前回のブログで「ケメ子のうた(歌・唄)」を取り上げ、
この物語には続きがある、と書きました。
当時の世の中の流れがどうなっていたか判りません。
「ケメ子って誰なの?」という疑問・話題が持ち上がっていたのか、
同じ1968年に、その疑問への返答(アンサーソング)がリリースされます。
松平ケメ子さんの「私がケメ子よ」という曲です。
曲名だけでなく歌手名をも「ケメ子」で攻めてきました。
ケメ子のうた(歌・唄)と違い、第二のケメ子が出てこれなくさせる為なのか、
「元祖ケメコ」という文字を入れるって・・・
もう、最初に言ったもの勝ちって感じもします。
どうなんでしょう、ケメ子のうた側に認められてのものだったのか、
それとも松平さん側が勝手に「ケメ子は私!」と名乗り出たものなのか。
ケメ子のうた側からすれば、「え、本当にいた(という設定)なの!?」という、
もしかすると寝耳に水的な曲だったのかもしれません。
曲調はファンキーなリズム歌謡ですね。
まずイントロのファズを効かせたギターが強烈すぎで、しかもツインギター。
歌詞のほうを一部抜粋しますと
ペンタラペラリコ イエイイエイ!
ポンタラポラリコ イエイイエイ!
ペンタラポンタラ ペンタラポンタラ
ペラリコポラリコ イエイイエイ!
という謎のフレーズ。
私が噂のケメ子なの
背中の魅力が抜群で
愛するアニタかモナリザか (ヘーイ!)
涙ポロリとこぼしたら
家つきカーつき子守つき
ハレンチ彼氏のプロポーズ (ヘーイ!)
松平さんの歌声はパンチのあるもので、
リズム&ブルーズ感は和田アキ子さんにも通じるかな、と思います。
これもオリコン44位というスマッシュヒットを記録したそうです。
B面には松平さんの歌唱による「ケメ子の唄」が収録されていますが、
歌詞はケメ子の立場から見た形に改作されています。
松平さんのプロフィールですが、
本名:中島信子
出身地:島根県
学歴:白鳩高等女学院卒
趣味:水泳、洋舞、服飾デザイン
嗜好品:和食、レタス、チンザノ(という酒)
だそうです。
ちなみに柳の下のドジョウ3匹目を狙ったのか、
滝しんじさんという方も「ケメ子がなんだい」という曲をリリースされていますが、
こちらは僕は未聴です。