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摩訶レコード:バイ・バイ・ボーイ

洋楽ロックの日本語カバーシリーズ。
今回は、五十嵐夕紀の「バイ・バイ・ボーイ」。

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五十嵐夕紀さんは70年代後半から80年代前半に活動していた
元歌手であり元タレント、元女優です。
「クイズ・ドレミファドン!」のアシスタントだったり、
故・山城新伍さん監督の日活ロマンポルノにも出演されたんですね。

 

僕としては日曜18時からのNHKの歌番組「レッツゴー・ヤング」の
番組オリジナルグループであるサンデーズの
女性メンバー、という印象が強いですね。
一時期はキャプテン的立場だったのでは?

 

脱線しますが、新潟では当時、17:30から別チャンネルで時代劇の
子連れ狼」を放送していて、僕と父親はそっちを見ていました。
しかし18時前になると姉にNHKへとチャンネルを変えられ、
いつも子連れの話の結末が判らず終いでしたね。

 

カバーした曲は、アメリカのハードロック/ヘヴィメタルバンドの
ライオット(RIOT)の「幻の叫び(WARRIOR)」。
当時、ライオットの日本地域での楽曲の著作権を管理していたのが
五十嵐さんが所属していた渡辺プロダクションであり、
5枚目シングル「ワル!(泣くのはおよし)」で方向転換を図っていた
五十嵐さんに白羽の矢が立ったのだ、と考えられます。

 

ライオットは日本でも人気のあるバンドで(むしろ日本が世界で一番?)、
「WARRIOR」は数あるライオットの曲の中でもベスト3に入る人気曲。
ファンの間でも、五十嵐夕紀がカバーしてるという事は周知で、
五十嵐さんは当時の女性アイドル界での歌唱力は高いほうなので、
ファンもこのカバーをボロクソには言っていないように思えます。

 

日本語歌詞は山川啓介さんが担当、アレンジは馬飼野康二さん。
曲を聞いたライオットのメンバーもアレンジを気に入っていたそう。

 

本来の歌詞内容は、この世の闇を払う為に戦い続ける光の戦士、
という事ですが、山川さんの作った歌詞は、男女の別れについての
歌詞となっています。
サビの『Shine Shine On』を『バ~イバイ ボ~イ』としたのには
さすがに脱力しますが。

 

最大の謎はジャケットですね。
なぜにこんな歌詞世界に合わないジャケットにしたのでしょうかね。