摩訶レコードブログ

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摩訶レコード:OHAYO TOKYO

「東京」という地名が入ってる洋楽曲。
何曲かありますが、僕がパッと思いつくのはこれくらい。

 

WOMAN FROM TOKYO / DEEP PURPLE
TOKYO ROSE / RIOT
LIFE IN TOKYO / JAPAN
TOKYO JOE / BRYAN FERRY
TOKYO ROAD / BON JOVI
MIDNIGHT IN TOKYO / Y&T
ONE NIGHT IN TOKYO / BEAST IN BLACK

 

まだ見ぬ異国の地である東京に思いを馳せる、または、
来日して東京に感銘を受け、思い出を曲にした、
という感じが多いかと。

 

今回取り上げるのは、ALCATRAZZというハードロック・バンドの
「OHAYO TOKYO」(おはよう東京)。

 

アルカトラス。
リーダーはグラハム・ボネット
3オクターヴとも4オクターヴとも言われる広音域の声を持つ
絶叫系のスーパー・ボーカリスト
ハードロック・ミュージシャンには珍しく、長髪ではなくリーゼント。
ステージではスーツ姿で歌う事から、付いたあだ名が「やっさん」。
横山やすし
レインボウ時代にはリーダーのリッチー・ブラックモアから
『髪を伸ばせ』と言われたのにも関わらず五分刈りにして来た為、
リッチーの怒りを買ってギターで頭を殴られたという逸話もあります。

 

ちなみにアルカトラスには過去に、
イングヴェイ・マルムスティーン
スティーヴ・ヴァイ
といった超絶技巧派のギタリストが在籍していました。
(脱退時にはアルカトラスだけに”脱走”と言われてた)

 

1986年リリースの3枚目のアルバム「DANGEROUS GAMES」に収録。
このアルバムでのギタリストは、ダニー・ジョンソンという地味な人。
前出のイングヴェイやスティーヴと違い技巧派でも有名でもないので、
このアルバム自体が過去のアルバムと比較して一般には注目されません。
しかしながらこの「OHAYO TOKYO」が収録されている事から、
一部のファンだけに知られた存在となっています。

 

歌詞はこんな感じ。

 

ジェット機アメリカから来た
東京に着陸
食事の場所までタクシーで連れて行ってください
武士の息子たちが空港ターミナルで待っていた
カメラを向けられ激写された
おはよう 東京
 
もう一枚写真を撮ればいいさ
私のプライバシーを侵害しろよ
サッポロビールをもう一杯
私は吟遊詩人だぞ
尊厳を剥奪されてレイプされて
壁に釘付けにされた
おはよう 東京


何でしょう、この歌詞。
あまりいい思い出ではないような・・・
むしろ酷い扱いに怒っているかのようです。

 

サビ部分では「オハヨー!トキヨー!」と叫ぶのですが、
それがどことなくマヌケなんですよね。
我々日本人からすると失笑という具合で。
ニュアンス・思考の違いとでも言えばいいのでしょうか。

 

ちなみにアルカトラスには「HIROSHIMA MON AMMOUR」という名曲もあり、
『広島がウケたから、また日本に関する思い出を曲にしようや。
せや、次は日本の首都の東京や!』って訳で作った曲ではないでしょうけど。

 

日本でのライブでは一回も演奏されてないんじゃないかな?
知らんけど。

摩訶レコード:ど根性

沢竜二さんの「ど根性」。

 

沢さんは、大衆演劇を中心に活動している俳優、歌手。
未だご存命で活動中のようです。

 

何枚目のシングルか不明ですが、1970年のリリース。

 

もう、ジャケ写だけで『勝負あった!』って思います。
鋭い眼光で相手を睨みつけ、上半身裸で腹にサラシを巻いた男の
胸から肩を通り背中までうっそうと生い茂った毛。
かつて大相撲にいた若瀬川を思い出しました。

 

作詞:古野哲哉、作曲:滝のぼる、編曲:河村利夫。

大仰なイントロ。
昭和の任侠映画のオープニングという感じ。
台詞から始まります。

 


ふざけるな!
俺はやくざではない!
だが道理が通らぬこの世の中に
沢竜二のど根性は黙っちゃいない
俺は思い切り暴れまくってやる
ついてこい
俺についてこい!

