摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:モナリザ子守唄

 

今回紹介するのは、鈴江京子さんの「モナリザ子守唄」という曲です。

f:id:Baka_Records:20180427213309j:plain

 

リリースされた時期が不明なのですが、ジャケ写の鈴江さんの
ファッションから推測すると、恐らくは70年代後半では?
(ベルトのバックルの大きさと、ややベルボトムっぽいジーンズ)
そうなると映画「トラック野郎」シリーズが上映されてた頃でしょうか。

多分ですが、鈴江さんご自身もトラック運転手なのではないでしょうか?
というのも、このレコードの作成協力に「鈴江陸運」という会社が
関わっているようなのです。
さらにYoutubeでも「モナリザのお京さん」で、小野京子さんという
元祖女性トラッカーの方を見る事ができます。
(鈴江は旧姓?)

鈴江さん、さすがに男勝りの気の強そうな感じはしますね。
そうそう、ちなみに映画「トラック野郎・御意見無用」にも、夏純子さん演じる
モナリザお京」が出てきます。鈴江さんがモデルなのかな?

 

作詞は菅野さほ子さん、作曲は新井利昌さん。

曲調はマイナー調の悲しげな演歌という感じです。

歌詞は、想像する限り、シングルマザーの主人公はトラック運転手で
全国各地を忙しく走り回ってる為に子供の世話をしてあげられない。
(自分の母親か託児所に預けてる?)
ごめんね、という懺悔っぽいものです。

一緒に遊んであげられなくて 
ごめんね坊や ゆるしてね
ママはどんなに疲れていても
坊やの写真をみていると
すぐに元気になれるのよ

一緒に遊んであげられなくて 
ごめんね坊や ゆるしてね
ママは今夜も坊やのために
いっしょうけんめい 働くぞ
ママは強いぞ 負けないわ


う~ん、子供を寝かし付けるような歌詞じゃないと思うのですが。


B面の「モナリザ仁義」は、トラック運転手の生き様を歌った内容です。

レコードストアデイとか色々

4月21日(土)はレコードストアデイでしたね。

前々からその日は東京新宿でライブを観に行く予定があり、
丁度いいじゃん!東京でなら欲しいレコード買える!』って具合でした。
新潟市にはタワーレコードくらいしかないんですよ、ええ・・・

 

いてもたってもおられず、その日は朝6時に起床して、8時前の新幹線で
新潟から東京へ。
東京には10時ちょい過ぎに着いたので、その日9時30分に開店してる
渋谷HMVさんにまずは行きました。

f:id:Baka_Records:20180423231009j:plain

 

おーっと、混んでますねー。

まずはThe Policeの「ロクサーヌ」の国内盤7インチと
Motorheadの「Heroes」(David Bowieのカバー)の7インチを入手。
Def Leppardの12インチは曲数の割に値段が高いので断念。
なんとLed Zeppelinの7インチが売り切れとの事・・・
がっくし。

 

続いて近くの渋谷ディスクユニオン中古センターさんへ。

f:id:Baka_Records:20180423231035j:plain

ここも激混み!

でも、ここでLed Zeppelinの7インチを入手。

この時点で当初の目的としていたレコードは全部入手できました。

f:id:Baka_Records:20180423231107j:plain


少ないですかね?
いやいや、貧乏サラリーマンですから、こんなもんです。


次に、近くのGALLERY X BY PARCOという所で、のん(能年玲奈)さんの個展を
やっているという事だったので行ってみました。入場料金500円。

f:id:Baka_Records:20180423231145j:plain

「‘のん’ひとり展 -女の子は牙をむく-」
牙という文字と、のんさんのコスプレ画像を見ていたら、ふと思い出しました。

北斗の拳牙一族・・・

f:id:Baka_Records:20180423231217j:plain

まさかこれをモチーフにした訳じゃないんでしょうけど。

 

個展にはのんさん自身がデザインしたアイテム・絵なんかが飾られています。(撮影可)

f:id:Baka_Records:20180423231235j:plain

こんな可愛らしい絵があったと思ったら

f:id:Baka_Records:20180423231246j:plain

こんな闇を抱えたような絵もあったりして。

 

