摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:THE HE!?(ザ・ヘ!?)

今回紹介するのは、所謂企画もの。
アーティスト名というかプロジェクト名は、THE HE!?。
ザ・ヘ!?、となっています。

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1978年に東芝EMIからのリリース。

A面が3曲、B面が1曲という、まるでプログレのレコードのよう。
とはいえ、ほぼ曲とは言えないものなのですが。

 

A面の一曲目は、「黄色いサクランボ」。
星野哲郎さん作詞、浜口庫之助さん作曲のアレ。
歌っているのがピンク・キャンディーズという3人組で、
青木琴美・井上麻衣・小田かおる、元日活ロマンポルノの女優さん達。

 

若い娘は (ウッフーン)
お色気ありそで (ウッフーン)

の、(ウッフーン)の部分が(ブッブー)という屁の音になっているというもの。
いちおう、屁の音は何パターンか用意されています。

 

A面の二曲目は、
『いつでもどこでも自由に。ブームランナー。』というCMナレーション。
もちろん、ブームランナーというのはルームランナーのパロディでしょうね。
屁なのでブー、なのでしょう。
ナレーターはどなたか不明ですが、女性です。
ひょっとすると、70年代後半のオカルト映画のCMナレーターをしていた方か?

 

A面の三曲目は、オーディオシステムのチェック用に
屁の音を鳴らしているというもの。
例えば、左のチェンネルでブーという屁の音が聞こえればOK、
という感じなのでしょうね。

 

B面は、「HE アラカルト」というもの。
何人かの女性が屁の音を聞いて爆笑している、というだけのものが、
3分以上続きます。
アラカルト、というくらいなので、これも何種類かの屁の音があります。

盤面に、「ソース提供 和田則彦」とあるのですが、
ソース提供という意味が判りません。
多分、音響効果の方だと思いますが、まさかご自身の屁の音じゃないだろうなぁ。

 


まぁ、よくまぁこんなもの企画したなぁ、と思うし、企画にGOサイン出した
当時の東芝EMIに、「狂ってたんですね」って言いたいです。
いい意味で。

摩訶レコード:青空とドライブ

皆様は花粉症ではないですか?
僕は約20年前に発症して以来、毎年悩まされています。

 

さて、今回は花粉症に纏わる摩訶なレコードを紹介しようか、と
思ったのですが、ちょっと趣向を変えます。

 

ちなみに「花粉症」と付く曲名のレコード・CDは、有名な所では
沢田亜矢子さんの「花粉症」や
チャーリー浜さんの「私は涙の花粉症」
あたりがありますね。

 

で、今回紹介するのは、なんとグループ名に「花粉症」と付いてるもの。

 


花粉症姉妹

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あはははは!花粉症姉妹!

 

えらい名前付けたもんだなぁ、と。


出してるCDは2007年の「青空とドライブ」というマキシシングル1枚のようで、
Amazonのアーティスト紹介によると、

 

花粉症に悩まされる横浜出身の実力派シンガーソングライター2人が、
ライヴイベントをきっかけに結成。
元来、春限定のユニットにすぎなかったが、周囲の熱い要望により通年活動を決意。
(中略)
レパートリーはオリジナルからカバーまで幅広い。
ステージでは軽妙なトークで聴く者を和ませ続けている。
只今、「花粉症を吹き飛ばせ」を合い言葉に躍進中。


花粉症に悩まされているなら春限定のユニットにすな!って思いますが・・・

 

あ、僕はこのCD持ってないし、現在もこの2人が活動しているかどうか不明です。

摩訶レコード:冠Revolution

今回は冠二郎さんの「冠Revolution」を取り上げます。

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かつてNHK紅白歌合戦にも出演経験のある冠さん。
これはそんな冠さんのシングル50枚目としての記念企画盤として
1998年にマキシシングルでリリースされました。

 

タイトルの「冠Revolution」は、その頃にブレイクしかけていた
西川貴教さんのTM.Revolutionから拝借したものかと思われます。
天龍源一郎さんのユニット名、天龍同盟=Revolutionからじゃないよなぁ・・・)

 

演歌のリミックス盤というのは当時も現在も画期的。
冠さんの代表曲である「ムサシ」「バイキング」「炎」の3曲を
コモエスタ八重樫さんがラテン的なダンスアレンジのもとで
メドレーで繋ぎ合わせた渾身の作品となっています。

 

