申請を出して、許可を得ないと駄目なんだと。
あははは!
サラリーマンじゃないんだから。
課長、残業の承認、お願いします
うむ、許可!
みたいな。
さらに、そのネビュラからの承認光線を浴びての変身になる訳だけど、
天気が悪く空が曇っていたりするとネビュラが目視できないから
変身できないらしいのです。
なんじゃそりゃ!
曇り空が多い新潟県の冬じゃ到底戦えませんよ。

で、肝心の宇宙猿人ゴリですが、そのスペクトルマンの敵。
ゴリラ顔に似合つかしくないロン毛で金髪という点は、
顔がブサイクなんだからせめて髪くらいはお洒落させて!』という
平成の若者に多く見られがちの意識を先取りしていたかのような奴。


もうそろそろレコードのほうに行きます。

作詞は雨宮雄児という方。
七五調、七七調のリズム感が良い歌詞で気に入っています。
そして突っ込み所が多々あります。

惑星Eから 追放された
その悔しさは 忘れはしない
宇宙を旅して 目についた
地球を必ず 支配する

どうやらたまたま地球が目についたようで、
行き当たりばったりというか、
あまり計画性は無かったようですね。

万能椅子の威力みせ 人類征服企てる

万能椅子!!!
「万能椅子」って所謂「スケベ椅子」なんだけど!!!

f:id:Baka_Records:20171117204709j:plain


あははは!
子供向け番組で、それ、いいのかよ!
スケベ椅子で人類征服できるのかよ!

自分の理想と 目的持って
強く生きてる そのはずなのに
宇宙の敵だと 言われると
身震いする程 腹が立つ

身震いする程 腹が立つ!!!
すごいなぁ。
ただの怒りじゃなく「身震いする程」の怒り。
激おこぷんぷん丸からのムカ着火ファイアーって感じか?
そういえば『怒りが頂点に達すると白から赤になるのだ!』って
ナレーションがある特撮ものがあったなぁ・・・(脱線)

曲には他にも、ゴリの命令とラーの応答の声が入っています。

歌っているのはハニー・ナイツという男性コーラスグループ。
勇ましい曲調に甘い歌声での『ゴ~リな~の~だ~』が何ともミスマッチ。

いやぁ、特撮もの史上に残る名曲です。

ちなみにゴリには手下がいて、名前は「ラー」。

f:id:Baka_Records:20171117203822j:plain

ゴリとラー。
・・・・・

2人はかなり主従関係というか絆が強かったのでしょう。
最終回でラーがスペクトルマンに倒され、
もうラー無しでは生きていても意味無い』と絶望。
スペクトルマンからの『お前の科学者としての力を他の事に使え』
という説得も聞き入れず、
ゴリは爆弾を抱えて崖から飛び降りて後追い自殺、だそうで
ロミオとジュリエットか?ボーイズラブか?という最後だったそうです。

摩訶レコード:若山富三郎 極道特集

今回紹介するのもLPレコードで、
若山富三郎さんの「若山富三郎 極道特集」です。

f:id:Baka_Records:20171115204733j:plain

 あら、TBSの「報道特集」と一文字違い。。。

 

若山先生(こう呼ばせて頂きます)の作品は
botのほうでも何枚か紹介しています。

f:id:Baka_Records:20171115204249j:plain

とか

f:id:Baka_Records:20171115204308j:plain

 いずれの作品もジャケット写真がド迫力ですね。

 

極道特集というタイトル通り、極道・任侠を扱った曲を
12曲収録しているレコードとなっています。

A面
1:極道ブルース
2:極道行進曲
3:極道坊主
4:諸行無常
5:極道渡世人
6:落葉人生

B面
1:極道エレジー
2:極道子守唄
3:極道のバラード
4:全極連ブルース
5:雪に追われた流れ者
6:道産子人生

 

いやぁ、もう、ブッ飛んでるなぁ。
極道、極道、極道・・・
タイトルだけで胃もたれしそう。
1枚の中に、これほど極道を詰め込んだレコードが
他に存在するでしょうか?
規制だらけの今の世の中じゃ、リリースは無理にも思えます。
モーターヘッドレミー(キルミスター)が極悪レミーなら、
さながら若山先生は極道トミーじゃい!って感じです。
(注:映画・極道シリーズは、若山先生扮する昔気質のヤクザが
悪人を相手に戦うという勧善懲悪モノです)

 

また、僕は曲中に台詞や語りが入る曲が結構好みなのですが、
このLPレコードにも何曲か入っています。
その台詞部分を抜粋しましょう。

<極道ブルースより>
あほんだら!極道もんはな 堅気はんに
迷惑かけたらあかんのぢゃい!
おい、われ 年なんぼぢゃい!
命いらなんだら かかってこんかい!

<極道エレジーより>
ドアホ! 極道は極道でもな
おんどれらの極道とは わけがちがうんじゃい!

ごたごた云うたら おのれ
そのドタマ ゆわしてまうぞ!

 

いやぁ、格好いいなぁ!
ちょっと前に若山先生版の映画「子連れ狼」をWOWOWで一挙放送したんです。
「極道シリーズ」も放送してくれないかなぁ。

よく、任侠映画を観終わって映画館から出てきた人は
やたら肩で風を切ったように歩いてる、とか言われていましたが、
このレコードも聴き終わった後は、なんか威勢が良くなるというか
やんのかコラ』風になってしまいますね。
夜の繁華街を歩く前とかは、聴くのに注意が必要かもです。