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摩訶レコード:ワンダー・ブギ

今回は石野真子さんの「ワンダーブギ」を取り上げます。

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「ザ・アイドル」といった感じの曲を多く歌っていた真子さん。
何を隠そう、僕も真子さんのファンでした。

 

デビュー曲の「狼なんか怖くない」の頃はそうでもなかったのですが、
セカンドの「わたしの首領」あたりからファンになりました。
まぁ、これも凄い曲名ですね。首領って・・・

 

中2の時、チャリでわざわざ遠く離れた町のレコード屋に行き、
ミュージックテープを万引きしたっけ・・・

あと、月刊明星の付録の水着ポスターの股間の部分を
丸く切り抜いて、そこにXXXXを突っ込んでいたっけ・・・

 

これは1979年リリースの6枚目のシングル。
それまでも、「日曜日はストレンジャー」とか「プリティー・プリティー」など、
思春期・多感期の男子がまともに聞くのはちょっと恥ずかしい曲を
リリースしてましたが、この曲はそのピークとも言えるのでは。

 

作詞:阿久悠さん、作曲:馬飼野康二さん。

 

「ブギ」とは謳っていますが、僕的にはステイタス・クオーAC/DCぽさを
全く感じないので、ブギだとは思えませんね。


ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワー
ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワー
真夏はユカイ (真夏はユカイ)
ワンダー ワンダー ブギウギ

鯨の背中の上で
ビキニの娘が踊る
ゆらゆら揺れてる胸に
鴎が見とれて落ちる
仲間の鴎が怒り
娘のビキニをはずす
パパイヤみたいな胸に
鴎は真赤に染まる
ただよう鯨に 真赤な鴎
セクシー娘のきりきり舞い

ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワー
ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワー
真夏はユカイ (真夏はユカイ)
ワンダー ワンダー ブギウギ


いやぁ、凄い歌詞。
まさにワンダー=摩訶、な曲だと言えますね。

 

阿久さん、ピンクレディーで相当お疲れだったのでしょうか?
”色々とキメながら作ったんじゃないか?”とも思える歌詞。
阿久さんはお酒が好きだったようなので、だいぶ酩酊されてたとか?

 

とはいえ、「ブギウギ・シュワッチ ブギ・ドゥワー」というフレーズは
一度聴いたら脳に焼きこびり付く程の絶対忘れない強烈なもの。
さすが阿久先生、不世出の作詞家だと改めて思い知らされます。
でも、円谷プロからクレーム来なかったのかな?

 

ちなみに阿久先生、調べたら真子さんのデビュー以降、
ずっとEPレコードの作詞を任されていたのですが、
これが真子さんとの最後の仕事となっていました。
あははは。


Youtube等で嫌というほど見られますが、やはりこの曲での
バックダンサー(時に子供・時にスクールメイツ)の変な踊りは
語らずにはいられませんね。

この曲はサビから始まるのですが、サビ終わりでバックダンサーが
小競り合いというか喧嘩(小芝居)を始めて、それを真子さんが
『やめなさい!やめなさい!やめてぇえええええ!』と叫んで止め、
そこからAメロに入ってすぐのバックダンサーの謎の踊りが
いつ見ても笑ってしまいます。

 

この後も、「ジュリーがライバル」、「春ラ!ラ!ラ!」、「ハートで勝負」など、
聞くだけでもこっ恥ずかしい曲名のレコードを真子さんは懲りずに出し続け、
ファンである僕はその度に『またこんなんかよ・・・』と、落胆していたのでした。