摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:それゆけ金剛/まじめのみじめはくらめのとどめ

昨年の大みそかに、元プロレスラーで俳優・タレントもこなした
ストロング金剛ストロング小林)さんがお亡くなりになりました。

 

僕的な金剛(小林)さんの記憶は、新日本プロレス時代に
坂口征二さんとのタッグチームで北米タッグ選手権を保持していた事と、
映画「伊賀忍法帖」での金剛坊役ですね。
特に金剛坊役は「奇怪坊主」という感じでハマリ役だったと思います。

 

金剛さんは歌手としてレコードも出しています。
割と有名なのは「花の追網」ですが、それは2枚目のシングルで、
それより先に1986年にクラウンレコードから出しています。
それが「それゆけ金剛/まじめのみじめはくらめのとどめ」です。

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悪役というかコワモテの人が、見た目と違った感じの歌詞・曲調の
レコードを出すという事はありがちですね。
これもそのパターン。

 

A面B面ともに
作詞:荒木とよひさ、作曲:泉八汐、編曲:西崎進。

 

A面の「それゆけ金剛」は、プロレスラーから俳優・タレントに転身の
金剛さんの自己紹介的な歌詞。
曲調は序盤は小林旭さんの「昔の名前で出ています」風の演歌で、
途中からロックンロール風に変わるというなかなかの摩訶もの。

 


金剛 金剛 ストロング
昔の名前と 違います
つるっぱげゴリラと人の言う
生んだ母さんも 怯えてる
外人離れの ニッポン人さ
わてはホンマの 江戸っ子や
ワッハッハッ・・・
アッそれアッそれ それゆけ金剛 ズッコケで
アッそれアッそれ それゆけ金剛 この顔で
明日は業界のスターだぞ
『金剛です』

 

 

何気に金剛さんを遠慮なくディスってる歌詞。
「つるっぱげゴリラ」て。
現在じゃアウトだよ。

 

「生んだ母さんも怯えてる」って、失礼すぎるw

 

『金剛です』というのは台詞で、当時に片岡鶴太郎さんがやってた
近藤正臣さんの『近藤です』のモノマネのモノマネです。

 

B面の「まじめのみじめはくらめのとどめ」とは、ことわざか何か?

 


秘密 秘密 男の子の秘密
ズボンの中の 不思議な気持ち
恋かしら 熱っぽいのは
恋かしら ときめくハート
本当は 好きなんだよ 君のこと
だけど 愛はいつでも 裏返しなの
何故よ 何故よ 何故よ 恥じらうわたし
何も 何も 何も 言えないわたし

 

 

金剛さんのようなルックスの男性が、アイドル的とも言える
可愛らしい歌詞の歌を歌うという事だけでも摩訶なのですが、
嘘か本当か、金剛さんにはモーホー(オカマ)疑惑があって、
それを念頭に置いて聞くと、より摩訶さが増すのです。
その疑惑を荒木さんは知っていたのでしょうか?
金剛さんに歌詞渡す時、ドキドキしただろうなぁ。
金剛さんもよくOKしたもんだw


金剛さん、男か女か、どっちの気持ちで歌っていたんだろw

摩訶レコード:夜まかせ

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。

2022年一発目は、市原悦子田中健の「夜まかせ」です。

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1995年リリースの8cmCD

 

組み合わせ的には面白い、名俳優同士のデュエット。
なぜこの2人が?と思いまして、ググってみたところ
明確な理由は見つかりませんでしたが、ドラマで共演された事は
あったようです。

 

作詞:池田允男、作曲:青山八郎、編曲:丸山雅仁。

 

曲調は、「男と女のラブゲーム」や「居酒屋」などの流れをくむ
しっとり歌謡、という感じ。

 

摩訶ポイントとしては、市原さんと田中さんの実年齢差を考慮して
聞いた時の、歌詞の違和感というか可笑しさでしょう。
(市原さんが年上での15歳差)

 


(女)その気であなたに 誘われて
(男)その気で口説いた 君なのさ
(女)たそがれ銀座は 通り雨
(男)やむまで2人の 雨宿り
(女)今夜は朝まで 飛びたいわ
(男・セリフ)おー いいねぇ
(女・セリフ)本当、フフフ・・・
(男)楽しくいこうぜ お嬢さん
(女・セリフ)あたし、16よ!
(男・セリフ)バカ言ってんじゃないよ!
(2人)出来ちゃった 出来ちゃった
 これからどうする 夜まかせ

 


「あたし、16よ!」ってセリフは、さすがに誘ってきた男に対する
牽制だと思いますけど、いかがでしょう?

