摩訶レコードブログ

摩訶レコードbot(Twitter)のブログです。

摩訶レコード:俺が天下の脳ビタくん

先日惜しくもお亡くなりになった冠二郎さん。
以前このブログでも紹介した「冠Revolution」をリリースした
(https://baka-records.hatenablog.com/entry/2019/03/05/214302)
翌年の1999年に「太陽に叫ぼう/俺が天下の脳ビタくん」
という曲をリリースしています。

題字は冠さんご自身によるものだったような記憶

 

これは当時、NHK総合テレビで放送された「頭のゲーム脳ビタくん
というクイズ番組のテーマ曲なのです。
確か「連想ゲーム」や「ヒントでピント」のような番組だったと
記憶しています。

 

「冠Revolution」をリリースし、ナイティナインのバラエティ番組
「ナイナイナ」への出演などで、若者にもそのキャラの面白さが
高く認知され、ブレイクを果たしていた冠さんに
NHKが白羽の矢を立てたのには、『見る目あるやん』と思いました。

 

「太陽に叫ぼう」がエンディグ、「俺が天下の脳ビタくん」が
オープニングテーマとなっています。
そもそも、クイズ番組で歌詞ありのテーマ曲があり、
それがレコードやCDでリリースされたって、かなり珍しいのでは?
しかもNHKですからね。

 

摩訶レコード具合では「俺が天下の脳ビタくん」のほうが高いかな。
作詞:三浦康照、作曲:和田香苗、編曲:南郷達也。
ちなみに三浦さんと和田さんは、所謂”冠演歌”を支えた方々です。

 

オープニングでギターが頑張っています。
ベンチャーズばりのテケテケ奏法も聞けます。
曲調は冠さんを「J-ENAKA」「ネオ演歌」の旗手として知らしめた、
”ロックにも通じる”明るい演歌です。

 


俺が天下の脳ビタくん
困ったときには 助けてあげる
頭を使って チャレンジだ
人生は ゲームみたいなものさ
当たりもあれば はずれもあるよ
You're friend、Best friend
脳ビタくんが ついてるよ


You're friend、Best friendという歌詞には、
QUEENの名曲「You're my best friend」を思い起しますね。

 

残念なのは、それまでにも3回出場歴があり、
こうやってNHKに貢献した冠さんが、
理不尽にもなぜか以後紅白歌合戦に出場できなかった事です。

摩訶レコード:スナック仁義

森京子さんという方の「スナック仁義」。

 

伊藤恭代さんという方の「スナック仁義」を探していた所
これが引っ掛かり、聞いてみたら同じ曲でした。
ちなみに、漫才師であるB&B島田洋八さんも同曲で
EPをリリースされているようです。(僕は未聴です)

 

ちなみに伊藤恭代さんバージョンは、
「歌手の小金沢くん」こと小金沢昇司さんの
メジャーデビュー前の自主盤EPに収録されています。

 

リリース年が不明。
レーベルも「ファニーキャット」なる聞き覚えのないもの。

 

作詞&作曲:石坂まさを、編曲:原田良一。

”仁義”という事で、任侠的な歌詞の曲かと思いますが、
スナックのママの愚痴、という、コミカルなもの。

 

曲は「しょじょ寺の狸囃子」を大胆にアレンジした感じですが、
シンセ音やエレピが聞こえたりして、
ある種テクノ的とも言えなくもない。

 

どこかで聞いた事のあるような曲だなー、と考えたら、
以前このブログで紹介した、湯浅みつ子さんの
「ワンダフル!ゲートボール」に似たような感じの曲でした。
(https://baka-records.hatenablog.com/entry/2017/10/23/201818)

摩訶レコード:パパの鉄人料理

新年あけましておめでとうございます。
2024年もご愛顧宜しくお願いいたします。

 

昨年の末に部屋を片付けていたら出てきた8cmCD
『こんなの買ってたっけ?』と、すっかり忘れていました。
歌手は新沼謙治さん。
「パパの鉄人料理」という曲です。

 

1996年リリース。
「風まかせ夢まかせ」という曲のカップリングです。

 

作詞が高田ひろお、編曲が宮崎慎二、となっていますが、
作曲は新沼さんご自身がされています。

 

ポップス、あるいはロックンロール風味がある曲調となっています。
オープニングがなぜか競馬のファンファーレっぽい。

 

歌詞は、もう今では珍しくはなくなりましたが、
日曜日に家族サービスで手料理を振る舞う父親の姿を
コミカルに描いたもの。
間奏中にこれまた新沼さんご自身での台詞が入っています。

 

