摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:ゴーゴーマンガマン

今回紹介するのは一期一会的なレコードで、見かけた時に買わないと
二度と出会えないかもの一枚でしょう。


僕もこれを見つけた時に『買わなきゃ!』と思って即座に購入したのですが、
それがまた偶然の奇跡を引き起こしているとは思いませんでした。

 

運動会用のダンス教材で4曲入りEPレコードの中の一曲、
子門真人さんの「ゴーゴー・マンガマン」です。

 

城野賢一・清子さんという方々が監修されています。
作詞も賢一さんのほうがされていました。

 

主人公は架空のヒーロー?でもある「マンガマン」。
どんなヒーローなのかがピンと来ませんし、そもそもヒーローなのかも謎です。
歌詞から判るのは、お姫様とふたりぼっちで木馬に乗って宇宙冒険旅行をしており、
その邪魔をするのがサソリ軍団なのですが、邪魔をする理由は単なる妬みで、
そしてどうやら2人はもうすぐ結婚する、という事です。

 

曲調ですが、歌詞世界が宇宙空間という事で、スペーシーな感じもありつつの
ヒロイック・ポップスだと思います。

 

作曲と編曲が松山祐士さんでした。
松山さんといえば、機動戦士ガンダムの主題歌「翔べ!ガンダム」の編曲者。
私が以前紹介した「機動戦士」の作曲編曲者でもあります。
この曲で、またまた松山さんに出会うとは、まさに偶然の奇跡の再会でした。

 

子門さんの歌唱がまた素晴らしい!
どんな曲も、歌えば必ず子門ワールドにしてしまう子門さんは、改めて流石です。

 

それでは聴いていただきましょう。
どうぞ。

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摩訶レコード:暗闇のレオ

先週からBS222で、TBSドラマ「ムー一族」の再放送が始まりました。
留守録しておいて、帰宅してから見るようにしています。

 

本放送当時は僕は小6だったかと思います。
毎週見ていたとは思うし、出演者こそ覚えてはいますが、
ストーリーや設定はほぼ忘れており、当時も今でもありえない
生放送での放送を時々やってた、くらいしか思い出せません。
あとは、時々出てくるゲストも豪華だったかな。

 

このドラマのメインテーマ曲がクリエイションの「暗闇のレオ」で、
今週はこれを取り上げます。

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当時はクリエイションというバンドは全く知りませんでした。
約2年後、プロレスラーのテリー・ファンク(というか、ザ・ファンクス)の
入場テーマ曲である「スピニング・トゥホールド」を演奏しているバンドである、
という事で初めて名前を知るのです。
そう言っても、『あのムー一族のテーマ曲のバンド』とは遡らなかったですが。

 

その後もクリエイションは幾つかのドラマの主題曲を手掛け、
僕も徐々に日本のロックを知るにつれて、クリエイション=竹田和夫の名前を
認知して行くのです。

 

1978年のリリース。
クリエイションのシングルとしては5枚目のシングル。
作曲者はリーダーでありギタリストでもある竹田和夫さんであります。

 

ノリの良いジャズ・フュージョン・ロックであり、若干のラテン感もあります。
クリエイションは1977年に、ラテン・ロックの代表ギタリストでもある
カルロス・サンタナ率いるサンタナとツアーを行っており、
その辺りで多少の影響を受けたのでは?とも思っています。
あるいは、そのサンタナに影響を受けたとも言われるゲイリー・ムーアがいた
コロシアムⅡにも通じる、とも思います。

 

プロデュースが内田裕也さんと石坂敬一さん。
内田裕也さんは、『ロケンロール!』の内田裕也さん。
クリエイションのファーストアルバムのプロデューサーでもあるし、
それこそ奥様だった樹木希林さんは「ムー一族」に出演されてた訳で。
石坂さんは、音楽評論家でもありラジオDJでもある伊藤政則さんのラジオを
聞いてると良く出てくる御方で、
ザ・ビートルズピンク・フロイドの元ディレクターであり、
日本のロック・ミュージックの普及に多大なる功績を残された方であります。

摩訶レコード:タマちゃんが来た夏

今回は王道中の王道で、風の子の「タマちゃんが来た夏」を紹介します。

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タマちゃんとは、2002年8月に多摩川に現れたアゴヒゲアザラシの事。
新聞やワイドショー等でも取り上げられ、一躍ブームになりました。

 

タマちゃん見物の客にジュースを売る近所のおばさんとか出現してたなあ。
ブームは過熱して、確か住民票まで取ったんですよね。
ニシ タマオだったかな。

 

しかし、このジャケットはどうでしょう?
可愛さのカケラもありません。
まぁ実際にアザラシを近くで見たらこんなもんなんでしょうけど。

 

2002年のリリース。流行に乗っかったんでしょうね。

歌っている風の子というのは、当時女子大生の香取良美さんと、
この曲の作詞と作曲をされた鍋島呂夢さんによるデュオ・ユニットです。
チェリッシュのようなポップデュオって感じを受けました。

 

曲調は予想以上にアップテンポ。
楽器は打ち込みのドラムとキーボードだけではないでしょうか。

 


丸い頭にボサボサのひげ
スイスイ河を泳いでる
きみは何処から来たの?
きみはどうして来たの?

