摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:LIVE KILLERS

初めて買った○○シリーズ、今回は「初めて買ったライブ盤」です。

 

中3の終りの2月に、当時2誌ある洋楽雑誌のひとつである
ミュージックライフ誌を初めて買いまして、そこでクイーン(QUEEN)を知りました。
それまでクイーンは名前すら聞いた事がなかったです。

 

その頃のクイーンはもう大人気で、誌上の人気投票ではメンバー全員が
各パート部門で1位という、バンドの歴史の中での黄金期だったと思います。
特にフレディの独特のビジュアルは強烈で、
『この人の歌を聞いてみたい!』と思うのは思春期の人間としては
当然の事ですよね。

 

記憶が曖昧なのですが、クイーンのレコードで最初に買ったのは、
EPの「プレイ・ザ・ゲーム」だったと思います。
アルバム「ザ・ゲーム」からなら「愛という名の欲望」か「地獄へ道連れ」だ、と
今になってみれば思うのですが、なぜかこの曲のEPを買ったのです。

 

で、クイーンを気に入って、『もっと聞いてみたい』と欲が出るのですが、
どうせなら曲が多く入っているレコードを買おう、と考えたのです。
まだクイーンはベスト盤はリリースしていなかったので、
そうなると自然にライブ盤を買おう、という事になりました。

 

前置きが長くなりましたが、初めて買ったライブ盤は
クイーン(QUEEN)の「LIVE KILLERS」です。

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LPレコード2枚組なので中学生には手が出しずらい金額でしたが、
どうにかお金を貯めて(叔父さんから小遣い貰ったかも)買う事が出来ました。

 

ジャケット写真はミュージック・ライフ誌の長谷部カメラマンが撮ったもの。
日本武道館公演でのラストのメンバーの挨拶の際のものらしいですが、
ギターのブライアン・メイの写真だけは別の写真からの切り貼り、
という説があります。

 

収録されている曲はヨーロッパツアーからの音源で、
当時考えうるベストな選曲ではないでしょうか。
勿論、「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」も入っています。

 

オープニングは「We Will Rock You」のファストバージョンですが、
僕はこのバージョンのほうが正規バージョンで、ラス前でも出てくる
本来の正規のバージョンを別バージョンだと勘違いしていました。

 

3曲目の「Death On Two Legs」の前のMCで放送禁止の意味のピー音があり、
当時はまだ純粋というかこういう事情を何も知らなかった僕は、
『なんでこんな音が入っているの?』と不思議に思ったりもしました。
(この歌はある人に宛てた罵詈雑言の歌なので、FxxKとか言ったのでしょう。)

 

「Love Of My Life」ではクイーンのライブでの代名詞でもある
観客一体となっての合唱もあり、さすがに感動します。
これがライブ盤を聞く醍醐味でもありますね。

 

ブライアン・メイによる各メンバーの紹介も入っていますが、
僕にはベースのジョン・ディーコンへの観客の反応が一番大きいように聞こえます。
『あれ?メンバー人気では一番低いんじゃないのかなぁ?海外だからか?』なんて
当時も現在も思っています・・・

 

デビュー~当時までの代表曲がほぼ入っていると言っても良いので、
僕としてはしばらくクイーンに関してはこの一枚で事足りました。
なので後になってスタジオアルバムの「クイーンⅡ」を聞いてブッ飛んで、
『あーもっと早くに聞いておくべきだった!』と後悔するのでした。

摩訶レコード:ハート・オブ・ライオン

恥ずかしながら、つい最近、『この人、この映画の主題歌を歌ってたんだ!』と
知ったものを今回は取り上げます。
というか、この人が”歌ってるレコードを出している”という事実にも驚きでした。

 

まず映画ですが、僕は見た記憶がありません。
もしかすると見た事あるかもですが、そうなると、僕的に記憶にすら残らない程の
どうしようもない映画だったのでしょうか。

この映画はPART2なのですが、PART1は見た事あります。
公開時のCMでの『ハ!ハーハー!』というアクションは評判になりました。
主演はジェット・リー。当時はリー・リンチェイと名乗っていましたね。
少林寺」。
はい、映画は「少林寺2」です。

 