でも正直、のんさんには、アーティストやミュージシャン活動ではなく、
女優としての活動をして頂きたいんですけどね。僕としては。
まぁ本人がこれをやりたいんだから、外野がとやかく言う事ではありませんが。


渋谷に別れを告げ、新宿へと向かいます。

新宿では沖縄料理のやんばるさんで焼きそば食べてから、
ディスクユニオン昭和歌謡館さんへ。

f:id:Baka_Records:20180423231334j:plain

ここでも中古盤セールをやっていましたが、以前ヤフオク!で見かけた時に
高額で手が出せなかった2つの7インチが割と安値で売られていたので購入。
機会があれば、いずれ紹介します。

 

さらにタワーレコード新宿店さんにも行ってみました。
以前よりアナログ売り場が拡張されているなぁ、という印象を受けました。

f:id:Baka_Records:20180423231350j:plain

 

スタバでひと休みした後、時間なのでライブの会場へ。
歌舞伎町の新宿区役所の近くのホリディという会場です。
行く間にキャバクラやらエロDVDの呼び込みから3回ほど声掛けられました・・・

「PAGAN METAL HORDE Vol.3」という名目のライブで、
所謂「辺境メタル」と言われるバンドが日本のバンドを含め5バンド出演するライブ。
画像はヘッドライナーのMYRATHです。
ベリーダンスの女性がステージで踊ったりと、良いライブでしたよ。

f:id:Baka_Records:20180423231437j:plain


という訳で、なかなか忙しくも充実した一日でした。
私事ですが、4月から新しい職場に行っていて、なかなか理想と違う職場で
『転職失敗したー!』と、連日げんなりしているのですが、
今後は今回のように一ヶ月に一回はリフレッシュで心の底から楽しめる一日を
作って行くようにしたいと思います。

摩訶レコード:私がケメ子よ

前回のブログで「ケメ子のうた(歌・唄)」を取り上げ、
この物語には続きがある、と書きました。

当時の世の中の流れがどうなっていたか判りません。
ケメ子って誰なの?」という疑問・話題が持ち上がっていたのか、
同じ1968年に、その疑問への返答(アンサーソング)がリリースされます。

松平ケメ子さんの「私がケメ子よ」という曲です。

f:id:Baka_Records:20180422134532j:plain

 

曲名だけでなく歌手名をも「ケメ子」で攻めてきました。
ケメ子のうた(歌・唄)と違い、第二のケメ子が出てこれなくさせる為なのか、
「元祖ケメコ」という文字を入れるって・・・
もう、最初に言ったもの勝ちって感じもします。

どうなんでしょう、ケメ子のうた側に認められてのものだったのか、
それとも松平さん側が勝手に「ケメ子は私!」と名乗り出たものなのか。
ケメ子のうた側からすれば、「え、本当にいた(という設定)なの!?」という、
もしかすると寝耳に水的な曲だったのかもしれません。

作詞が柳家小せんさん&宇井天平さん、作曲が萩原哲晶さん。

曲調はファンキーなリズム歌謡ですね。

まずイントロのファズを効かせたギターが強烈すぎで、しかもツインギター

歌詞のほうを一部抜粋しますと

ペンタラペラリコ イエイイエイ!
ポンタラポラリコ イエイイエイ!
ペンタラポンタラ ペンタラポンタラ
ペラリコポラリコ イエイイエイ!

という謎のフレーズ。

私が噂のケメ子なの
背中の魅力が抜群で
愛するアニタモナリザか (ヘーイ!)

涙ポロリとこぼしたら
家つきカーつき子守つき
ハレンチ彼氏のプロポーズ (ヘーイ!)


