摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

のん、KAIWAフェス Vol.1

12月28日(木)は2017年の仕事の納めの日でもあり、
僕にとっては現在の会社における最終勤務日でもあった訳ですが、
午前中で切り上げて、「のん、KAIWAフェス Vol.1」に行ってきました。

このイベントは、女優であり歌手でもあり創作あーちすとでもある、
のんさんが主催するライブイベントであります。

会場は恵比寿のガーデンホール。
近くには煌びやかなイルミネーションがあったりして。
気分高まる~!

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イベントのグッズも販売されていまして、僕はフェイスタオルとクリアファイルと
枡を買いました。

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なぜ枡?

 

チケットの整理番号はFC(ファンクラブ)の240番台だったので、
さすがにステージ最前列を確保するのは無理です。
『まぁフロアの中ほどあたりで見れればいいや』って感じで挑んだのですが、
中ほどの左端に「KAIWA RADIO」というブースのようなものを発見。
(画像赤丸のあたり)

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先に入場された方はそれが目に入らないのか気付いていないのか、付近に誰もいない。

ブースはこんな感じ。(開演前に撮りました)

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『あれ?ひょっとして・・・』
瞬間僕はピーン!と来て、即座にそこに陣取りました。
それにその場所はステージからもそんなに遠くはないので、
こりゃドえらくいい場所を確保できたな、と。
これで僕の予想が当たれば最高のポジ・・・と思いながら開演を待ちます。

場内の照明が消え、開演です。
僕の予想は見事的中!
ブースにのんさんが登場!!
目の前に生のん!!!
約2メートルの距離に生のん!!!

うひゃあああああ!!!

 

のんさんがラジオDJという設定でのトーク
あの調子で危なっかしいですが、楽しめました。
相変わらず目がキラキラしてるなー、とか、
額をコリコリ掻くのが癖かなー、とか、
予想したより身長あるなー、とか
この靴ナイキのエアマックスかな、とか
色々考えながら見ていました。


セットリストというか、イベント進行は以下の通り。

1):のん DJトーク
2):のん&掘込泰行 ライブ
3):のん&掘込泰行 DJトーク
4):銀杏BOYS ライブ
5):のん&峯田和伸 DJトーク
6):サンボマスター ライブ
7):のん&サンボマスター DJトーク
8):のん(のんシガレッツ) ライブ
アンコール
9):出演者全員でのライブ

約3時間半。終演時間は22時半くらいだったと思います。

客層はわりかし年齢高めだったように思えます。
のんさんだけ目当てであまりライブ慣れしていない観客もいたようで、
銀杏BOYSの時に圧縮(後ろの客が前に押し寄せる)があり、 
それに巻き込まれた為にメガネレンズがフレームから外れたようで、
その後のライブをずーっと手で押さえながら見てる人がいて、
なかなか気の毒に思いました。

銀杏BOYSの峯田さんとサンボマスターの山口さんのMCは
なかなか胸にグッとくるものがありましたね。
特に峯田さんのMCでは、今回僕は会社を辞めた訳ですが、
それに対してちょっと後悔の念がある事に対して、
峯田さんがメッセージ&エールを送ってくれているように解釈でき、
思わずウルっときてしまいました。

のんさんのステージ。
のんさんは金の全身タイツに派手なジャケットとマントを羽織っての、
グラムロッカー&タケちゃんマン的な格好
テレキャス弾きながらの歌唱。
歌のほうは・・・まぁ『味がある』と言っておきましょう。
僕もギター弾きたくなりました。
以前は5本ほど持っていたのですが、壊したり売ったりしたんです。
また欲しいなぁ。。。

僕的に色々あった2017年の最後のライブが、このライブで
良かったと思っています。
来年Vol.2があったらまた行きたいです。

摩訶レコード:お前にマラリア

今回紹介するのは、このブログでは2度目の登場となります、
沖田浩之さんの「お前にマラリア」です。

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お前にお熱で狂おしい=マラリア、って事だと思うのですが、
その表現として病名しかも感染症である熱病を用いるという、
曲名を付けた方(恐らく後述の作詞家の売野さん)の
語彙力の凄まじさたるや、尊敬に値します。
古館伊知郎さんがアンドレ・ザ・ジャイアントを表現した
「人間山脈」や「現代のガリバー旅行記」並のインパクトあるものですよ。

