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摩訶レコード:シークレット・ラヴ/ディーモン・ハート

以前、4名の音楽評論家の方々がリリースした「評論家ロック」という
アルバムを紹介した事がありました。
アルバムの中には各評論家の方々の曲が2曲ずつ収録されており、
ハードロック/ヘヴィメタル畑の僕としてはその中から
伊藤政則さんの「吸血鬼伝説」と「海にとけこんで」を紹介したのですが、
伊藤さんはこの他に過去に2曲を世に出されています。
今回もまたその2曲を取り上げてみます。

 

伊藤さんの先輩でもある大貫憲章さんと一緒に1985年にリリースした
「ビッグ・トゥー」という12インチのミニアルバム。
両A面で、伊藤さんと大貫さんがそれぞれのサイドで曲を分け合っています。

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政則サイドの2曲は、「シークレット・ラヴ」と「ディーモン・ハート」。
ボーカルはもちろん伊藤さんなのですが、作詞作曲と演奏は
当時の伊藤さんの事務所(マリオネット・ミュージック)に所属していた
アース・シェイカーの面々が担当しています。
『社長(伊藤さん)の頼みなら喜んで引き受けまっせ!』って事なんでしょうね。

 

●シークレット・ラブ
イントロのリフがアルカトラスの「ジェット・トゥ・ジェット」に似ています。
ストレートなハードロックで、いかにもアース・シェイカーがやりそうな曲。
曲中では伊藤さんの『アァオッ!』というシャウトも聴けます。

 

●ディーモン・ハート
うってかわってスローテンポでダークで重々しい雰囲気。
雰囲気としてはアース・シェイカーの「LOVE DESTINY」のような感じかな。
エンディングでのシャラこと石原慎一郎さんのエモーショナルなギターソロが聴き物。

 


アルバムの中には歌詞シートと一緒に、大貫さんがDJをやっていたラジオ番組
「サウンド・プロセッサー」宛のリクエストハガキが付いており、
『一回でも多く、曲を電波に乗せたいんだ』という気持ちの強さを感じました。

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ちなみに現在の日本の洋楽ロック評論家のビッグ3は、
大貫憲章さん、伊藤政則さんと、渋谷陽一さんと言われていますが、
渋谷さんはレコードを吹き込んでないのかしら?