松平さんの歌声はパンチのあるもので、
リズム&ブルーズ感は和田アキ子さんにも通じるかな、と思います。

これもオリコン44位というスマッシュヒットを記録したそうです。

B面には松平さんの歌唱による「ケメ子の唄」が収録されていますが、
歌詞はケメ子の立場から見た形に改作されています。


松平さんのプロフィールですが、
本名:中島信子
出身地:島根県
学歴:白鳩高等女学院卒
趣味:水泳、洋舞、服飾デザイン
嗜好品:和食、レタス、チンザノ(という酒)
だそうです。


ちなみに柳の下のドジョウ3匹目を狙ったのか、
滝しんじさんという方も「ケメ子がなんだい」という曲をリリースされていますが、
こちらは僕は未聴です。

摩訶レコード:ケメ子の歌/ケメ子の唄

今回紹介するのは、同じ1968年に同じ曲を2つのグループがリリースした、
というもので、「ケメ子のうた(歌・唄)」という曲です。

f:id:Baka_Records:20180418215701j:plain

f:id:Baka_Records:20180418215714j:plain

 

表記した場合こそ違いますが、同じ曲と言って良いでしょう。
ザ・ダーツというグループがリリースしたのが「ケメ子の歌」。
ザ・ジャイアンツというグループがリリースしたのが「ケメ子の唄」。

両方ともにヒットしており、ザ・ダーツ盤のほうがオリコン2位。
ジャイアンツ盤のほうはオリコン6位だったそうです。

ザ・ジャイアンツ盤は当初から「本命盤」として売り出していたのに対して、
ザ・ダーツ盤は後になってジャケットに「オリジナル盤」と表示されています。
(リリースはザ・ジャイアンツ盤のほうが1週間くらい早い)

リリース当時は作者は不詳とされていたのですが、
後に作詞作曲は馬場祥弘さんと判明。
採譜・補作がハマクラこと浜口庫之助さん。

曲に関しては、メロディーこそ基本的には同じなのですが、
詞の細部やアレンジが双方で大きく異なっています。
ザ・ダーツ盤が浜口庫之助さん、ザ・ジャイアンツ盤は寺岡真三さんです。

いざ双方を聴いてみた感じでは、
ザ・ダーツ盤のほうは、なんとなく悲しめな感じを受けますね。
台詞から始まります。

逆にザ・ジャイアンツ盤のほうは、より多くの部分で
ザ・フォーククルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」で有名な、
早回しボーカルという手法を使っているせいか、
明るいコミックソング的な感じを受けます。

あと、双方で4番の歌詞だけが異なっています。


ちなみに「ケメ子」を巡る物語には続きがあるのですが、
それは次回にでも紹介しましょう。

っていうか、そもそもケメ子って誰なんだよ、って話なのですが。

摩訶レコード:悲しみの湖

今回紹介するのは、麿こうじという方の「悲しみの湖」という曲です。

f:id:Baka_Records:20180414195331j:plain

 

麿こうじ(まろ こうじ)

 

麿!

 

ご先祖様は公家の方だったのでしょうか?
自己紹介の時は、やはり『麿は~じゃ』とか言ってたのかなぁ・・・?
と思ったら、これはさすがに芸名だったようです。
本名は、続木正明さんらしいですね。
日本テレビのオーディション番組である「スター誕生」出身。

ジャケ写でのいでたちもなかなかナイスですね。
やたら襟のでかい、胸元をザックリと開けた白いシャツ。
アクセサリーも見えます。
シャツには鋲も数多く打ってますね。
なかなかロックorメタルっぽいぞ、と期待してしまうのですが。

1974年にリリースされた、麿さんのデビュー曲。
作詞はなかにし礼さん、作曲は都倉俊一さん。
アレコード界での巨匠お二人ですね。

ロックっぽい曲調なのかな?と思ったら、マイナー調の歌謡曲でした。
歌声も含めて野口五郎さんぽいですね。
というか、恐らく野口五郎さん路線を狙ったのでしょう。

歌詞のほうは、亡くなった親友の恋人と恋をしている男、という内容。

 

麿さんがこれ以降もシングルレコードをリリースしてたのかは不明ですが、
この後改名したようで、「続あきら」という名前になったようです。

摩訶レコード:君はナチュラル

今回紹介するのは、スコッチという歌手の「君はナチュラル」という曲です。

1980年デビューとの事で、同期には田原俊彦さんや松田聖子さんらの
そうそうたるメンバーがいます。
ジャケット裏にプロフィールが載っており、本名は堤浩二郎。
福岡県久留米市出身で、こちらも松田聖子さんと同郷ですね。

