今回は動物もの。
動物ものでは、犬や猫やパンダや馬なんかが思い浮かびますが、
これは猿です。
日光猿軍団による「猿は勝つ」を取り上げます。
リリースは1992年。
日光猿軍団の人気が絶頂の頃だったと思います。
人物や動物が一時的に人気が出ると、必ずと言っていい程に
誰かが「レコード出しませんか?」と近づいてくるもの。
そして大半が失敗してしまうもの。
これも同じパターンだと思います。
これはCDでのリリースで、カラオケを含め4曲を収録。
メインは2曲目の「猿は勝つ」なのですが、他の曲も紹介しましょう。
(1)桃太郎
童謡の桃太郎を電子音楽的に味付けしたインスト。
オリエンタル風な箇所もあったりします。
運動会やスーパーマーケットで流れても違和感が無いかな、という印象。
猿、犬、キジの鳴き声がサンプリングで聞こえるけど、
なるほど桃太郎だからか、というね。
(2)猿は勝つ
曲名はKANさんの「愛は勝つ」からインスパイアされたのでしょう。
イントロだけは「愛は勝つ」に似てます。
これは歌入りで、女の子の合唱団によるもの。
猿の鳴き声はもちろんですが、猿軍団の創始者(モンキー校長)である
間中敏雄さんによる合いの手のようなものが曲中に入るのですが、
栃木訛りや滑舌の悪さがあり、うまく聞き取れないのがご愛嬌。
(3)モンキーズのテーマ
ファンキーな曲調で、打ち込みによるドラムが印象的。
オリエンタル風味は、YMOの「東風」あたりを狙ったのか?
謎の女性コーラスによる「モンキーモンキーモンキーモンキー」。
ここでも猿達の鳴き声が聞こえます。
2曲が「歌入り」となっていますが、当然の事ながら
猿達がメロディーラインを歌う事はなく、鳴いたり喚いてるだけ。
まさか猿達がノリノリでやったとも思えず、
『誰が得したのか?』と思ってしまうのです。
とはいえ、こういうのが”摩訶な”レコードの醍醐味なんですけどね。