ここ数日暑い日が続いていますので、ひんやりする曲を取り上げてみます。
「夜へ急ぐ人」。
歌い手はちあきなおみさんです。
以前は、この曲を友川さんが作詞作曲したとは知りませんでした。
友川さんに関しては、80年代に放送されたドラマ「一家だんらん物語」の
主題歌である「生きてるって言ってみろ」の歌詞の強烈さを覚えてて、
その名前も憶えていました。
ですので、後になって「夜へ急ぐ人」を友川さんが作ったと知った時は、
『うわ~、あの人が作りそうな曲だ』と思ったものです。
友川さん自身も、この曲をセルフカバーしています。

ジャケットからして何やら摩訶ですよね。
薄暗い地下鉄のホームの電灯の下で、
走り去る電車を見つめる女性(ちあきさん本人)。
「夜へ急ぐ人」の文字。
この場合の”夜”とは何なのでしょう?
色々な解釈ができるし、色々なドラマを想像できます。
僕がこの曲を初めて聞いたのがいつだったかは覚えていません。
有名なのは1977年の紅白歌合戦での歌唱で、
恐らくはそれも見ていたはずですが、他の番組だったかも。
覚えているのは、瞬きを一切せず真っ直ぐに正面を見て、
おいでおいで、おいでを、する人あんた誰 の部分で、
髪を振り乱して何かに取り憑かれたように歌う姿に、
『何、この人、この歌?』と、大いにビビった事。
高校生の頃には、友達の小林くんと、
『あの歌知ってる?すげー怖い歌』と話していた事もありますね。
志村けんさんが、コントでこの曲を取り上げたそうですが、
ひょっとしてそのコントの事を話してたのかもですが。
レコードで聞くより、映像つきで見たほうが良いと思いますね。
より摩訶具合が引き立ちます。
Youtubeで何本か上がっているし。
ちょうど今夜(6月29日)はNHK-BSの「The Covers」という番組で
一青窈さんがこの曲を歌われるようです。
一青窈さんも色々あったから・・・(蒸し返し)
EPのB面の「海のそばで殺された夢」も同じく強烈です。
なので、このEPの所有はマストだと思います。