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摩訶レコード:出陣・真田幸村/影武者

今回はジャンル的に言うなら、「コスプレジャケもの」とでも表現しましょうか。
しかも両A面という、贅沢さもあり無謀さもありな一枚。

 

以前、西郷隆丸という方の「昭和の西郷どん」という曲を紹介しましたが、
あの方は素人さんでした。
今回は芸能界に身を置いている方で、本業は芸人さん。

はた・のぼるという方の「出陣・真田幸村/影武者」です。

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角でけぇ

 

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影武者って、こんな格好だっけ?


はた・のぼる。
「旗が昇るが如く売れますように」、と願いを込めて付けた芸名っぽいですね。

主に尺八漫談をし、色々なもの(サツマイモ、ゴルフボールなど)に穴を開け、
笛のように吹くパフォーマンスをする、だそうです。
1981年には、ロンドンで開催された「一芸名人世界大会」で準優勝したとか。
そしてこのレコードは1983年にリリースされています。

 

はたさんの歌声・歌い方ですが、聞く前の想像をいい意味で裏切る上手さで
北島三郎さん直系のような伸びのある力強い歌声。
僕的には故ロニー・ジェイムズ・ディオをも思い浮かべた、と言えば褒め過ぎか。

 

両曲とも、戦国を扱った曲らしく、勇壮な感じの演歌です。

「出陣・真田幸村」のほうは、作詞:金子知司さん、作曲:瀧口皓壱さん。
イントロと曲中に騎馬の大群が走るSEが入っていたり、
曲の途中には台詞があります。


ヤーヤー!我こそは真田幸村なり!
秀頼公の御為に 今こそ我らのこの命 捧げたてまつる!』


「影武者」のほうは、作詞:牧房雄さん、作曲:瀧口皓壱さん。
厳かな尺八の音のイントロから始まります。


嵐吹き巻く 戦国に
甲斐の天地は 揺ぎ無し
名将誇る 君の為
敵をあざむく 楯となる
我は影武者 影法師


はたさんご自身が歴史マニアなのかどうかは判りませんが、
「ひとり大河ドラマ」あるいは「ひとり黒澤映画」という具合で
これを聞けば戦国史の勉強にもなる、という一枚です。