曲名だけでもう即買いの一品なのですが、
改めてジャケットを見てみると
これまた色々とツッコミ甲斐があります。
このEPが発売されたのはバブル真っ只中の1983年5月なのですが、
なぜか色彩豊かではないピンクと白と黒という、たったの3色。
バネみたいなのと、バカボンのほっぺたのうず巻きみたいなのと、
アメリカのアニメに出てくるチーズみたいなのは何だ?
「HIRO」と「OMAE NI MALARIA」という文字。
その中でノリノリで踊る沖田さんの表情。
なんか口すぼめて『フゥー!』って叫んでるみたい。

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全体的に醸し出される微妙な違和感。
無理にでも「ポップアート」とでも言えばいいのでしょうか?

作曲は鈴木キサブローさん。
曲調はニューロマンティック風でもありネオロカビリー風でもあり、
ダンサブルでロックテイストのある割と激しめなもの。
所々でムチで叩いたような「ピシャーン!」という謎の効果音が入ります。

作詞は売野雅勇さん。
80年代にヒット曲をガンガン作ってた方です。
うーん、残念ながら僕としてはタイトルが強烈だけに、
正直、期待以上の歌詞ではないかな、と。
とはいえ、

お前にマラリア
アツアツ マラリア
クラクラフラフラ熱病みたいに I Love You
お前にマラリア
アツアツ マラリア
昼でも夜でも赤道直下の I Love You

お前にマラリア
アツアツ マラリア
ギラギラグラグラ心が溶け出す I Love You
お前にマラリア
アツアツ マラリア
秋でも冬でも摂氏100度の I Love You

という覚えやすいサビの歌詞は流石だなぁ、と思います。

ちなみに盤面には「お前にマラリヤ」って書いてあるのですが。

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チェックミスか?
あははは、しっかりしろ!

 

改名しました。

改名いたしました。
以前にも予告してあったし、何とか新しい勤め先も決まったので。

「バカレコード」という言葉は、みうらじゅんさんが考案なされたもので、
これ以上僕がその言葉を使い続ける訳にいかないなぁ、と。
(散々勝手に承諾も無しに使わせて頂いていて、今更なのですが)
みうらさん、今まですみませんでした。
ありがとうございました。

 

 


新しい名前ですが、

摩訶レコードbot です。

 

 

摩訶(マカ)
仏教用語で多く用いられている。
「偉大な」を意味するサンスクリット語「maha」の音写で、
「大」「多」「勝」とも漢訳され、
「大いなる」「非常の」「優れている」といった意味にも用いられる。
「摩訶不思議」は、「非常に不思議」というよりも、本来は
「人知を超えた素晴らしさ」を意味する言葉であった。
だそうです。

「摩訶」と「馬鹿」。
声に出した時に、音が似てる点でも、いいかなぁ、と。

ともあれ、今後も地味に「人知を超えた素晴らしい」レコードやCDなんかを
探し出して行こうと思います。

 

宜しくお願いいたします。

摩訶レコード:生活改善ブルース

今回紹介するのは、美唄五郎さんという方の
「生活改善ブルース」という曲です。
お名前の読みは「びばい ごろう」さん、のようです。

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ビシッとした角刈り。
さながら、理容店のカットモデルの写真のよう。
真っ白なジャケット。
そして蝶ネクタイがやたら大きい。
以前紹介した和田たかしさんの悲恋岬のより大きい。
レコードジャケット写真での蝶ネクタイの大きさ選手権』があれば
botでも紹介してる鈴木ヒロミツさんの「でも、何かが違う」と並ぶ、
優勝候補の一角だと思います。

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曲調は、ブルースと謳っていますが演歌ですね。
作曲は船村徹さんですよ。

