今回紹介するのは、三春一也という方の「怨歌、地獄ブルース」という曲。
ジュノンレコードという会社からのリリース。
ジュノンレコード、という事で、雑誌の「ジュノン」と関係あるのか?とも
思いましたが、そうではなさそうな雰囲気。
何年にリリースされたのかは不明ですが、400円という価格からすると
昭和50年代以前だと思います。
三春一也さんという歌手、ジャケットからするとなかなかの美男子ですね。
千葉県出身で、昭和22年2月22日という、2並びの誕生日。
高校卒業後に新橋で流しをしていた、というプロフィール。
「怨歌、地獄(えんか、じごく)ブルース」という、オカルトチックな曲名。
なんと作詞を美術家の横尾忠則さんが行っています。
それを踏まえてレコードジャケットを見ると、色合いや構図からして
ジャケット写真も横尾さんが監修されたのでは?とも思ったりします。
作曲は、あらきすすむという方が行っています。
曲調は演歌寄りのブルースかなぁ、と僕は思いますね。
曲名に合った暗い雰囲気。
惚れた惚れた あの娘を捨てた俺
南無阿弥陀仏と手をあわす
遠い昔の色懺悔
一年三千摩訶止観
何が何が因果か 最果ての
迷い迷って 六道界
人の無情に すすり泣く
その名も地獄 餓鬼畜生
もう、歌詞世界が横尾ワールド全開で、僕にはちっとも理解できません。
曲中に『バシーン!バシーン!』という、何かを叩いているような音が
何回も出てきます。
僕の勝手な憶測なのですが、座禅で警策にて肩を叩かれている音を
表しているんじゃないかなぁ?