読んだ事がある、ないに関わらず、太宰治の「走れメロス」という作品名を
聞いた事が無い、という人は少ないと思います。
ですが、その「走れメロス」が歌として存在しているという事を
知っている方は多くはないでしょう。
作詞はなかにし礼さん、作曲は浜圭介さん、編曲は竜崎孝路さん。
そして歌っている方が意外中の意外。
元プロボクサーで世界チャンピオンでもあった、
”トカちゃん”こと渡嘉敷勝男さんです。
ベルトでけぇ。
渡嘉敷さんといえば、日本のプロボクシング史上最悪の事件と言われる
「毒入りオレンジジュース事件」の後の防衛戦で勝って、
リング上での勝利者インタビューで発言した
『これがほんとのボクシングでしゅ!』というのを
同じクラスのトモユキ君やカズエイ君とモノマネしてたなぁ。。。
どうでもいい事ですが。
曲調は80年代前半のアップテンポな渡辺徹さん風の青春歌謡。
渡嘉敷さんの歌声は下手という程ではないと思います。
歌詞を一部抜粋しますが、
三日も眠らずに 走るのだ 走るのだ
着物を脱ぎ捨てて 走るのだ 走るのだ
喉から血を吐いて 走るのだ 走るのだ
というように、物語後半の街へ急ぐ描写が良く表されたものです。
「男泣き乾杯」というシングルレコードのB面。
なぜこの組み合わせで、なぜこの題材なのか?理解できません。