歌詞のほうですが、


フランス料理 ステーキハウス
サインひとつで 食べてる人もいる
だけどこの僕は 
つけがきくのは 屋台だけ
お肉もいいけど 虫歯がいたい

オーダーメイドの スーツをきめて
たまには彼女と 原宿歩きたい 
だけどこの僕は
つるしぐらいは 買えるけど
それも着れずに 質屋に入れる

建売り住宅 分譲マンション
日本国中 みんなマイホーム
だけどこの僕は
頭金さえ ままならず
不動産屋も 相手にしない


というように、ほとんどが愚痴で、
肝心の生活改善の意思が見られません。

一番から三番、どれも最後に『嗚呼、嗚呼、こんな生活、もうイヤ!
で締められます。

で、歌詞カードで『もうイヤ!』となっていますが、
実際には『もうイヤん!』と聞こえるので、
あれれ?まさか美唄さんって、モーホー?』と思ってしまいます。

一旦そう思ってしまうと、B面の「今夜咲きます」も
なんとなく意味深に思えてきたりして。
人は見かけによらないですからね。

 

摩訶レコード:佐藤忠志のズバリ!うたで覚える英熟語

東進ハイスクール講師の林修さんといえば、
今でしょ!』が流行語となり、テレビでレギュラー番組も多く持ち、
すっかり御馴染みになりましたが、
今から約30年前にも林先生と同じ東進ハイスクールの講師で、
タレント活動を行っていた方がいました。
独特のヤクザ風の風貌で、金ピカ先生とかヤッチャン先生と呼ばれていた、
佐藤忠志さんです。

その佐藤さん、ご自身で『これはイケる!売れる!』と思ったのか、
それとも誰かに『儲かりますよ、一緒に稼ぎませんか?』と唆されたのか、
レコードやCDを数枚リリースしていました。
今回は「佐藤忠志のズバリ!うたで覚える英熟語」というCDを紹介します。

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潜在意識と意識両方に働きかけるマインドコントロールミュージック
だそうです。
う~ん、一歩間違えると洗脳的でヤバい匂いもしますが・・・
CDに収録されている佐藤さんの歌・語りを聴いているうちに、
英熟語が自然と覚えられる、という事を目的に作成された、
いわばスピードラーニングみたいなものだと思います。

ほとんどの曲が替え歌というか替え曲みたいな感じ。
14曲収録されていますが、僕が特に気になった曲を挙げてみます。

 

 ◎GET
『ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ~』という、
ゲゲゲの鬼太郎の主題歌を替え歌にして、
『GET GET GET ABOUT~。○○○する~。』というように、
単語のGETが付く英熟語と、その日本語の意味を学習するという曲。
佐藤さん、ノリノリで歌い方を熊倉一雄さんに寄せている所が痛々しい。
ただ、途中から全く違う曲になっており、これは鬼太郎サイドから
『勝手に曲を使うんじゃねぇ!』と、
怒られるのを防ぐ為なのかなぁ?とも思ったりして。

◎BE
この曲も出だしとサビの部分が長渕剛さんの「ろくなもんじゃねぇ」に激似。
あははは、いいのかよ!

◎さよならはいえない
なぜかこの曲だけは唯一まともというか割と普通の曲。
米米CLUBの「君がいるだけで」っぽいですね。

◎熟語催眠術
これはもう、『勉強しようとしている人を寝かせてどーすんだよ』という、
本末転倒ものな曲ですね。
あるいは、睡眠学習を狙ったものなのでしょうか?
『○○○(英熟語)~、△△△(日本語意味)~。』というような、
ほぼ同じフレーズが延々と11分以上も続き、
特に何の盛り上がりも無いまま終わるという、お経のような曲です。


佐藤さんの声は、その風貌とは裏腹に優しい甘い声をしており、
CDには紹介した曲以外にもラップやロックンロール調にて
英熟語を学習する事を目的とした曲もあります。

僕も、2~3回聴いて英熟語を覚えられるか挑戦しましたが、
肝心の英熟語ではない全く関係ない部分が頭に残ってしまいました。
っていうか、さすがに5回くらいで心が折れて聴けなくなってしまいます
強靭な忍耐力で相当な回数聴き込まないと駄目だと思います。