 


街を牛耳る暴力組織の横暴に対し、堪忍袋の緒が切れた男が、
仲間・子分を引き連れて殴り込み、という具合でしょうか。
考えようによっては、沢さんの演劇界から歌謡界への挑戦状
という捉え方も出来ますね。
そうすると『ついてこい 俺についてこい!』という台詞は、
みなさん応援お願いします!という意味にも思えてきます。
なぜ長ドスではなくスコップなんだ?と思っていましたが、
『やくざではない!』という台詞で納得しました。

 


俺の五体で今日も命がうずいている
やらにゃいかん!


ふまれても けられても
望みを果たすまでは 後にはひけぬ
今に見ていろ!

 


大衆演劇役者だけに、歌より台詞のほうが多めだし印象的ですね。
感情入りまくりの台詞回しは流石の一言です。

 

残念ながらこれが主題歌の任侠映画は検索しても見当たりません。
曲を聞いて脳内で配役や物語を妄想するのもいいと思います。

仙台ガールズ2回目

今日はセンダイガールズプロレスリング(仙女)が
新潟県長岡市まで興行に来たので見に行ってきました。
女子プロレス観戦は今年になって2回目であります。
ちなみに仙女も人生トータルで2回目。
(https://baka-records.hatenablog.com/entry/2023/09/03/191744)

 

会場はアオーレ長岡という、長岡駅から徒歩5分の会場。
以前も書きましたが、僕は小学生の頃に長岡市に住んでおり、
その頃は「厚生会館」という建物がそこにはあったと思います。

 

試合開始は13時からですが、その前に選手のサイン会があります。
今回はフリー参戦の安納サオリ選手のサインをGETです。

 

試合はコミカルなものからハードなものまで多種多様で
面白かったです。
次は11月に新潟でビッグマッチ興行があるので、
また行きたいですね。

摩訶レコード:STARLESS(スターレス)

高嶋政宏さんの「STARLESS」です。

 

高嶋さんはロックファン、プログレファンとしては有名ですね。
僕は以前、クラブチッタ川崎にライブを観に行った際、
同じ入場待ちの行列の中にやたらお洒落で
シュッとした坊主頭の男性に気づき、
注意して見てみたら高嶋さんでした。
夕方4時から一般客の中に混じって並んでいて、感心しました。

 

イギリスのプログレッシヴバンド、キング・クリムゾン
名曲中の名曲のカバー。
僕もクリムゾンの曲の中で一番好きな曲です。

 

高嶋さんは「スターレス高嶋」という愛称がありますが、
これはこの曲をカバーした事で付いたのでしょう。

 

1993年のリリースで、「こわれるくらい抱きしめたい」
という曲のカップリング。

 

本家の「STARLESS」は長さ15分近い大作です。
3つのパートに分かれている、と言って良いと思います。

 

高嶋さんがカバーしたのはそのうちの最初のパートで、
歌を中心にしてる部分で、長さは3分ちょいです。
歌唱も思ったよりも上手。
歌詞が日本語でなく英語という所も、
高嶋さんがこの曲に思い入れが強い事が伺えますね。
そういう点でも、「お遊び」や「やっつけ」でない事が
よく判ります。

摩訶CM:ラジコ

なかなか興味深いというか、摩訶なCMを見つけたので紹介します。
テレビではなくてラジオCMです。
聴かれた方もいらっしゃるかも。

 

ラジオCMなのでゲリラ的に流れるのでなかなか聴けないのですが、
いままで3回くらい聴いてぶっ飛びました。
ラジコ(radiko)のCMです。
僕の拙い文章だと、なかなか摩訶さ具合が伝わらないでしょうが、
こんな具合です。

 

シチュエーションとしては、最近プロジェクトを成功させて
好調な若手社員と部長との会話。
その若手社員が突然『会社を辞めたい』と切り出します。

 

その若手社員、「間違えて」聞いた、芸人がやっているラジオが
やたら面白かったので、昔からの夢を諦めきれずに
会社を辞めて、芸人を目指す事を部長に宣言する、というもの。

 

この時点で、まず『ありえねー!』って。
芸人を目指す事は決して悪い事じゃないけど、
流石に安定した収入・環境・地位を全部捨ててまで、目指すか?って。
想像するに若手社員はたぶん大卒の25~6歳くらいの設定だと思うから、
年齢的にもどうかと思うし。
会社も一流の商社って感じの設定っぽいし。
「間違えて」聞いた放送に感化されるって・・・
せっかく大学まで出してやっただろうに。親は泣くぞ。

 

で、部長。
とんでもない低い声のイケボの、50歳前後のナイスミドルって具合。
少し前のジョージ・クルーニーあたりを想像します。
まともな感覚なら留保させると思うのですが、
『おいおい、待て』『ちょっと落ち着け、考え直せ』とも言わず、
二つ返事で了承。
『僕が芸人なんて、笑っちゃいますよね・・・』に対し、
『・・・芸人を目指すなら笑って貰えれば本望だろ?』だと。
物分かりよすぎ!