タマちゃんがやって来た夏を
心の日記にしるしておこう
陽が暮れるまで河を見ていた
思い出はいつの日か輝くよ
夢の中 きらきらきらきらきら!

タマちゃんタマちゃん
ずっと元気で居てほしい
タマちゃんタマちゃん
ごはんをちゃんと食べてるの?
タマちゃんタマちゃん
夜は何処で寝ているの?
タマちゃんタマちゃん
みんなの心を和ませる
優しい気持ちをありがとう!

 


歌詞にもあるように、やたらタマちゃんの健康面を気にしていて、
二番では「病気にならないうちに北の海へ帰れ」という始末。

 

このCDには3大特典として、タマちゃんシールと、
日本折紙協会によるタマちゃん折紙の折り方解説と、
楽譜に「話しかけるように」とか「自分の心に刻みこむように」とか
「夕ぐれの河を思いうかべて」と書いてある歌唱指導が付いています。

 

ちなみにタマちゃんを題材にした曲はこの曲だけでなく、
他にも何曲もリリースされているようです。
みんな商魂たくましいですね。

摩訶レコード:パパは遊んでくれない

今回は狙った訳では無いですがタイムリーなネタになってしまいます。
愛田栄美という女性の「パパは遊んでくれない」という曲を紹介します。

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1964年のリリース。
「しあわせの隣り」というEPレコードのB面になります。
愛田栄美さんの情報、ネットでほとんど出てきません。
裏ジャケに学習院大学法学部の出身と載っており、
女子大生シンガーのはしりだったのでしょうか?

 

作詞:星野哲郎さん、作曲:山崎正清さん。

歌詞に合わせた哀愁演歌なのですが、ブルースチックでもあり、
リズムにはタンゴ風味も感じます。
中間部で「ねんねんころりよ」のメロディが流れるあたりも、
アレンジが考えられてるな、と思いますね。

 


パパはちっとも遊んでくれない
土曜日なのに 帰ってこない
どこへいったの ママ
教えて教えて ママ
いたくなるほど 私をだいて
なぜ なぜ ママは泣いてるの

 

パパは嘘つき ママに云ったら
かなしく顔を ゆがめたママ
なんで泣くのよ ママ
教えて 教えて ママ
ママが泣くから もう云わないわ
明日を夢に 待ちましょう

 


まぁ、パパが浮気(不倫)をして出て行っちゃったのでしょうか?
なかなか帰ってこないというか、帰ってこれないのでしょうね。
ここ数ヶ月お騒がせの、あの俳優を思い浮かべてしまいます。
歌詞には「パパは嘘つき」ってありますが、あの俳優はバカ正直なので
『どちらが好きなんですか?』って聞かれて『妻です』って答えなかったけど。

 

MEG-CDでもリリースされていますので、比較的入手し易いです。

摩訶レコード:デヴィッド・シルヴィアンの日本語シートレコード

今回紹介するのは企画もののソノシートで、
デヴィッド・シルヴィアンの日本語シートレコード」です。

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デヴィッド・シルヴィアンは、私と同年代またはちょっと年上の
洋楽ファンなら知っている名前だと思います。
70年代後半から80年代前半にかけて日本でアイドル的な人気を誇った
ジャパン(JAPAN)というバンドのボーカリストです。
坂本龍一さんと、「戦場のメリークリスマス」のメイン曲に歌詞を付けた
「禁じられた色彩」という歌も歌っていたなあ。

 

ジャパンがどれ程の人気があったかと言えば、
70年代後半の洋楽ロックバンドでは日本では
クイーン、キッス、エアロスミス、チープ・トリックが4大バンドで、
それに続くのがジャパンだったと言えるでしょう。(あるいはレインボウ)
日曜夕方のNHKの「レッツゴー・ヤング」でもジャパンの特別放送があり、
その様子はYoutubeにもアップされています。

 

僕は最初は彼らが嫌いでした。
『男が化粧してナヨナヨした歌い方で気持ち悪い』って具合で。
でも、アルバム「孤独な影」と「錻力の太鼓」が凄く音楽性が高くて、
その考えは180度変わりましたけど。

 