でもそもそも、一流大学に合格するような人は、
こんなものには目もくれないだろと思いますが、
佐藤さんはその点に気付かなかったのでしょうか。

摩訶レコード:ワープロレディ

今回紹介するのは、後藤礼子さんという方の
ワープロレディ」という曲です。

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眉毛こそ太く濃くないものの、ジャケット写真の後藤さんは
当時の女性のファッションそのものと言えると思います。
この格好のまま、マハラジャ(ディスコ)に行けそう。

リリースされたのは1988年。
コンピュータといえば汎用機と呼ばれるものがメインで、
当時はまだパソコンは一般的でなかったように記憶しています。

今は文書作成はパソコンソフトを使うのが一般的ですが、
当時は文書を作成するのは専門の機械で行っていまして、
それがワープロ(ワードプロセッサー)というものでした。
僕も仕事で何回か使った記憶があります。
オアシスとか文豪とか書院とか。

そういえば我が家にもワープロがありました。
3年前に父親が亡くなったのですが、遺品整理していたら出てきました。
HARD OFFに売りに行ったら、起動用フロッピーが無いと言われました。
でも1000円くらいで買い取って貰えましたよ。

さて本題に入ります。

後藤さんは歌唱もアイドル声ながら結構上手く、良く声が伸びています。
というか、そもそもアイドルなのかな?

曲調ですが、どう言っていいものなのか、マーチ的とも言うのでしょうか。
歌詞の内容からすると、コミックソングでは無いとは思いますけど。

その歌詞を一部抜粋しますが、

かわいいワープロ ゆめ劇場よ
ラインダンスに 字が踊る

女の意地を うなじに見せて
オフィスレディの わざの舞い

職場の気品(モラル) サラリとまとい
デスクのかおり インプット

明日の地球に しあわせ呼ぶと
招く手つきで タイプする

ダイアの理性 笑顔でかくし
何をはにかむ オペレーター

といった感じで、”ワープロレディ”の仕事を大仰に表現したものとなっています。

ちなみにB面はこの曲のカラオケなのですが、作詞・作曲陣は
なぜもう一曲作ってあげなかったのか?と、疑問が残っている次第です。

摩訶レコード:クチャクチャボーイ

今回紹介するのは、三井俊吾さんという方の
「クチャクチャボーイ」という曲です。

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ちなみに我がbotでは、小松みどりさんの「こちょこちょ娘」の次に
流れるように、工夫というか小細工していたりします。
気付いた方、いるかな?

さて、このインパクト溢れるパワーワードクチャクチャ」。
最初は何を表すものなのか、さすがに判りませんでした。

ガムを噛んでいる擬音なのか、はたまた、
ジャケット写真でリンゴを齧っている事から
所謂「クチャラー」の事を歌ったものなのか?

それとも「しわくちゃ」の事なのか?
でも、”ボーイ”だから「しわくちゃ」は変だよなぁ、と。
松尾伴内上田晋也の顔なら納得行くけど。

で、実際に聴いて、歌詞を読んで納得です。
ちなみに作詞は、アンパンマンの作者、やなせたかしさん!

僕は男の子だから 女の子には親切にしなくちゃ くちゃ

雨の降る日は 僕の傘に入れてあげなくちゃ くちゃ くちゃ

重いカバンは 持ってあげなくちゃ くちゃ・・・

風の吹く日は 僕が腕を持ってあげなくちゃ くちゃ くちゃ

青いリボンを 結んであげなくちゃ くちゃ・・・

くちゃ くちゃ くちゃ・・・
くちゃ くちゃ くちゃ・・・

それが男の子の責任
男の子は くちゃ くちゃ くちゃ

なるほど、「○○しなくちゃ」の「くちゃ」=クチャだったんですね。
つーか、フェミニストすぎだろ、って感もありますが。
こういう男、今ならさしずめ「クチャボ」って略されるのかなぁ?

曲調ですが、いかにも男性アイドル歌謡曲っていう感じなのかな?
と思ったら大間違い。
田口清さん作曲の、NHKみんなのうたで流れるような明るめのポップス。
「くちゃ」の部分は女性コーラスもあり、なんと曲間にはギターソロも入ってます。

ちなみに三井さん、未確認ですが現在も歌手活動をされているようで、
いかのおすし」という曲があるようです。