当時の冠さん、「J-Enka」「アクション演歌」の旗手と呼ばれ、
また時々バラエティ番組に出演したりして、秘かに注目されていました。
そう、人気・注目度が最高潮の時にリリースした傑作であります。

 

僕もこれには衝撃を受けましたね。

「燃えろ燃えろ燃えろ」
「アイ・アイ・アイ・ライク 演歌」
「GO GO GO GO バイキング バイキング バイキング」
「バルトの海峡 北極も」
などという歌詞が出てくる演歌。
『演歌でこんな歌詞世界を歌うなんて!』と、ド肝を抜かれました。

また、「ムサシ」は、これも当時読んでいた井上雄彦さんの漫画
バガボンド」と丁度リンクして、お気に入りの曲となったのです。

 

3曲全て、作詞は三浦康照さん、作曲は和田香苗さん、
編曲は前田俊明さんで、3名とも冠演歌には欠かせない人達です。

 

当時は僕の聴く音楽はメタル一辺倒でしたが、
これによって聴く音楽のジャンルが一気に広がったと言っても
決して過言ではありません。
まさに革命=Revolution、であります。

 

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 ちなみにピクチャーCD、CD-EXTRA仕様となっており、
「冠の部屋」という、ニューヨークのペントハウスの冠さんの部屋に
訪問する事が出来ます。

 


余談ではありますが、僕の手元に3体のミニフィギュアがあります。

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これは当時、原宿のキディランドなどでも販売されていた
「炎のお冠人形」という冠さんのフィギュア。(5cm程度)
それぞれ金のマイク、銀のマイクを持っていますが、
銀のマイクのものは非売品で超極レア!
僕はこれを某番組の視聴者プレゼントだかで入手したのでした(自慢)。

摩訶レコード:SOUL SKINSHIP

今回はMEN'S 5の「SOUL SKINSHIP」というアルバムを。

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MEN'S 5は日本の5人組のバンド。
一般的にはコミックバンドと思われてるんでしょうね。
でも、どのコミックバンドがそうであるように、テクニックはあるし、
ボーカルも上手いし、”引き出し”を沢山持っているバンドだと思います。

 

有名曲の「”ヘーコキ”ましたね」で、日本有線大賞の新人賞も取っています。
みどりのマキバオー」のED曲の「とってもウマナミ」や、
キッコーマン焼き肉のたれのCM曲「アッパレですね」も有名でしょう。

 

僕も「”ヘーコキ”ましたね」で入ったクチです。
エロの要素と、いい意味での毒を持っているバンドって事で凄く気に入って、
アルバムを集めていた時期がありました。

 

このアルバムのリリースは1994年。
バンドにとっての3枚目のフルアルバム。
『どれから聞いたらいいの?』って聞かれたら、これから、ってお薦めします。

 

特に70年代~80年代の洋楽に詳しい方なら、聴けば気に入ると思います。
どの収録曲も、有名な曲のフレーズ等が出てきたり、
曲を微妙にアレンジしたものになっているのです。
それを発見するのが楽しくて、発見した時は思わずニヤついてしまいました。
アハ体験のようなもんですかね。
勿論、曲だけでなく、歌詞も捻りが効いており、面白い仕上がりになっています。

 


(M-1)”ザ・職人”シリーズ第1話 ライトマン
ストリップ小屋の照明係の事を歌った曲。
クイーンのブライアン・メイのじょんがらギターのフレーズ等が出て来ます。
アルバムのオープニングらしく、格好いい!

 

(M-2)ノー・シックレット・ラブ
元ネタはEW&Fの「セプテンバー」でしょうか。
何か隠し事がある男女が、女性の田舎に行ったら・・・という曲。

 

(M-4)夢☆伝説
これはクイーンの「39」でしょうね。
ホームレスの男と、オールドミス女性の物語。

 

(M-8)~極道シリーズ第四弾!!~リハビリ”仁”
マイケル・ジャクソンの「ビリージーン」が元ネタ。
ビリージーン → リハビリ仁(じん)。

 

(M-10)~極道シリーズ第三弾!!~ピアノが弾きてぇ!!
元ネタはポール・マッカートニー&ウイングスの「死ぬのは奴らだ」でしょう。
カタギになった元ヤクザ。
好きになったお嬢様の為にピアノが弾きたいんだけど・・・という曲。

 


こんなに素敵で摩訶なアルバムなのに、現在アマゾンで中古で1円!
1円って!
ひどいよ!!