NHKの「みんなのうた」や、アニメ「クッキングパパ」のED曲あたりで
使用されていたら、もっと認知されていたんだろうなぁ、と
ちょっと残念に思いました。

2023年総括

”摩訶レコードbot”としては、非常に困った一年でしたね。
4月からbot機能が出来なくなり、その後TwitterからXに変わった。
botでの自動投稿をする方法を探したのですが、なかなか見つからず、
元来の面倒くさがりなので、『もうこのままでいいや』で現在に至っています。
簡単に自動投稿できる方法をご存知な方いたら、教えて下さい。

 

”摩訶レコードbotの中の人”という事だったら、女子プロレス好きになった、
という事でしょうか。
現在の新たな趣味となっています。
元々プロレスは好きでしたが、2000年頃からほとんど見なくなり、
今年の6月頃に興味を持って久々に見た所、嵌ってしまったという感じ。
地元の新潟だけではなく、東京の後楽園ホールやら横浜やらに
出向くまでになってしまいました。
2024年も既に3大会のチケットを購入済という始末です。
ネットでは「独身キモ男性の趣味のひとつ」と言われてるようで
不満な面もありますが、実際に会場に行くと女性客やちびっ子もいるので、
『そんな事無いんだけどなぁ』とは思っていますけどね。

 

毎年書いてる、よく聴いていたアルバム・曲ですが、
今年はひとつだけ。
Moon Safariというバンドの「Himtabaken Vol.2」です。
10年ぶりのアルバムですが、前作と音楽性が変わってなくて安心しました。

 

2024年への展望ですが、まずは僕が世界で一番好きなバンドである
Iron Maidenの来日公演が9月にあるという事が何より嬉しく楽しみであります。
さらには前出のMoon Safariの来日公演も5月にあるので、これも楽しみ。
両方ともチケットは確保済なので、無事に当日を迎える事が出来ればなぁ、と。

 

最後に。
今年も相変わらず中古レコード屋を巡っていましたが、何年か前と比較して
平均的に高価になっているように感じました。
何年か前には500円程度で買えたものが、現在は2割3割増しの値段とか。
オークションサイトでもそう感じます。
以前より手を出しずらくなってますね。
とんでもない額が付いてる盤もあり、『冷静になれ』と思う事もたびたび。
もしかすると僕のbotも一端を担ってしまっていたという自惚れも無くはないですが、
『勘弁してくれ』、と思っています。


ご覧の皆様ありがとうございました。
良い年の瀬と新年をお迎えください。

摩訶レコード:仮面ライダークリスマス

来週はクリスマスですね。
という事で今回はクリスマス・ソングです。
今年は映画で「シン・仮面ライダー」が公開されました。
だからという訳ではないですが、仮面ライダーも絡めてみました。
仮面ライダークリスマス」です。

 

アナログでは「テレビまんがヒットシリーズ」というEPの中の一曲として
収録されているようです。
僕は「スーパーヒーロー・クロニクル仮面ライダー主題歌・挿入歌大全集Ⅰ」
というCDを所有しており、その中にも収録されています。

 

作詞:田中守/丘灯至夫、作曲&編曲菊池俊輔
歌唱はアニソン界の帝王である水木一郎さんとコロムビアゆりかご会

 


仮面ライダーが やって来た
クリスマスに やって来た
ライダー ライダー クリスマス
みんなで みんなで 変身だ
キミもライダー ボクもライダー
ショッカー軍団 こわくない
ジャンプでゴー キックでゴー
いつも正しい者が勝つ
ライダー ライダー クリスマス

 


曲調とアレンジはクリスマス・ソングらしいものですが、
歌詞には全くクリスマスらしいものが出てきません。
「みんなで変身だ」は、無理矢理に仮装パーティー?と、こじつけられますが。

 

CDには、以前紹介した「俺は立花藤兵エだ」も収録されているし、

https://baka-records.hatenablog.com/entry/2018/01/28/194135

他にも摩訶な曲揃いなので、いずれ紹介してみたいと思います。

摩訶レコード:立入禁止 デンジャラス・ゾーン

ここ数年、所謂アイドル歌手は男性も女性もグループばかりで、
単体での歌手はすっかり見なくなった感があります。
そう考えると、最後の単体アイドルって誰が該当するのでしょうね。

 

グループの利点のひとつに、音痴隠しがあると思っています。
歌がド下手でもルックスが良ければ、そこにいるだけでいい、という。
とはいえ、極端に下手すぎると流石に『なんでグループに入れたの?』
という具合で批判されがちですが。

 