 

「出来ちゃった 出来ちゃった」は、『ナニが出来たんだよ!』っていう。

 

歌詞はセリフが半分くらいなので、実際にはカラオケやスナックでは
歌いつらいと思いますけどね。

2021年総括

2021年、好んで良く聞いていたアルバムです。
ライブに行けないぶん、CDを買って聞いていました。
もちろん、メタル勢がほとんどですね。

 


●Immortal / MICHAEL SCHENKER GROUP

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●The Battle At Garden's Gate / GRETA VAN FREET

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●One Shot / RONNIE ATKINS

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Helloween / HELLOWEEN

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●Witness / VOLA

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●Out Of This World / KAYAK

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●Innocence & Danger / NEAL MORSE BAND 

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●Senjutsu / IRON MAIDEN

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●Sermons of the Sinner / KK'S PRIEST

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●Aphelion / LEPROUS

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●Dark Connection / BEAST IN BLACK

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●A Valediction / OBSCURA

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●Servant of the Mind / VOLBEAT

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ベストアルバムって事で選出するならば、
One Shot / RONNIE ATKINS かな。
とてもステージ4の肺がんを患っているシンガーとは思えません。
曲で言うなら、NEAL MORSE BANDのDo It All Againという曲を
2021年で一番多く聞きました。

 

出来事だと、Iron Maidenの公式ファンクラブでの
「Senjutsu」アルバムの限定ボックスセットの争奪戦です。
このブログでも書いたけど、あれは本当にゲットできて嬉しかったです。

 

2022年は、良いアルバムに出会う事はもちろんですが、
やはり生のライブに行きたいです。
配信ライブは何回か見たけど、生と比べるとあれは全くの別モノです。

 

話はガラっと変わって、あの方の「アレ」はどうなるんでしょうかね?
本当に辞めちゃうのかなぁ・・・
何らかの形で続けて頂きたいです。

 

ご覧の皆様ありがとうございました。
良い年の瀬と新年をお迎えください。

ビリー・ジョエルのジャパニーズ・シングル・コレクション

2021年も最後に来て、どえらいものがリリースされているので
是非ご紹介してみたい。

ビリー・ジョエルの「ジャパニーズ・シングル・コレクション」。

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以前ブログで書きましたが、僕の人生で初めて買った洋楽LPは
ビリーのアルバムで「GLASS HOUSES」。
ビリーは僕を洋楽の世界に引きずり込んだ一人であります。

 

ソロ・デビュー50周年記念で、日本でリリースされた全シングル曲と
MVを網羅したベスト盤です。

 

CD2枚とDVD1枚。
CDはBlue Spec CD2仕様で2022年デジタル・リマスター。
CD1が20曲、CD2が19曲。

 

カラー・ブックレットは、日本盤全シングルジャケットを
12cmCDジャケットサイズで再現。

 

特に僕が購買欲を刺激されたのがDVDで、何と42曲の映像集。
これまで発表されたMVの他に、貴重なライブ映像も収録されています。

 

最近はすっかりビリー・ジョエルの曲は聞いていませんでしたが、
久しぶりに見聞きすると新しい(でもないけど)発見がありますね。

『サザン(オール・スターズ)のあの曲、レイナ(ALL FOR LEYNA)を
パクってたんだな!』、とか。(オマージュという見方もあるが)

MVでギターを弾いてるのがメガデスのデイヴ・ムステインの
若い頃に似てる、とか。

摩訶レコード:チェ・ゲバラ

ザ・ウェイフェアリングストレンジャーズの「チェ・ゲバラ」。

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1969年のリリース。
ジャケ裏の解説によると、日本で唯一のカントリーとフォークを
専門に制作するレコード会社、グリーン・シティー・レコードが
ビクターワールドグループの販売網で発売するシングル盤の
第一弾、だそうです。

 

グループ自体はメンバーは当時大学生だったようで、面白いのは
明確なリーダーがおらず、おのおのが
リーダー、キャプテン、組長、ボス、と
名乗っている所でしょうか。

 

曲名である「チェ・ゲバラ」は、キューバを革命によって
社会主義国に立て直したカストロの右腕として、
ゲリラ戦法によってキューバの革命を成功させた立役者。
なぜか一時期、顔写真がプリントされたTシャツが流行しましたね。

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あまりの流行に、「ど根性ガエル」と揶揄されたりもして・・・

 

作詞:ひらいわたかし、作曲:渡辺宙明

渡辺宙明さんといえば、特撮物の作曲編曲で有名な方。
ウイキペディアによると、歌詞と歌詞の隙間を埋めるかのような
独特の擬音(「バンバラバンバンバン〜」「ダダッダー!」「バンババン〜」
「ガンガガン」「ザンザンザザン〜」「イェイイェイイェ〜イワ〜オ!」など)
を取り入れたスキャットが挿入されるのも宙明サウンドの特徴の一つである、
とのこと。
ただ、まだこの曲ではその宙明サウンドは発揮されていないかな。

 


雄々しく死んだと人は云う
犬のようにとも云う
世界中がそのときに
お前に振り向いた
チェ! チェ! チェ!