ソノシートは、「JAPAN訳詞コンテスト」の入選作品4点を収録したもの。
当時の洋楽雑誌の企画なのかな?と思ったのですが、どうやら違うようで、
レコード会社のビクターが企画したもののようです。
価格も無いので、どうやって市場に出たのかは僕には判りません。
(僕はオークションで入手しました)

 

「ADOLESCENT SEX」の和訳が2つ、「LOVES ON MAIN STREET」と
「SUBURBAN LOVE」の和訳が1つずつです。
和訳といってもキッチリとした和訳ではなく、応募者(素人さん)が考え
独自に解釈したもの、という感じです。

 

僕はてっきり、デヴィッドの歌唱が聞けるのかと思っていたのですが、
演奏は無く、BGMも無く、ただただデヴィッドが歌詞を朗読しているだけ。
和訳という事で、カタコトの日本語で。

 

これが、良く言えばシュール、悪く言えば苦痛で、
お経や念仏のような感じならまだマシなのですが、そうでもないので
「延々とデヴィッドのカタコトでの独り事を聞く」といった感じなのです。

 

まぁ、熱狂的なファンは嬉しかったんだろうなぁ。
これを聞きながら女性ファンは枕ならぬ股間を濡らしていた、か・・・ニヤリ

 

デヴィッドは親日家だったのかなあ?
これを聞いて思い出したのが高橋幸宏さんのオールナイトニッポンで聞いた話で、
ジャパンの日本解散ツアーの最終公演地が名古屋で、ツアーに参加していた
一風堂の土屋正巳さんが、『これで日本公演が終わりだね』と言ったら、
デヴィッドから『オワリナゴヤワ シロデモツ』尾張名古屋は城で持つ)と返され、
土屋さんが目を丸くした、というものでした。

摩訶レコード:ガビーとお別れ

3月の後半は別れの季節。
今回はガビー・シャーチという少女(当時)の「ガビーとお別れ」を紹介します。

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1975年のリリース。
ガビーというのは、未だに史上最強の牝馬という声もある
テスコガビーという競走馬。
僕も改めてYoutube桜花賞オークスの映像を見ましたが、
『こりゃ、とんでもなく強い!』という感想を持ちました。

 

歌っているガビー・シャーチちゃんですが、たぶん素人の女の子。
本名はガブリエラ・シャーチちゃん。
テスコガビーの「ガビー」の元となった少女本人。
ガビーちゃんは、テスコガビーの馬主さんの隣の家に住んでいて、当時13歳。
『仔馬の名前何にしよ?・・・そや、隣の家の女の子ごっつ可愛ええな。
よっしゃ、その子の名前頂こ!』
という事らしいです。
(実際関西弁だったどうかは知りません)
ガビーちゃんが故郷のスイスに帰ることになり、その別れを歌った曲なのです。

 

作詞は中山大三郎さん、作曲&編曲は小杉仁三さん。

ガビーちゃんはカタコトではなく立派に日本語で歌っています。
日本に住んでいた期間が長かったのかな?

 

www.youtube.com

 

歌詞ですが、中山さんがガビーちゃんの気持ちを代弁してるようにも思えます。
ガビーチちゃん本人が馬主ではないからなのか、
『一等賞はいらないの』と蓮舫議員のようなことを言っていますが、
ガビーちゃんとしてはテスコガビーがレースで勝つよりも
とにかく無事で完走して欲しい、という気持ちのほうが強いのでしょうね。

摩訶レコード:13日の金曜日

今日は13日の金曜日
狙った訳ではないですが、今回は「13日の金曜日」という曲を取り上げます。
歌っているのは乃木坂46  ではありません。
(ちなみに彼女達にも同名異曲があります)

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歌っているのは松村幸子(さちこ)さん。
1970年にデビューされた方。
ルックス的にはアイドルっぽさがありますね。
セカンドシングルのジャケ写では、広瀬すずさんに似てる気が。

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この「13日の金曜日」は1971年のリリースで、
松村さんの3枚目のシングルレコード。
どうやらこれが最後のシングルになってしまったようです。

 

作詞:深澤健三さん、作曲&編曲:赤星建彦さん。

 

ひょっこりひょうたん島のようなイントロ。
軽快な感じのポップスかと思いきや、途中で変拍子が入って
演歌風になったりと、なかなかリズムが取り難いかな。

 

中間部ではトランペットによるクラシック?の曲が流れてます。
何これ?

 

歌詞のほうは、破れた恋を題材にしたもののようで、
期待した「ドロドロもの」や「恐ろしさ」や「おどろおどろしさ」は無いです。

 

唐突に「チャー、ラー」というパイプオルガン?で終わります。
不思議といえば不思議な曲ですが、僕としては歌詞に捻りが欲しかったです。

僕が上げたものではないですが、Youtubeに音源ありました。