摩訶レコード:ジグザグブルース

今回は西郷輝彦さんの「ジグザグブルース」を取り上げます。

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僕の地元である新潟市キングコングレコードさんで購入。

 

1977年にテレビ朝日系で放送されてた同名ドラマ「ジグザグブルース」の
主題歌でもあります。
僕は記憶がありません。
というのは、その頃新潟にはテレビ朝日系のテレビ局が無かったから
確か放送されていなかったのです。

 

レコードジャケットが謎というか、恐らくそのドラマの一部分だと思うのですが、
なんでこんな思案中っぽい表情の西郷さんのカットを使ったのでしょう?
探偵ものっぽいドラマ内容なだけに、もっとシャキっとした西郷さんのカットが
あったはずだと思うのです。

 

ちなみにその「ジグザグブルース」、視聴率が2桁を超えた回が無かったとか。

作詞はジェームス三木さん、作曲が渡辺岳夫さん、

編曲は青木望さんとなっています。

 


コンパクトの中の
小さな鏡に
夜空の星をうつしてた
あの娘はどこへ消えたのか

ジグザグ ジグザグ ジグザグ ブルース
心と心の結び目を
探すのさ

 


イントロのギターのカッティングとか含め演奏が格好いいし、
西郷さんの伸びのある歌い上げの歌唱が良い具合です。

 

飲みに行って2軒目に入ったスナックのカラオケに、
この曲が入っていたら2曲目くらいに歌ってみたい曲ですね。

 

B面の「ジグザグのテーマ」は西郷さんご自身が作曲されたインスト曲で、
これまたドラマの中の挿入曲です。

摩訶レコード:シーサイド急行

今回はビューティ・ペアの「シーサイド急行」を取り上げます。

1978年のリリース。
彼女達にとって5枚目のシングル。

僕的にはジャケ買いの部類です。

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ビューティ・ペアのお2人、最初は会社の都合で
無理矢理歌わされて、「駆け巡る青春」が大ヒットしてして
一大ブームが起きたものの、本当はリング上で歌を歌う事は
望んでなかったようですね。
このレコードジャケットはそんな2人の気持ちが表わされているかのように
考えがち。
一切感情を消しての変な決めポーズ。
黒いタンクトップのジャッキーさん、完全に目が死んでます。


作詞:石原信一さん、作曲:あかのたちおさん。


噂をたずねて ここまで来たよ
どうでもお前を 連れて行く
破れた恋など かもめに預け
焼け付く素肌で 生まれ変われよ
泣くな 胸を抱いてやる
お前 ひとりだけじゃない
悲しみなんか殴ってやる
可愛い顔でこっちを向け
シーサイド急行 オレンジの翼


前半の七五調の歌詞がいいですね。
ギター、ドラム、ブラスが活躍するノリの良いロック寄りのポップスです。


シーサイド急行がどこの路線なのか、僕は所謂鉄ヲタではないので
皆目見当つきませんが、
歌詞に出てくる「シーサイド」と「オレンジの翼」って事から
ヲタの方々は推測して『あそこだ』ってなるんでしょうかね。

摩訶レコード:涙のチェリーボーイ

今回は、テレフォン・シスターズの「涙のチェリーボーイ」を取り上げます。

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80年代には女子大生ブーム、女子高生ブームがありましたが、
それを遡る事約10年前の1972年にリリースされたレコード。

 

歌っているのは、NTTの前身である電々公社の女子社員さんらしいです。
そう、全員素人さん。
考えれば、後のオールナイターズおニャン子クラブの先輩って事に
なりますね。

 

作詞はみずの稔さん。作曲は和田直さん。編曲を馬飼野俊一さん。

 

曲調としては、天地真理さんの曲のような当時のアイドル歌謡調。

 


チェリー チェリーボーイ

会えない夜は ぼくさみしいよ
ギター弾いても ぼく悲しいよ
やさしすぎるよ 誰にも君は
きれいすぎるよ 誰より君は
こっちを向いて(チェリーボーイ)
好きだといって(チェリーボーイ)
さみしがりやの
チェリチェリーボーイ(チェリーボーイ)

 


シスターズの皆さんの歌声は合唱団のように思え、
素人さんとはいえ、そこまで酷いものではありません。

 

当時は電々公社の方々は公務員でした。
そんなお堅い職業で、なおかつ素人の女性の方々に、
童貞の切ない気持ちや「チェリーボーイ」と歌わせたのは、
今では考えられないような
おおらかで凄い時代だったんだなぁと改めて思います。

 

第二弾シングルで「噂のチェリーボーイ」というシングルもありますが、
残念ながら僕は未聴です。