久しぶりの洋楽です。
FOCUS(フォーカス)というグループの「HOCUS POCUS」。
1970年に結成。
オランダのバンドで、オランダから世界的に有名になったバンドの
”ハシリ”とも言えるバンド。
1971年にリリースした2枚目のアルバム「Moving Waves」の
オープニングを飾る曲。
ヤン・アッカーマンのギターにより始まり、ドライブ感があり、
かなりハードで恰好良い曲なのですが、
ボーカルパートに入った途端に腰砕けになります。
ヨイロロ ヨイロロ ヨイロロ ヨイロロ ヨイロロ ヨイロロ、ロ
パッパー!
ア~ ア~ ア~ ア~ ア~ アアア~!
なんとヨーデル!
アルプス地方での民謡や歌い方のアレです。
たぶん、ロックにヨーデルを持ち込んだ初めての曲じゃないかな。
しかも パッパ~! て。
気を取り直して、その後もインストパートでは
ギター&ドラム(ピエール・ファン・デル・リンデン)の
かなり激しめのプレイが聞けるのですが、
やはりボーカルパートに入るとズル~ッとコケてしまうのです。
ボーカルは歌唱は一切せず、中間部では意味不明の戯言のような喋り。
果てにはインストパートもアコーディオンはフルートや口笛まで飛び出す始末。
これがプログレなのか?
うん、プログレだよな。
ところがこの曲、シングルカットされて世界的なヒットを記録し、
彼等は一躍人気バンドとなって、イギリスやアメリカでも
注目されるようになったのでした。
アメリカではビルボード誌で最高9位になったそうです。
邦題が、付けも付けたり「悪魔の呪文」。
妙に納得。