で、歌ってる人は、なんとプロレスラー。
映画「少林寺」のテーマ曲を入場曲に使っていたという繋がりなのでしょうか。
最近ではバラエティ番組で時々お姿を見かけます。
顔面ペイントで毒霧を吹くというパフォーマンスで、全米で大活躍した方。
ザ・グレート・カブキさんです。

 

という訳で、ザ・グレート・カブキさんの「ハート・オブ・ライオン」という曲。

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リリースは1984年。
作詞がケーシー・ランキン、作曲編曲が木森敏之、となっています。
ケーシーさんは、故・松田優作さん主演の「探偵物語」のテーマ曲でも知られる
SHOGUNのメンバー。
木森さんは、岩崎宏美さんの「聖母(マドンナ)たちのララバイ」なんかも
作曲していますが、プロレスラーであった故・三沢光晴さんの入場テーマの
スパルタンX」も作曲していました。
結構な大物が手掛けた訳ですね。


曲調はファンキーディスコって具合ですが、所々に鼓や横笛が入ったりして
東洋・アジアを意識した作りですね。

 

聞いていて気付いたのですが、ダ・パ●プの「USA」に微妙に似てる部分が。。。

 

歌詞は全編英語です。
冒頭や曲中に叫び声、喚き声、呻き声がありますが、これはカブキさん自身かな。
カブキさんの歌声は案外パワフルで、歌唱もなかなか達者です。
というか、プロレスラーの中ではかなり上手なほうじゃないですかね。
藤波さんや鶴田さん的な歌唱力を予想していましたが、これは十分聞けるレベル。
英語の発音もバッチリだし、プロレスファンに『これ誰が歌ってる?』って質問して
カブキさんって答えられる人って、あまりいないんじゃないですかね。
バックコーラス(ザ・カブキ・ブラザーズ)も頑張っています。

 

B面の「LOVE WILL SURELY FOLLOW」もカブキさんの歌唱によるもので、
感動的なバラード。
普通に洋楽曲として聞けるレベルだと思います。

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この格好でレコーディングしなくても・・・

 

いやぁ、感服しました。
プロレスラーの歌モノレコードとしては、かなり高レベルのレコードだと思います。

摩訶レコード:GLASS HOUSES

昨日通知メールが来まして、このブログ、始めて2年経ったんだそうです。
これからも地道にのんびりやって行こうと思いますので、
どうぞ宜しくお願いいたします。

 

過去に、初めて買ったLPレコードの事、初めて買ったEPの事を書きましたが、
今回は初めて買った”洋楽の”LPレコードについて書こうと思います。

 

中2の終わりか中3になりたての時だったと思いますが、
ようやく僕も自分のステレオ(モジュラーステレオ)を買ってもらえる事になって、
そこで何を買うか?になったのだと思います。

 

今になってみれば選択肢は幾つかあったと思うのですが、僕が選んだのは
ビリー・ジョエルの「グラス・ハウス」でした。

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『なぜビリー・ジョエルの、しかもグラス・ハウスにしたのか?』が実は謎で、
ほとんど記憶がありません。

 

それまで洋楽はザ・ナックやチープ・トリックやザ・ポリスくらいしか聴いた事無く、
ビリー・ジョエルなんぞ一度も聴いた事は無かったのです。
なので、ビリー・ジョエルのファンだったから買った、とは思えません。
ビリー・ジョエル」という名前は恐らくラジオで知ったとは思うのですが、
ビリーという名前を覚えたて or リリースされて間も無かったから?
くらいしか思い当たらないのです。

 

あるいは、誰にアピールする事も無いのですが、『あ、洋楽聴いてます』、
『流行りのビリー聴いてますよ、大人っぽいでしょ?』という、中二病的な意識も
若干あったのかもしれません。

 

そんなこんなで買って聴いたのですが、当然なのですがドンピシャでした。
自分の小遣いで買ったレコード、洋楽という世界への冒険、ちょっとした大人感、等々
何もかもが新鮮だったからでしょう。初めて出来た彼女、みたいな。
2~3ヶ月くらいは毎日聴いていたと記憶しています。

 

思い入れがあるからではありませんが、楽曲はバラエティに富んで
非常に良いアルバムだと思います。

ガラスの割れる音から始まるのが印象的な「You May Be Right」。
初の全米シングル一位になった「It's Still Rock and Roll to Me」。
切ないメロディの「All for Leyna」。
ビリーなりのハードロックだと思う「Sleeping With the Television On」。

 

