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摩訶レコード:エーゲ海のリーザ

前回のブログに続いて今回も「赤い激流」関連です。

 

主人公である大沢武(宇津井健)の次女、妙子役の女性の
久木田美弥さん。
デビューしたばかりの新人で、激流が初出演作品。
その方の曲を今回取り上げます。

 

日本テレビのオーディション番組「スター誕生!」で合格し、
ホリプロに所属。
ホリプロには山口百恵さんも所属しており、
激流に出演できたのは百恵さんのバーターか?と
疑わざるを得ません。
もっとも百恵さん、激流は第一話にしか出ていないんですけどね。

 

新人という事で、激流では台詞はやたら少ないですね。
一話に一言あればいいほう。
演技もぎこちなく、ハッキリ言えば「棒」。

 

1977年に「少女自身」というシングル曲でデビュー。
ヒットには至りませんでした。
同年のデビュー歌手には榊原郁恵さん、大場久美子さんらがいます。

当時はキャンディーズピンクレディーらが大人気だし、
ニューミュージックに火が付き始めていた頃なので
それに埋もれてしまったのかもしれません。

 

久木田さんは以降もシングルをリリースしましたが、
結局どれもヒットとはならず、
1979年リリースの「エーゲ海のリーザ」という曲で勝負を賭けます。

 

作詞:池田満寿夫、作曲:エンニオ・モリコーネ、編曲:小六禮次郎
いやぁ、凄い布陣ですね。
各人の説明はウイキペディアに任せるとして、この曲は
映画「エーゲ海に捧ぐ」の日本語カバー主題歌となりました。

 

久木田さん、歌唱は上手いと思います。
少なくとも前出の榊原さんや大場さんと比べて。

 

ところが、下着メーカーであるワコールのテレビCMに映画の映像が使われ、
そのCMソングにジュディ・オングさんの「魅せられて」がタイアップ起用。
なんとそれが大ヒット。
その年のレコード大賞まで受賞してしまうという始末。
久木田さんにとっては泣きっ顔に蜂、って事になってしまったのかなぁ。
これが最後のシングルとなってしまいました。

 

久木田さん、どことなく整〇前の松田聖子さんに似てるようにも思えます。
つーか、かなり似てる。
少なくとも以前紹介した「聖子ちゃんず」より似てる。

https://baka-records.hatenablog.com/entry/2017/08/01/201344

いや、久木田さんのほうがデビューは早いんですけどね。
髪型なんかはモロに聖子ちゃんカット。
久木田さんがブレイクしていたら、”美弥ちゃんカット”って呼ばれていたかも。