 

おまけに『そのラジオ、今度俺にも聞かせてくれよ。』
あはははは。

 

と、ここまで書いておいて、探したらYoutubeにありました!

www.youtube.com

2024年の初ライブ(Y&T)

2024年一発目のライブは、Y&T(ワイ・アンド・ティー)という
アメリカのハードロックバンドでした。

 

場所はクラブチッタ川崎。
このY&Tが来日して公演を行う時は、ほぼこの会場です。
いわば日本でのホームグラウンドという感じ。

 

バンドは50周年(!)という事で、特別感もあったのでしょう。
20日(土)の公演は完全ソールドアウトで、指定席だったですが
急遽当日は立ち見が追加されるという人気っぷりです。

 

ショウは約2時間の予定でしたが、1回目のアンコールが終わり、
客電が点いて『本日の公演は終了いたしました』の女性アナウンスが
流れても観客からの拍手やコールが鳴りやまらないので、
バンドが再々登場して2回目のアンコール突入。
帰りかけてた観客が戻ってきたりで会場内はちょっとしたカオス状態に。
僕も中ほどだった自分の座席には戻らずに、これを機に
前の方に突進してしまいました。

 

本当は撮影禁止だったですが、勢いにまかせて写真撮ってしまいました。
ごめんなさい。

 

結果として約2時間半くらいやってたのかな~。
ようやく終演し、みんなが退場する時に先ほどの女性アナウンスが、
半ギレ状態でまたアナウンスしてたのが面白かったです。

摩訶レコード:俺が天下の脳ビタくん

先日惜しくもお亡くなりになった冠二郎さん。
以前このブログでも紹介した「冠Revolution」をリリースした
(https://baka-records.hatenablog.com/entry/2019/03/05/214302)
翌年の1999年に「太陽に叫ぼう/俺が天下の脳ビタくん」
という曲をリリースしています。

題字は冠さんご自身によるものだったような記憶

 

これは当時、NHK総合テレビで放送された「頭のゲーム脳ビタくん
というクイズ番組のテーマ曲なのです。
確か「連想ゲーム」や「ヒントでピント」のような番組だったと
記憶しています。

 

「冠Revolution」をリリースし、ナイティナインのバラエティ番組
「ナイナイナ」への出演などで、若者にもそのキャラの面白さが
高く認知され、ブレイクを果たしていた冠さんに
NHKが白羽の矢を立てたのには、『見る目あるやん』と思いました。

 

「太陽に叫ぼう」がエンディグ、「俺が天下の脳ビタくん」が
オープニングテーマとなっています。
そもそも、クイズ番組で歌詞ありのテーマ曲があり、
それがレコードやCDでリリースされたって、かなり珍しいのでは?
しかもNHKですからね。

 

摩訶レコード具合では「俺が天下の脳ビタくん」のほうが高いかな。
作詞:三浦康照、作曲:和田香苗、編曲:南郷達也。
ちなみに三浦さんと和田さんは、所謂”冠演歌”を支えた方々です。

 

オープニングでギターが頑張っています。
ベンチャーズばりのテケテケ奏法も聞けます。
曲調は冠さんを「J-ENAKA」「ネオ演歌」の旗手として知らしめた、
”ロックにも通じる”明るい演歌です。

 


俺が天下の脳ビタくん
困ったときには 助けてあげる
頭を使って チャレンジだ
人生は ゲームみたいなものさ
当たりもあれば はずれもあるよ
You're friend、Best friend
脳ビタくんが ついてるよ


You're friend、Best friendという歌詞には、
QUEENの名曲「You're my best friend」を思い起しますね。

 

残念なのは、それまでにも3回出場歴があり、
こうやってNHKに貢献した冠さんが、
理不尽にもなぜか以後紅白歌合戦に出場できなかった事です。