僕は中2の終わりに新潟県のN市から同じ新潟県のM市に転校したのですが、
そんな感じだったので、おかげで転校先の中学のクラスでは
「ビリージョエル好きの●●」というように認識されたような・・・

 

ちなみに次に買ったLPレコードは、同じビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」。
これ以降は、洋楽専門誌でクイーンとかレインボーとかアイアン・メイデンを知り、
ハードロック/メタルの世界へどっぷり浸かってしまうのでした。

摩訶レコード:舎弟(おとうと)

今回は日本を代表する俳優であった、故高倉健さんの
日本海」というシングルレコードのB面に収録されている
「舎弟(おとうと)」を紹介します。

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1979年のリリース。
薬師丸ひろ子さんと映画「野性の証明」で共演した後ですね。

 

これは歌モノではなく、語りモノ。
スローなBGM(エレピ?)をバックにしての、健さんの独り語りです。
「舎弟」ってくらいですから、語りの相手は弟分って設定でしょう。


やることなすこと 青臭かったなぁ。
目を輝かせて、熱っぽく俺にぶつかってきた。

忘れかけてた情熱ってやつを、お前は俺に気付かせてくれた。
そのあたりからだったよ、なんとなくお前の事が
胸のあたりに引っ掛かるようになったのは。

ぶつかってくるお前が、俺にはズシリと堪えるようになった。
やもすると、俺のほうがグラついてしまうほどだったなぁ。

やがてお前は、俺の心の中に すっかり入り込んでしまっていた。
男が男に惚れたってやつ。


名月赤城山兄弟仁義か、って具合ですが、
しかし僕、なんとなくですがケツのあたりがモゾモゾしております。
どうにも『え?まさかソッチ系?』とも思えてしまいがち。
そもそも健さんには●●疑惑もあったくらいですから・・・


しかし、女にだけはだらしがなかったなぁお前。
お前みてるとまるで、俺は鏡を見るような気がした。


この台詞で、いちおうソッチでは無いかな、と疑惑が払拭。
ちょっとだけ安心。僕も反省。
で、この辺りから物語が急展開します。


なぁ、どうした?
話してくれよ
一体どうしたと言うんだ? 何がお前に起こったんだ?

どうして俺に言えないんだ?
おい、言えよ! 話せよ!
何が原因なんだよ!
この俺に話せない事って、一体何なんだよ!


弟分の身に何かが起こった様子。
健さんの語り口調は徐々に熱が入ります。


ちっきしょう!
どうして早まったことしてくれたんだよ!
生きることに疲れたなんてそんなキザ言わせねぇぞ!


どうやら弟分は亡くなったようで、しかも「生きることに疲れた」って事で、
自害なのでしょうね。
アニキが弟分の墓前で語っている、という光景が目に浮かぶのです。


最後に青臭いことしやがって・・・
勝手にしろ!
涙なんてもったいなくて流せねぇよ!
ばかやろう・・・大バカもんだよ、お前は!!


もうね、健さんの本気度が凄くて、ションベンちびっちゃう程。
とても笑ってなんかいられないド迫力。
さすが名優。
正直、おちゃらけてすみませんでしたって、思わず襟を正してしまいます。
いやぁ、素晴らしい。

 

海だ。
お前の好きな 波の音ききながら ゆっくり休め。
俺はまだ しばらくは生きてみるさ。


健さんの口調も落ち着きを取り戻し、波の音が流れてのEND。
まるで一本の短編映画を見たような感覚になるのでした。

摩訶レコード:てのひらを太陽に

今回は下手すると怒られちゃうかなぁ。
って、読者登録100人にも満たない無名ブログが怒られるとも思えませんが。

 

「てのひらを太陽に」で、誰でも知ってる曲だと思います。
映画「それいけ!アンパンマン てのひらを太陽に」のテーマソング。
これ、歌ってる人達が曲者というか何というか。
小夏、ひとみ、レイナという3人組。

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小夏・・・田代小夏田代まさしさんの娘。
ひとみ・・・野口ひとみ研ナオコさんの娘。
レイナ・・・近藤麗奈ブラザーコーンさんの娘。

 

この曲をリリースしたのは1998年。
その時点では、この3人の共通点は単に「芸能人の娘達によるユニット」
だったのですが、2000年、そして2012年に状況は一変。

 

