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摩訶レコード:ヤスジのオラオラ節

今回は赤塚不二夫さんと並ぶ日本ギャグ漫画界の巨匠と言われる方、
谷岡ヤスジさんの「ヤスジのオラオラ節」を取り上げます。

 

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1971年のリリース。
赤塚さんもそうでしたが、漫画家御本人が歌ってレコードを出すって、
当時も現在も珍しいのかな?
僕が思いつくのは他に、はらたいらさん、楳図かずおさん、富永一朗さんくらいです。
他に知っていたら教えてください。

 

僕も谷岡さんの漫画は読んでましたよ。
週刊ヤングジャンプでの「ド忠犬ハジ公」という漫画でした。

 

ジャケ絵が谷岡さん漫画の代表的キャラクター「ムジ鳥」が描かれたもので、
その色使いが若干キース・ヘリング的でもあると僕は思っており、
ジャケ買いという面でも非常にポイントが高い一枚であります。

 

てっきり谷岡さん御本人の作詞かと思いきや、違いました。
作詞:浅井英雄さん、作曲:野沢ミツオさん、作編曲:鈴木邦彦さん、です。

 

作詞が谷岡さんだと思った理由は、その滅茶苦茶さ。
谷岡漫画で良く使われる言葉を羅列させたナンセンスなもので、
歌詞カードにはその谷岡ワードの解説もわざわざ載せています。

 

オドリャー!=お前は
ワンラーッ!=お前達は
ドバドバ=鼻血の噴出する音
ウソコケー=うそ言え
シランチューノカ=知らないというのか
ジャルキアンノカッ=やる気あるのか
ジャルキナイモンネッ=やる気ないもんね
など。

 

A面B面ともに同じタイトルで同じ曲調で、歌詞がちょっと異なるだけ。
プロレスファンまたはロックファンなら「あっ!」と思うような曲調で、
昭和を代表するプロレスラーのブルーザー・ブロディの入場曲でもあり、
これまた伝説的ロックバンドのレッド・ツェッペリンの「移民の歌」を彷彿させます。
正直、『パクった?』とも思いました。

 


ヒルに近いアサーッ!
アヘアヘアヘアヘ 先生だまして 青山行けば
パンタロンの可愛い子チャンが チカチカウインク するもんネ
ドバドバブー 鼻血がブー
ドバドバドバドバ 鼻血がブー
パンタロンの可愛い子チャンが チカチカするんだもん
「ワンラ バカミタイ」
「オドリャー シランチューノカッ!」

 

アサに近いヨルーッ!
ホヒホヒホヒホヒ あのコをだまして 六本木行けば
ファンの可愛い子チャンが ドヒャドヒャドヒャドヒャ 来るもんネ
ドバドバブー 鼻血がブー
ドバドバドバドバ 鼻血がブー
ファンの可愛い子チャンが ドヒャドヒャ来るんだもん
「ウソコケーッ! クソして寝ろ ワリャーッ!」
「ハーイ そうするもんねッ」
「ドーカン」

 


とてもシラフでは書けない歌詞だと思うのです。