オーディション番組「君こそスターだ!」の第26代グランドチャンピオンで、
デビュー時の年齢は20歳だそうです。
う~ん、もちょっと年齢行ってそうだけど・・・
サバ読んだ?

f:id:Baka_Records:20180411211541j:plain

 

リーゼント風のヘアスタイル。
妙にテカった顔。
アロハシャツの裾を腰の所で結ぶというファッション。
あははは。
なんとなくですが、唐沢寿明さんに似てなくもない?、と思っています。

ちなみに歌手名のスコッチは、実家が酒屋だったかららしいです。
写ってる酒瓶みたいなのはスコッチか?

f:id:Baka_Records:20180411211625j:plain

キャッチフレーズは、I need you ジャスト!スコッチ。
ロゴも作られてたようです。

f:id:Baka_Records:20180411211611j:plain

 

作詞と作曲が網倉一也さん。編曲が馬飼野康二さん。

曲調は、軽快なロックンロール風のアイドルポップスって感じでしょうか。

スコッチさんの歌唱は、デビュー時のコンセプトが
“和製エルビスプレスリー”らしく、60年代オールディーズの香りが漂います。
ちょっとだけ暑苦しい、エルビスやクールスの舘ひろしさんが得意?
にしていた、時々声が裏返りそうになる歌唱法をマスターしているようです。

歌詞のほうですが、「アイラビュ!アイラビュ!アイラビュ!アイラビュ!」と、
イントロ&サビはまぁまぁ印象的ですが、
ねぇ 見上げれば 青空は高く
そう 限りない 愛を感じないか
不思議だね とびきり 風はナチュラ
さりげなく 君にくちづけ
というように、中心部分の歌詞は特に頭には残りませんでした。

これがデビュー曲ですが、これ以降も曲をリリースしてたのか、
調べてみたのですが判りませんでした。
アーティスト志向で行くのか、アイドル志向で行くのか、
コンセプトというか売り方が中途半端だったのでしょうかね。

摩訶レコード:青春しぐれ

今回紹介するのは、沖雅也さんの「青春しぐれ」です。

沖さんと言えば、70年代後半から80年代前半に活躍した、
クールなイメージのあった所謂ハンサム俳優。
(敢えてイケメンではなく「ハンサム」と呼びたい俳優です。)

1983年の飛び降り自殺は非常に衝撃的でしたが、
その後の、義父であり沖さんの所属事務所の社長でもあった
日景忠男さんとの関係やら何やらも、輪をかけて衝撃的でした。

この「青春しぐれ」は、沖さんの3枚目のシングルレコード。
沖さんがが主演をつとめた映画「高校生無頼控」の
イメージソングみたいなものらしいです。

f:id:Baka_Records:20180406221234j:plain

 

これはもう、それ系の人にはジャケ買いの範疇なんでしょうね。
構図も素晴らしいと思います。
上着は浜辺で脱いだのか、それとも家を出る時点で脱いでいたのか・・・
と、考えを巡らしてしまうような写真です。

小池一雄さん作詞、鈴木邦彦さんの作編曲となっています。

曲調は青春歌謡といった具合でしょうか。

歌詞ですが、2番の歌詞を抜き出します。

春にさがした青春は
つぶらな瞳 OH レモネード
夏にさがした青春は
タンクトップに OH ブルージーン
秋にさがした青春は
フォークロックに OH ロングヘア
冬にさがした青春は
バストにクレパス OH 雪おんな

ん~、今一つピンと来ないですが、
映画「高校生無頼控」が、主人公が春夏秋冬で全国各地を
巡り歩くような内容らしいので、そう考えるとマッチしているのかな?と。

ちなみにB面が「青春アパッチ」という曲。
こちらも曲調は同じような感じですが、歌詞のほうはアパッチという位なので
ちょっとだけワイルドというかアウトロー的な内容。
沖さんの「アパーッチ!」というシャウトを聞く事が出来ます。