2001年:田代まさし逮捕。
2012年:ブラザーコーン逮捕。
(研ナオコは1977年に逮捕歴あり)

 

こうして「ご厄介になった事のある芸能人の娘達によるユニット」となったのです。
しかもある意味では”ワンペア”ですからね。
いやぁ、偶然とはいえ、このユニット組ませた人の先見の明って凄いなぁ、と。

 

すっかりほとぼりも冷めている事ですので、こうなったらこの3人組と
酒井Pさんやコロ●ケさんらのご子息も集めてCD作って、
スリーカードやフォーカード狙ってもいいと思うんですけどね。

(お前が蒸し返すな、って)

摩訶レコード:熱い仲

今回は、浜夏子さんの「熱い仲」という曲を取り上げます。

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仲の字にハートが入ってる点がデザイン的にGOOD。

 

高知県出身の浜さん。
本名を武市登美といい、武市変平太で知られる武市家の子孫というお家柄。

 

歌手活動の後は、女性実業家として渡米したり、高知に音楽学校を開校したり、
果ては育毛材の開発などを行うなど、バイタリティの高い方のようです。
2005年には高知県南国市に「のむのむサラダ フクちゃん青汁工場」を開業し、
現在は浜なつ子さんとして活動しているとの事。

 

1973年リリースで、これがデビュー曲。
作詞がみなみ修さん、作曲と編曲が京健輔さん。

 

ジャケットからも判るように、セクシー路線のアップテンポなナンバー。
歌い方も甘ったるくエロエロで、約2分半の曲なのですが
全編において発情期といった感じになっています。
当時の青少年達はこれをオカズにしていたのでしょうか・・・?

 


アァ~ン!
貴方の吐息が 私を感じさせる
そんなに見つめちゃ 駄目 ねぇ イヤァ~ン
愛しているのよ 死ぬほど好きよあなた
わかっているなら 今キスして
明日まで待てない あなた私 二人の関係は
やさしく急かせて 愛は一度 よそおいは イヤイヤ
一人にしないで 私を離さないで 
一人で目覚める 朝つらいわ

 


ラストには「アァ~ン!」「アァ~ン!」「アァ~ン!」という、
かつてのバース、掛布、岡田のバックスクリーン3連発のような
喘ぎが聞けるのでした。
小学生や中学生くらいなら、親と一緒には聞けないだろうな、この曲。

摩訶レコード:つよがり

今回は、坂口賢三さんという方の「つよがり」という曲を取り上げます。

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どことなく『もういいじゃないですかぁ~!』の人にも似てるような。。。涅槃で待つ。

 

某オークションサイトで何気に画像を流し見していたら発見したジャケ。
スプレーで硬めにコーティングしたであろうヘアスタイルと
大きめのサングラス、胸元をザックリはだけた白シャツもさることながら、
頭と身体の大きさの比率にちょっとした違和感を持ちました。

 

そういえば「Gメン’75」の香港カラテシリーズで、倉田保昭さんと
戦う香港マフィアの用心棒で、こんな体型の現地の役者さんが
出てたなぁ、とふと思い出しました。
ヤン・スエ、だったかなぁ?

 

ネットで坂口賢三で調べてみたら、その違和感の正体が判明。
和歌山県出身のボディビルダーで、中学生の頃からボディビルを始め、
1973年から4年連続でミスターオールジャパンの1位に輝くほどの
選手だったそうです。

 

そんな坂口さんがなぜレコードデビューしたのか?って事ですが、
夜の世界でもかなり有名で交友範囲も広かったようで、
あくまでも推測ですが、そういう付き合いの中でレコード会社の方と
知り合いになったのではないでしょうか。

 

リリース年は1977年頃だと思われます。
レコードのレーベルが、テイチクレコードの傘下?の
ユニオンというレーベル。
このレーベル、わりと摩訶なレコードを多く出してるレーベルなんですよ。
以前紹介した、きゃんきゃんの「なに?お巡りさんが・・・」も同レーベル。

 

星野博志作詞、川口正浩作曲、竜崎孝路編曲、となっています。

曲のイントロを聞いた途端に驚き。
モロに『柏原よしえのハロー・グッバイやんけ!』おいおい・・・

 

曲調も歌詞は、坂口さんが歌うには違和感があるような具合で、
僕的には当時の中森明菜さんあたりに歌って欲しいような感じです。