今回取り上げるのは80年代に活動していた女性アイドル歌手。
単体のデビューなのですが、グループというかユニットでの活動でも
知られています。
三井比佐子さん。
曲は「立入禁止 デンジャラス・ゾーン」です。

 

1981年に同じ事務所の北原佐和子さん、真鍋ちえみさんとともに、
「パンジー」というグループを結成。
このパンジー、3人それぞれが単体でレコードをリリースしており、
グループではレコードはリリースしていません。
ドラマや映画には3人で出ていたんですけどね。
ちなみに彼女達が主演扱いの映画「夏の秘密」には
ビートたけしさんが出演しており、ラジオで何回かネタにしてました。

 

僕は北原佐和子さんが断然に好きだったので、
三井さんはオマケ程度にしか思っていませんでした。
順位的にも、北原>>>>>>>真鍋>三井って具合。

 

北原さんは別にして、真鍋さんは「テクノ歌謡」という記憶がありますが、
三井さんはさほどありません。
ただ強烈に覚えているのが、「歌がド下手」という事だけです。

 

それまでも能勢慶子さん、大場久美子さんらの音痴歌手はいましたが、
始めて三井さんを聞いた時は『ケタが違う』と思いました。(僕的に)
微妙に音程外してる、ではなく、全部外してる、というね。

 

三井さんはシングルを2枚リリースしていますが、
北原さん、真鍋さんと比べても少ないです。
これは1曲リリースした段階でレコード会社が『こりゃ駄目だ』と判断し、
三行半を突き付けたのではないかと。

 

ちなみに真鍋さんも3枚のシングルリリースでたいして変わらないですが、
テクノ歌謡のはしりだった、として最近再評価されていますね。

 

「立入禁止 デンジャラス・ゾーン」は2枚目にしてラストシングル。
作詞:高平哲郎、作曲:筒美京平、編曲:船山基紀


恋することが危険なのは知ってるの
だからこれまで
子供の遊びおしまいだと感じるの
だからサヨナラ
立入禁止 立入禁止
ここから先は入っちゃダメダメ
デンジャラスだぞ
これ以上私のこと 困らせないで
だから お願い
セーフティゾーンで付き合ってね


三井さんの歌唱が舌っ足らずでデンジャラス・ゾーンなのは勿論ですが、
歌詞もなかなかですね。

 

女性コーラスも入っていますが、なぜか救急車の音も入っています。
デンジャラス、だからか。

摩訶レコード:フライ・オーバー

今回紹介するのも、またまた洋楽カバーものです。
70年代後半から80年代前半に活動していた、渋谷哲平さん。
年代的に、新御三家たのきんトリオの間に挟まれた男性アイドル。
1980年リリースのスタジオライブ盤、「フライ・オーバー」です。

 

正直、僕は渋谷さんが嫌いでした。
理由は、僕は当時石野真子さんのファンだったのですが、
渋谷さんは石野さんと常に活動を一緒にしていたイメージがあり、
同じ「スター誕生」でのデビュー、デビューした年も一緒、
出てる番組も一緒って具合で、いわゆるジェラシーを抱いていたんですね。
今になって思えばガキだったなぁ、と。

 

で、この「フライ・オーバー」なのですが、なぜか普通のライブ盤ではなく、
スタジオでのライブ収録盤となっています。
観客の声なんかは極力聞こえませんね。

 

洋楽カバーはメドレーとなっており、B面の1曲目からとなっています。
これが当時の日本で人気のあったグループの曲で、
QUEEN / WE WILL ROCK YOU
CHEAP TRICK / DREAM POLICE
SWEET / FOX ON THE RUN
QUEEN / YOU'RE MY BEST FRIEND
の4曲のメドレー。

 

QUEENの「WE WILL~」はオリジナルのミドルテンポではなく、
「LIVE KILLERS」でのファストテンポ・バージョンをカバーするという大胆さ。
僕はこっちのバージョンのほうが好きなので、『オッ!』と唸ってしまいました。

 

歌詞は全部日本語で、中里綴という方の作詞ですが、
「DREAM POLICE」は
夢警察が俺の頭の中に住んでる
夢警察がベッドの中にやってくる
夢警察が俺を捕まえにくる
あぁ、嫌だ!
というオリジナル歌詞とは全く違い、

 

マイクロバスに 楽器と体詰め込み
俺達 歌い続けてゆく
街頭でもスナックでも 望む人あればそこで
Show Time Show Time

 

てな具合。
スナックでも歌うんかい!流しかよ!

 

QUEENとSWEETはカバーした日本歌手は他にいたけど、
CHEAP TRICKは渋谷さんしかいないんじゃないのかな?
その点だけを僕は評価します。