 


チェ!チェ!チェ!というコーラスが印象的。

 

確かにカントリー&フォークという感じの曲調。
一番だけはスローなのですが、二番からはアップテンポになります。
演奏が凄く格好いいですね。


そんな演奏が、短くフェードアウトで終わる点が残念でした。

摩訶レコード:交通安全でろれん音頭

1985年の日本テレビ系の「ハーフポテトな俺たち」というドラマで、
主役の当時ABブラザーズの「バブルの生き残り」こと中山秀征さんが、
「代表作はオーロラ輝子」の河合美智子さんと初セクースする時、
ラジオかカセットかのスイッチ押したら曲が流れてきて、
いきり立ったイチモツがすっかり萎えてガックリとやる気を無くす、
という場面がありました。
その曲を今回取り上げます。

三波春夫さんの「交通安全でろれん音頭」です。

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音頭といえば三波、三波といえば音頭。
三波さん、いや、三波先生は果たして「音頭」と名の付く曲を
何曲歌っているんだろう?
ギネスに申請しておけば良かったのに。
Master Of 音頭King Of 音頭、と言っても過言ではないでしょう。

 

1983年リリース。
シングルEP「交通安全音頭」のB面です。

 

作詞は三波先生ご本人。
作曲:猪俣公章、編曲:小杉仁三。

 

途中まではいかにも交通安全ソングという歌詞なのですが、
中ほどから様子が変わります。

 


でんでんでろれん でんでろれん でんでろれん
でんでん虫でも でんでろれん
富士のお山を越えてゆく

 


「でろれん」の意味は判りません。
ググってみると、「でろれん祭文(さいもん)」の略、とありますが、
この曲の歌詞を読む限りはそうではなさそう。
言葉の響きとかが面白いから、という程度の理由か?

 

でんでん虫(かたつむり)が富士山を越えてゆく、って事で、
かろうじて「ゆっくり走ろう」と安全運転を促している歌詞ですね。

 

ちなみに三波先生の代表曲「おまんた囃子」の「おまんた」は
新潟県糸魚川市あたりの方言で、おまん(あなた)の複数形で
「あなたたち」の意味です。
決して卑猥でいやらしい言葉ではありません。(By 1・2のアッホ)

摩訶レコード:アレルギーになるんだ

サニー・トーンズの「アレルギーになるんだ」です。

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1969年のリリース。
このグループ、その後「ザ・ブレッスン・フォー」と改名します。
アニメや特撮の主題歌を中心に活動していたようですね。
珍しい所では、「サッポロ一番塩ラーメン」のCMソングや
東京ドームで開催された美空ひばりさんの「不死鳥コンサート」での
コーラスを務めたのだそうです。

 

A面は「君なんかいない方がいい」で、これもなかなかの曲名だし、
歌詞も摩訶なものとなっていますが、
今回はB面の「アレルギーになるんだ」をチョイスしました。
サトウハチローさん作詞、小川寛興さん作曲となっています。
(ちなみにA面も同じ作詞作曲)

 

A面のアンサーソングで、君がいるとアレルギーになる、と言うほどに
相手の事が大嫌い、という歌詞なのか?と思ったけど、違いました。
とはいえ、歌詞は駄目男っぽくて面白いです。

 

ひとりでいると
アレルギーになるんだ アレルギーになるんだ
外へ行くのも そのためなんだ
酒をあおるのも そのためなんだ

 


どうやら極端に孤独が嫌いな人のようです。
でも、アレルギーにまでなるって、蕁麻疹とか出るのかしら?
実際にそんな人っている?
ホテルのシングルの部屋で寝れないじゃん。

 

曲調は、シャッフルって言うのでしょうか?それともスウィング?
妖怪人間ベム」の主題歌っぽいリズムです。
と思ったら、「妖怪人間ベム パートⅡ」の主題歌も歌ってたとの事。
(ちなみにⅡはボツになって放送はされなかった様子)

 

曲中では バンバ ルンバ ルンバ ルン という、
往年のシャネルズ(ラッツ&スター)ばりの声も聞けます。