摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:ど根性

沢竜二さんの「ど根性」。

 

沢さんは、大衆演劇を中心に活動している俳優、歌手。
未だご存命で活動中のようです。

 

何枚目のシングルか不明ですが、1970年のリリース。

 

もう、ジャケ写だけで『勝負あった!』って思います。
鋭い眼光で相手を睨みつけ、上半身裸で腹にサラシを巻いた男の
胸から肩を通り背中までうっそうと生い茂った毛。
かつて大相撲にいた若瀬川を思い出しました。

 

作詞:古野哲哉、作曲:滝のぼる、編曲:河村利夫。

大仰なイントロ。
昭和の任侠映画のオープニングという感じ。
台詞から始まります。

 


ふざけるな!
俺はやくざではない!
だが道理が通らぬこの世の中に
沢竜二のど根性は黙っちゃいない
俺は思い切り暴れまくってやる
ついてこい
俺についてこい!

 


街を牛耳る暴力組織の横暴に対し、堪忍袋の緒が切れた男が、
仲間・子分を引き連れて殴り込み、という具合でしょうか。
考えようによっては、沢さんの演劇界から歌謡界への挑戦状
という捉え方も出来ますね。
そうすると『ついてこい 俺についてこい!』という台詞は、
みなさん応援お願いします!という意味にも思えてきます。
なぜ長ドスではなくスコップなんだ?と思っていましたが、
『やくざではない!』という台詞で納得しました。

 


俺の五体で今日も命がうずいている
やらにゃいかん!


ふまれても けられても
望みを果たすまでは 後にはひけぬ
今に見ていろ!

 


大衆演劇役者だけに、歌より台詞のほうが多めだし印象的ですね。
感情入りまくりの台詞回しは流石の一言です。

 

残念ながらこれが主題歌の任侠映画は検索しても見当たりません。
曲を聞いて脳内で配役や物語を妄想するのもいいと思います。